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誰でも通るファクタリング会社は存在する?安全な申込先の見つけ方も解説

2023年12月9日

ファクタリングは多くの企業にとって利用しやすい資金調達方法です。
そして「誰でも審査に通る」と言われることもありますが、利用する際には審査に通過する必要があるため、必ず利用できると言い切ることはできません。
本稿ではファクタリングが「誰でも審査に通る」と言われることがある理由と、そのようなファクタリング会社が存在した場合の危険性を中心にご紹介させていただきます。
もし「誰でも審査に通るファクタリング会社」が見つかっても、利用する前に必ず本稿をお読みください。

「誰でも審査に通る」とファクタリングが言われる理由

ファクタリングが「誰でも審査に通る」と言われることがあるのは、高確率で資金調達に成功できるからに違いありません。
また主な理由としては審査基準や利用対象となるための条件が厳しくないことや、手続きの負担が小さいことが挙がります。
まずは「ファクタリングは誰でも審査に通る」と言われる要因であり、ファクタリングならではの特徴でもある4つのポイントをご紹介いたします。

開業して間もない企業も利用が可能だから

融資の申込みには、一定以上の「業歴」があるかが問われる場合があります。
また売上が一定以上であることが利用条件に含まれている場合もあり、どちらの場合でも開業したての企業は対象となることが難しくなります。

しかしファクタリングによって債権を現金化する際の利用条件に、業歴や売上が含まれることは稀です。
基本的にファクタリングは、「決済日前の売掛債権」を保有していれば利用対象となることができるため、業歴が浅くとも債権が発生していれば問題はないのです。
さらに将来的に発生が予想される「将来債権」も、法的にはファクタリングによって現金化が可能です。
まだ対応しているファクタリング会社は多くはありませんが、ファクタリングに申込むためのハードルがより下がることが予想されます。

赤字経営でも審査に大きな影響がないから

融資とファクタリングの大きな違いの1つが「審査基準」です。
融資は返済能力が十分にあるかが審査で問われ、申込みを行った企業の状況や情報を調査対象とします。
しかしファクタリングの場合は、債権売却の申込みを行った企業の情報は重要ではなく、債権の決済を行なう債務者(売掛先)の社会的信用や取引実績が、審査結果に大きく影響することになります。

赤字経営や債務超過など融資の審査通過が難しい状況であっても、売掛先の信用力が高ければファクタリングによる資金調達に成功することは難しくありません。

個人事業主や中小企業も利用しやすいから

ビジネスローンや日本政策金融公庫など、個人事業主や中小企業も比較的利用しやすい借入先は存在しています。
しかし利用対象を法人のみとしている融資商品が少なくないのは事実であり、会社規模や売上などが条件となっている場合も珍しいことではありません。
ですがファクタリング業界の中心であり、金融機関が関係しない「独立系」と呼ばれるファクタリング会社の大半では、法人・個人事業主を問わず利用していただくことができます。
銀行系など一部では法人のみが対象となっている場合もありますが、個人事業主や中小企業が利用できるファクタリング会社を見つけるのは容易です。

少ない提出書類で審査が受けられるから

融資を受ける際にデメリットとなりかねない要素の1つが、「手続きの負担」です。
特に提出書類が多数となる場合では、準備を行なうだけでも大きな負担になる可能性があります。
また提出書類が多くなれば申込先の確認にも時間を要するため、融資が資金調達に時間がかかる原因にもなっています。

しかしファクタリングであれば「本人確認書類・請求書・通帳コピー(取引に使用している金融機関口座のもの)」など、数少ない書類で利用することが可能です。
申込先によって必要書類は異なりますが、ファクタリングは提出書類が少ない傾向にあることは確かです。

〈結論〉「誰でも通る」と表現されるのは、融資よりも利用しやすいから

ファクタリングが「誰でも審査に通る」と言われることがあるのは、多くの企業にとって「銀行融資と比較して大きく利用しやすい資金調達方法」であるからです。
実際に融資の利用を断られた企業が、少ない負担でファクタリングによる資金調達に成功できたという例は数多くあり、「誰でも通る」は言い過ぎだとしても、通る可能性が高いのは本当のことです。

「審査に誰でも通る」ファクタリング会社は存在する?

誰でも審査に通るファクタリング会社があれば、どうしても債権を現金化したい状況で非常に頼りになります。
また誰でも通るということは、他社で買取対象とならない債権も売却可能と考えられるため、その利用価値はさらに向上します。

ですが審査を行なう以上は、誰でも通るということは現実的に考えられません。
審査基準は各ファクタリング会社によって違うため、通りやすい場所や他社では通過できなかったが利用できたということはあり得ますが、必ず審査に通るファクタリング会社を探すのは、時間と労力をただ浪費するだけに終わる可能性が非常に高いと言わざるを得ないのです。

「誰でも通るファクタリング会社」の危険性

ファクタリング会社は審査で債権の回収リスクを判断し、審査通過ができる場合にはリスクの高さに応じて買取手数料を設定します。
誰でも審査に通るということは、債権の回収リスクを何らかの形で補う必要があります。
そうでなければファクタリング会社は非常にリスキーな運営をしていることになり、事業として成り立つのは非常に難しくなるはずです。
それでも「誰でも通る」ファクタリング会社が存在しているとすれば、これからご紹介するような危険が潜んでいると考えていただかなくてはなりません。

高額な手数料が請求される

ファクタリングによる資金調達を行なう際に必要となる「手数料」には、ファクタリング会社の人件費を含めた費用や売上げ分以外に、「債権回収リスクへの備え」も含まれています。
そのため回収リスクが高い債権は手数料が高額になる可能性があり、一定以上のリスクがあると判断された場合には審査通過が難しくなってしまいます。

しかし「誰でも通る」ファクタリングは審査落ちがないため、どこまでも手数料が高額になりかねません。
また他社の審査に落ちた企業が利用する可能性が高いことから、足元を見た妥当性のない割高な請求が行われる危険も低くはありません。

債権回収のリスクを背負わされる危険が高い

「償還請求権なし(ノンリコース)」が原則であるファクタリングでは、資金調達後の売掛先の倒産などの債権回収リスクはファクタリング会社が背負います。
また融資ではない資金調達方法であるため、担保や保証人が必要になることもありません。

しかし誰でも通るファクタリングサービスがあるとすれば、債権回収のリスクを利用者側に背負わせてくる危険があります。
誰でも通ることで発生するリスクに対応するために、債権買取を装いながらも実質的に融資に該当する契約内容を提示してくる危険も高く、償還請求権あり(ウィズリコース)での契約や担保・保証人を求めてくる可能性はかなり高くなります。

暴力を含めた強引な取立てが行われる

手数料や融資に該当する契約内容を求めてくる以外にも、確実に代金を回収するために「無理な取立て」を行ってくる可能性は否定できません。
債権の回収が難しくなった際には、本来責任を問われることがない債権現金化を行った企業に対して、恫喝を含めた強引な取立てを行ってくるかもしれないのです。
場合によっては従業員や家族にも被害が及ぶ危険もあり、また取引先との関係にも悪影響が出ることも考えられます。

「安全に利用できるファクタリング会社」の見つけ方

審査に誰でも通ることができるのは実は大きな危険に繋がるかもしれず、ファクタリングを利用する際には「安全に利用できる」という点も非常に重要になります。
トラブルに巻き込まれることなく債権を現金化できる申込先を見つけるのは、とても大事なことであり、ファクタリングを利用する上では、「誰でも審査に通る」ことよりも重要なポイントとなるのです。

情報収集時のポイント

・固定電話やフリーダイヤルによる連絡が可能、住所がネット上などで確認できる
・手続きの流れや必要書類、手数料の情報などが公開されている

ファクタリングの申込先を探す際には、手数料を最重要ポイントとされる経営者様は少なくありません。
もちろん手数料は、債権を現金化する上での重要な要素ではあります。
しかし「安全」という面で考えた場合には住所が確認でき架空の所在地ではないかや、メールだけでなく固定電話やフリーダイヤルによる連絡も可能かなども、チェックしていただきたいポイントとなります。
また債権買取に関する情報をなるべく詳細に公表しているファクタリング会社のほうが、安心感は高まります。

契約時のポイント

・「償還請求権なし」や「ノンリコース」との記載があり、債権の譲渡(売買)契約であることも記されている
・手数料は提示された通りの額であり消費税が加算されておらず、詳細が不明であったり必要性がない費用請求が行われていない

債権を現金化する前には契約手続が行われます。
もし電子契約時のデータを含め契約書を用意しておらず、口頭で済まそうとしたり控えを渡すことを拒んだりする場合には、絶対に利用してはいけません。

また契約書には債権の譲渡契約や売買契約であることが記載されており、償還請求権に関しても、正しく記されているかをご確認ください。
費用面でのチェックも必要となりますが、ファクタリングは非課税取引に該当するため、手数料に消費税がかかっている場合には悪質業者である危険を疑うべきとなります。

「誰でも通るファクタリング会社は存在する?」まとめ

・ファクタリングが「誰でも通る」と言われるのは、経営状況が審査に大きく影響せず、利用条件も厳しくないことなどが大きな理由
・債権の回収リスクを考慮せず債権買取を行なうことは非現実的であり、「誰でも通るファクタリング会社」が存在することは考えにくい
・もし誰でも審査に通れるとすれば、債権回収に関するリスクを利用者に背負わせたり、あり得ないほどの高額請求が行われたりする危険が非常に高い

「誰でも通るファクタリング会社」が存在するかは、審査の必要性などを考慮した場合、現実的ではなくなります。
債権の回収リスクは手数料にも大きく影響する要素であり、もし誰でも通るファクタリング会社があるとすれば、そのリスクはすべて債権の売却を希望する利用者側が背負うことになりかねません。
そのような場所を利用して一時的に現金が手に入ったとしても、後々に大きな被害を受ける危険が高まります。

「安全性」はファクタリングによる資金調達においても重要なポイントであり、信頼できる債権の売却先を見つけることが何より大切です。

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