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ファクタリングは少額利用可能?数万円の資金調達にも対応するファクタリングの特徴や注意点を解説
2023年2月3日
ファクタリングはスピード性に長けた資金調達手段です。
売掛債権をファクタリング会社に売却することで現金化を図ります。
その手段のある条件をクリアすれば、即日入金も可能です。
「いますぐ数十万円だけ資金調達したい」
企業として活動していくうえでこのような状況になってしまう可能性があるかもしれません。
従来の融資を利用すれば、時間も要しますし、難易度の高い審査などをクリアしなければなりません。
こんな時に活用できるのがファクタリングです。
今回の記事では、ファクタリングの少額利用について詳しく解説していきます。
目次
ファクタリングは少額から利用可能なのか?
結論から言いますと、ファクタリングは少額から利用が可能です。
数万円~数十万円での取引にも対応している会社はあります。
では、なぜファクタリングではこの”少額での取引”に対応することが出来るのでしょうか。
それは、ファクタリング会社によって定める下限取引額が異なるからです。
ファクタリング会社は”買取上限額”と”買取下限額“を定めていることがほとんどです。
買い取る売掛債権の額面の金額の上限と下限を定めています。
基本的にファクタリングにおける平均取引額は250万程度といわれていますが、個人事業主の方が所有している売掛債権は100万円未満の場合が多いです。
そのため、買取下限額を定めていないファクタリング会社も中には存在します。
近年では、このような会社が増え続けており、また、オンラインで完結するファクタリングサービスも主流となってきていますので、気軽に利用できます。
様々な売掛債権に対応する柔軟さを持ち合わせているファクタリング会社を見つけることで少額の取引を実現できます。
少額でのファクタリングを取り扱う会社の特徴
では、どのような会社が少額でのファクタリングを取り扱うのでしょうか。
少額ファクタリングに対応している会社の共通点を紹介します。
①独立系ファクタリング会社である
ファクタリング会社は銀行系、ノンバンク系、独立系の3つに分類されます。
銀行系・ノンバンク系は大手金融機関等が運営しているファクタリング会社であり、法人のみを対象にファクタリングサービスを提供していることがほとんどです。
また、大手であるからこそ審査のハードルは高く、その分、調達できる資金の額も大きくなります。
大手以外の民間企業が運営しているのが独立系ファクタリング会社です。
独立系であれば、中小企業や個人事業主といった方々をターゲット層としているため、少額での取引を行っている可能性が非常に高いです。
少額でのファクタリングを希望する場合は、独立系ファクタリング会社を中心に探してみましょう。
②手数料の上下限額を定めている
ファクタリング会社のホームページなどを事前に確認し、手数料の上下限額を確認しておきましょう。
銀行融資の手数料であれば年利1~4%ですが、ファクタリングの手数料は一回の利用につき大体10%はかかります。
ファクタリングを利用する方が割高であることは一目瞭然ですが、ファクタリング会社によっては手数料の”上限”を公表していない、または、定めていない場合があります。
手数料の上限を提示しているファクタリング会社であれば、少額取引であっても大体の入金予定金額を予想することができます。
そのため、手数料の上限を定めているファクタリング会社を利用することで、売掛金が少額の場合でも安心できます。
③個人事業主の利用を推奨している
ファクタリング会社の中でも個人事業主やフリーランスといった法人以外を対象にファクタリングを推奨している会社は売掛金が少額であっても取引に対応している場合が多いです。
個人事業主などの方々が所有している売掛債権は100万円未満の少額であるケースが多く、高額の取引が発生しにくいです。
ですが、独立系ファクタリング会社であれば、この少額にも対応していることがほとんどです。
対して銀行系は、そもそも個人事業主を対象としていないため、少額での取引を希望する場合は「個人事業主、フリーランスが利用対象に入っているかどうか」をみましょう。
④オンラインファクタリングサービスの提供
ファクタリングの契約の一連の流れがオンラインで完結する「オンラインファクタリング」のサービスを提供しているファクタリング会社であれば、少額での取引に対応している可能性があります。
オンライン完結型サービスであることによって、ファクタリング会社側はあらゆる経費が削減できます。人件費はもちろん、事務所が必要ないので家賃といった部分も節減できるでしょう。
売掛金に対する手数料が収益である対面型ファクタリング業者にとって、少額での取引は手間も時間もかかるため、避けて通りたい取引かもしれません。
ですが、オンラインで完結することによって、手間を省き、効率性を重視できるため、少額の取引であっても数をこなす方が得策である場合があります。
そのため、オンラインファクタリングを提供しているファクタリング会社は少額取引にも対応しているといえます。
以上が少額取引に対応しているファクタリング会社の特徴でした。
これらの特徴に当てはまる会社は、売掛債権の額が小さくてもファクタリングによる資金調達ができる可能性が高いです。
では、その少額であってもファクタリングによって資金調達したお金を即日で入金してもらうためにはどうしたらよいのでしょうか。
即日で少額資金調達をファクタリングでするには?
即日での少額資金調達をファクタリングで実現するには、いくつかのポイントをクリアしなければなりません。
ただ、ファクタリング会社に申し込んだだけでは「即日」での入金はできません。
即日ファクタリングの注意点を説明させていただきます。
午前中に申し込む
即日での入金を希望する場合は、午前中に申し込みましょう。
金融機関の営業時間等の関係で、午後に申し込んでしまうと翌日に振り込まれることになります。
午前中に申込み、お昼までに審査を終え、午後には入金されるスケジュールでみておきましょう。
2社間ファクタリングを選択する
2社間ファクタリングでなければ即日での資金調達は不可能です。
3社間ファクタリングの場合、基本的に入金まで1週間程度の時間が必要となります。
スピード性に優れた2社間ファクタリングであるからこそ、手数料も高めに設定されています。
オンラインファクタリングを利用
対面形式ではなく、オンラインで契約が完結するファクタリングサービスを利用しましょう。書類などの提出もアップロードで済みますし、来店する手間なども省け、効率的に契約を進めることができます。
事前にファクタリング会社を選定しておく
利用するファクタリング会社は事前に決めておきましょう。
多くのファクタリング会社が事前相談を無料で受け付けています。
見積もりを出してもらえるので複数の会社を比較し、自身に適した即日対応しているファクタリング会社をあらかじめ見つけておきましょう。
以上が即日での入金を実現するために気を付けることでした。
逆に言えば、即日でなくてもいい場合はこれらの条件は気にしなくても大丈夫です。
では、次に”少額”のファクタリングだからこそ注意すべき点を説明します。
少額ファクタリングの注意点
“少額”でのファクタリングだからこその注意点があります。
そもそも少額でのファクタリングはデメリットの方が大きい可能性があります。
①手数料が高い
ファクタリングの利用に手数料は切っても切り離せない存在です。
2社間ファクタリングであれば10%~20%、3社間ファクタリングであれば1~9%が手数料の相場です。
ですが、少額であることによって手数料の割合が変化する可能性があります。
基本的に手数料の中には、契約書の印紙代や債権譲渡登記とよばれる登記を行うための事務手数料など、最低でも10万円はかかります。
少額の場合、債権額に対する手数料だけでは諸費用を賄いきれず、手数料が上乗せされる可能性があるのです。
少額すぎる場合、ほとんどが手数料に充てられ、資金調達をしたはずなのに現金があまりないというファクタリングが意味のない状況となってしまいます。
こういった場合、債権譲渡登記を留保できるサービスを利用しておくといいかもしれません。
②少額債権とファクタリングの相性
そもそも少額債権とファクタリングの相性があまりよくありません。
ファクタリングにおいて評価の高い売掛債権とは、債権額も大きく、売掛先も公的機関や大手など、安定している債権です。
このような条件を満たしていれば、審査にも通過でき、手数料も安く抑えることが出来ます。
対して、少額の売掛債権ということは、売掛先の規模も小さく、信用度が低いと想定できます。ファクタリング会社にとって、このように未回収リスクの高い債権はなるべく買い取りたくはありませんし、買い取るにしても手数料を高めに設定しなければリスクヘッジができません。
ノンリコース契約であれば、利用者は売掛先の倒産による貸し倒れのリスク回避にもなりますが、買い取った売掛債権の売掛先が倒産した場合、その被害を受けるのはファクタリング会社です。
つまり、ファクタリング会社からすれば、不安定な少額の売掛債権を買い取ることはリスクであり、買い取るのならば手数料をさらに高めに設定して提供するといった形になります。
少額の売掛債権とファクタリングの相性がよくないことが分かっていただけたかと思います。よっぽどの緊急性がなければ、少額での売掛債権取引は推奨しません。
平均取引額は250万円ですので、その付近の金額で取引を行うといいでしょう。
少額ファクタリングのまとめ
ここまででファクタリングの少額取引について解説させていただきました。
本日の記事をまとめますと以下の通りです。
ファクタリングは少額から利用可能なのか?→利用可能
●少額でのファクタリングを取り扱う会社の特徴
①独立系ファクタリング会社である
②手数料の上下限額を定めている
③個人事業主の利用を推奨している
④オンラインファクタリングサービスの提供
●即日で少額資金調達をファクタリングでする方法
・午前中に申し込む
・2社間ファクタリングを選択する
・オンラインファクタリングを利用
・事前にファクタリング会社を選定しておく
●少額ファクタリングの注意点
①手数料が高い
②少額債権とファクタリングの相性
ファクタリングにおいて、少額の売掛債権を売却することはリスクも伴うことがわかっていただけたでしょうか。
小さい額であればあるほど、手数料との兼ね合いもあり、不利益を被る可能性もあります。
少額での売掛債権の売却は、緊急性の高い場合だけにすることをオススメします。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。