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ファクタリングが審査落ちになってしまう理由とは?買取してもらうコツについて解説

2024年10月17日

ファクタリングはお手持ちの売掛債権を売却することで、資金確保する法人向けサービスです。
銀行融資などで審査落ちになってしまった法人でも利用できるとして、近年注目を集めています。

ただしファクタリングでも審査は行っています。
中には審査落ちの憂き目を見る法人も出てくるでしょう。
そこでここではなぜ審査落ちになるのか、そして審査クリアするために自分たちでできる対策について見ていくので参考にしてください。

ファクタリングで審査落ちになってしまう理由

一部法人はファクタリングに申し込んでも、審査で否決されてしまうこともあるでしょう。
なぜ審査落ちになってしまうのか、主な原因は以下の通りです。

1.取引先の問題
2.個人事業主である
3.不良債権
4.回収サイトが長期
5.二重譲渡の疑い
6.譲渡禁止特約が付いている
7.架空債権の可能性
8.取引履歴が浅い
9.利用者の問題
10.提出書類の不備

なぜ以上で紹介した要因が、審査落ちに繋がってしまうのか見ていきましょう。
もし審査落ちになった場合、該当するものがないか確認してください。

1.取引先の問題

ファクタリング業者が審査を実施するのは、買い取った債権を確実に回収できるかどうか確かめるためです。
よって審査落ちになった場合、基本的には売掛先になんらかの信用面での問題があったからと解釈してください。

まずは売掛先の経営状態の悪化です。
財務状況に問題があれば、支払の遅配が発生する可能性も出てきます。
また最悪倒産すれば、売掛債権の回収は難しくなります。

また売掛先の法人の経営実態が認められなかった場合も、審査落ちの要因となるでしょう。
活動実態が確認できないようなペーパーカンパニーを疑われると、ファクタリングの利用は厳しくなります。
とくにコンサルティング業務や業務委託のような、商品やサービス内容があいまいな法人だと審査落ちする危険性も高まります。

2.個人事業主である

売掛先が個人事業主の場合、審査落ちの可能性が高くなるので注意しましょう。
個人事業主の場合、経営基盤の脆弱なところが多いと言われているからです。
すると売掛金の支払いができなくなったり、活動休止になったりするリスクも高まります。

個人事業主のほかにも、零細企業のような法人格でも規模の小さいところも審査は辛めになりがちです。
複数売掛債権を抱えているのであれば、個人事業主ではなく法人のもので審査を受けましょう。

3.不良債権

不良債権はもちろんのこと、その疑いのある売掛債権で申し込むと審査落ちになりかねません。
不良債権とは回収が著しく困難となっているものを指します。
売掛先が経営破綻した、もしくは倒産したようなケースです。

実はファクタリングサービスを利用するにあたって、不良債権とわかっていながら申し込むケースも時折あります。
このような詐欺の被害に遭わないために、業者も慎重に売掛債権固有の性質についてチェックします。
不良債権を疑われるような危ない債権は、申し込みの際に提出しないように注意してください。

4.回収サイトが長期

回収サイト、すなわち売掛金の回収までの期間が長いと、審査落ちになるかもしれません。
回収サイトが長期の場合、その間に想定外の事態が起こりかねないからです。
不祥事が発覚したり、予期せぬ災害で法人が大きな損害を被ったりなどです。
最悪そのために、売掛債権がデフォルトになる恐れも出てくるでしょう。

回収期限がすぐであれば、そのようなリスクもかなり低減できます。
回収サイトの目安は、せいぜい支払期日が2か月先のものをピックアップすると良いでしょう。
2か月以上先であれば、審査難易度は一気に高まると思ってください。

5.二重譲渡の疑い

二重譲渡の疑惑がかかった売掛債権でファクタリングに申し込んでも、審査落ちになるでしょう。
二重譲渡とは、対象の売掛債権を複数の業者に買い取らせようとする行為のことです。
一種の詐欺行為であり、違法です。

万が一審査でバレなかったとしても、売掛金回収時点で露見します。
場合によっては、刑事告訴される可能性もある重大な行為です。
もちろん社会的信用は失墜するので、取引先もビジネスを引き上げ、経営は立ち行かなくなるでしょう。

意図的はもちろんダメですが、過失で二重譲渡を行ってしまう法人もあります。
どの債権をどこに譲渡したか、しっかり管理を行いましょう。

6.譲渡禁止特約が付いている

当該の売掛債権の譲渡禁止特約が付いている場合、審査落ちの公算大です。
譲渡禁止特約とは文字通り、対象の売掛債権を第三者に譲渡することを禁じた特約です。

3社間ファクタリングで、先方が了承し禁止特約を解除した場合には利用できます。
しかし譲渡禁止にしているのには、それなりの大事な理由があるはずです。
特約の解除を求めても、そう簡単に相手が認めてくれる可能性は低いと思ってください。

7.架空債権の可能性

売掛金が実在しないかもしれないとの疑惑を払しょくできないと、審査で落ちてしまう要因となりかねません。
文字通り、実在しない売掛債権の可能性が否定しきれないものを指します。
架空債権を引き取れば、現金の回収ができずに損害を被るのである意味当たり前です。

とくに売掛債権ははっきりと現物のある資産ではありません。
変な話、自分たちで請求書を作成してでっちあげようと思えばできてしまいます。

もし架空債権でファクタリングに申し込もうと思っているのであれば、決してやらないことです。
詐欺罪で先方から訴えられる恐れがあるからです。
さらに請求書などを偽造すれば私文書偽造に該当しますし、期日通りに売掛金を支払えなければ横領に該当する行為になります。

8.取引履歴が浅い

売掛先との取引期間が短かったり、回数が少なかったりすると審査落ちになるリスクが出てきます。
履歴が浅いと十分な信用力がないと判断されるからです。

また新規の取引先の売掛債権だと、架空債権の可能性を疑われるかもしれません。
ファクタリング業者によって対応は異なりますが、少なくても3〜6か月程度の実績を求めると思ってください。
長らくお世話になっている得意先の売掛債権を使って、申し込むと良いでしょう。

9.利用者の問題

最近ではWeb完結のサービスが出てきたものの、従来のファクタリングでは審査プロセスの一環として面談が実施されます。
法人代表者と実際に話をして、信用力のある人物かどうか見極めるためです。

その面談の中で何かしら問題があると判断されれば、審査落ちになる可能性が出てきます。
具体的には受け応えに誠実さが感じられなかったり、提出を求めた書類についてなかなか出してこなかったりする場合です。
また担当者の質問に対して本当のことを言わないと、あとで嘘が発覚した場合に審査否認と判断されるかもしれません。

面談と言っても、別に困難なことを求められるわけではありません。
簡単に言えば、担当者の質問に対して正しく答えることです。
印象を良くしようと思って嘘を吐いてしまうと、のちのち回答内容に矛盾の生じる恐れが出てきます。

10.提出書類の不備

ファクタリングに申し込みする際には、申込書のほかにいくつか必要書類を提出しなければなりません。
もし必要書類に不備が見つかった場合、審査手続きが進められず審査落ちになるでしょう。

必要書類は、ファクタリング業者によって内容はまちまちです。
ホームページに記載があるはずなので、その内容に従って対象の書類を用意しましょう。

必要書類の不備だけで、審査落ちにはしない業者も見られます。
ただし追加で不備になっている書類を提出しなければならないので、入金までに時間がかかります。
今日明日中にも現金が必要な場合、期日までに資金を用意できなくなるので注意してください。

ファクタリングの審査に落ちたら?自分たちでできる対策について解説

ファクタリングに申し込んだところ、あえなく審査落ちになってしまうこともあり得ます。
ただし手続き方法などを見直すことで、審査通過してお手持ちの売掛債権を買取してもらえる可能性はまだあります。
ではどのような対策を講じれば良いか、以下のポイントを見直してみてください。

1.信頼性の高い売掛債権で手続きする
2.回収サイトが短めの売掛債権で申し込む
3.必要書類の準備は入念に
4.審査の甘い業者に申し込む

なぜ上で紹介した項目が、ファクタリングの審査落ちリスクを低減できるのかについて詳しく見ていきます。
審査落ちした、でもファクタリングでキャッシュフローの改善を図りたいと思っている法人代表者は参考にしてください。

1.信頼性の高い売掛債権で手続きする

ファクタリングの審査は、基本的に売掛債権の回収が確実にできるかどうかを見るための手続きです。
そこで売掛金を高い確率で回収できる、信頼度の高いもので申し込めば審査落ちの危険性は低くなります。

では信頼できる売掛債権とは何か、まずは経営基盤のしっかりしている売掛先のものです。
官公庁や金融機関、大手企業の売掛債権であれば、まず問題なく回収できるでしょう。
しかもこのようなところは取引先を厳選しているはずなので、「あの会社の厳しい審査をクリアしたなら信頼性は高い」と評価されます。

しかし中には大手企業などと取引していないという法人もあるでしょう。
その場合、これまで長く安定して取引できている売掛先を選ぶと良いでしょう。
年単位で長く取引実績があれば、それだけ強固な信頼関係を構築していると評価され、売掛先の信用力も十分と判断されるからです。

2.回収サイトが短めの売掛債権で申し込む

売掛金の回収期日が比較的近い売掛債権で申し込めば、審査落ちにはなりません。
回収期日がすぐ目の前であれば、売掛先の経営状況が著しく悪化することはまずないからです。

もし複数の売掛債権を抱えているのであれば、回収期日で比較してみてください。
また期日までかなり間が空いていると、「経営状況が悪化しているからかもしれない」とファクタリング業者も警戒します。
逆に支払サイクルの短めの取引先であれば、キャッシュフローも好調で資金が常に手元にあると評価できます。
よって確実に債権回収できるので、安全性が高いと判断されるわけです。

3.必要書類の準備は入念に

ファクタリングで審査落ちする要因として、必要な資料がそろっていないからと紹介しました。
そこで必要書類に不備のないように、入念に準備しましょう。
一部資料の準備が遅れたために、審査落ちになってしまったという話も聞かれるほどです。

業者によって、必要書類の数や内容も異なります。
「前のときにそうだったから」という思い込みで手続きすると、書類の不備を指摘され審査落ちになるかもしれません。
ホームページなどで内容を確認して、いちいち見ながら書類の手配を進めると良いでしょう。

4.審査の甘い業者に申し込む

ファクタリングの審査難易度は、業者によってまちまちです。
そこで審査の甘めの業者に申し込めば、審査落ちのリスクも低くなります。
しかしほとんどの業者が審査基準を公表していないので、どう審査難易度をチェックすれば良いかわからない人もいるでしょう。

審査難易度の低い業者にはいくつか特徴があります。
まずは利用対象です。
法人だけでなく、個人事業主でも利用可能な業者は審査が甘めだと思ってください。
法人と比較して個人事業主は経営基盤が盤石ではありません。
そのような個人事業主の売掛債権を買取しているのは、それだけ審査を緩めに設定して、幅広く募集していることに繋がります。

また必要書類の少ない業者も、審査は甘めだと思ってください。
中には請求書と法人の通帳のみの提出で受け付けている業者もあります。
提出書類が少ないのは、それだけ詳細に審査を行っていないと推測でき、難易度も低めと判断できるわけです。

買取可能額の上限が少なめな業者も、審査が甘いと推測できます。
ファクタリング業者の中には、1億円超の売掛債権を買取しているところもあります。
しかしこのような大口債権の買取に積極的な業者は、審査難易度も高いと思ってください。
億単位の債権が回収できなければ、経営基盤に大きな影響を与えるからです。

逆に小口債権をメインにしている業者は、審査の緩い傾向が見られます。
たとえ債権回収できなかったとしても、受ける損害は限定的だからです。
数万円の債権でも申し込み可能だったり、上限がせいぜい500万円程度の業者を選びましょう。

ファクタリングで審査落ちに関するまとめ

スピーディに資金調達でき、一時的なキャッシュフローを改善できるとして、ファクタリングが日本国内でも徐々に注目が集まりつつあります。
しかしファクタリングを利用するにあたって審査があり、法人によっては落ちてしまって現金化できない場合もあるので注意しましょう。

審査落ちになるのには理由があります。
審査落ちになったら、ここで紹介した要因に思い当たる節はないか確認してください。
そのうえで改善できるところは改善し、審査通過率を少しでも高められるように努めましょう。

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