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ファクタリングとリースの違いとは?|それぞれの特徴と使い分け方法を徹底解説!

2023年2月3日

会社を経営するために必要な設備を準備するためには、ある程度まとまった資金が必要になります。
資金がなければ必要な設備投資をすることができず、満足した経営ができないかもしれません。
設備を確保するために利用されることが多いのが、ファクタリングやリース契約。
ファクタリングとリース契約には特徴や利用場面に明確な違いがあります。
この記事では、ファクタリングとリース契約の違いと、それぞれがおすすめとなるケースを解説します。
この記事を読むことで、ファクタリングとリースの違いが分かり、設備投資に関する資金調達への悩みが解決しますので、ぜひ最後までお読み下さい。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権の買取サービスのこと。
支払日を待っている状態の売掛金をファクタリング会社へ売却することで、支払期日前に「現金」を得ることができます。
ファクタリングを利用する際には1%~30%の手数料が発生しますが、最短即日での資金調達が可能。
融資などとは違い、ファクタリングは早急な資金調達が必要な場合や、負債を残さずに資金調達をしたい場合に有効な資金調達手段です。

ファクタリングで得られた「現金」を、必要な設備の購入に充てることで設備の準備が可能となります。

リース契約とは

リース契約とは設備を準備する際に、物件自体を購入するのではなく、リース会社から長期間借りて利用する契約のこと。
リースの対象は、コピー機などのOA機器、パソコン・サーバーなどのIT機器、デスクやロッカーなどの事務用品、営業で使用する自動車など多岐にわたります。
また、工場などの場合は、工作機器や重機、産業機器もリースの対象に。
つまり、会社で使用する消耗品以外のあらゆる設備がリースの対象と言えます。
ただし、不動産や建物付属設備、構築物に関しては原則リースの対象外であるため、注意が必要です。

リース契約は、借りた物件の所有権はリース会社にありますが、自社で購入するよりも初期投資が少なく同じ物を利用できるという点がメリット。
そのため、最新機器や高額機器など、通常であれば手出ししづらい物件にも、手出ししやすくなるという特徴があるサービスと言えるでしょう。

リース契約は大きく分けて、ファイナンスリースとオペレーティングリースの2つに分類されます。
以下に2つのリースとそれぞれの違いを解説します。

ファイナンスリース

ファイナンスリースとは、利用者が選択した物品をリース会社が代わりに購入し、貸与する取引のこと。
一般的に「リース」と言うと、このファイナンスリースを指します。
さらにファイナンスリースは、リース期間満了後に物件の所有権が利用者に移る「所有権移転ファイナンスリース」と、リース満了後にも所有権が利用者に移らず継続利用には再リース料を支払う「所有権移転外ファイナンスリース」の2つに分けられます。

設備投資をする際、特に高額な物品を購入する必要がある場合において、設備から期待した利益を得られないこともあるでしょう。
期待した利益を得られないような過剰投資の場合、設備の維持や購入費の返済が負担になり、これが理由で経営が傾いてしまうこともしばしば。
このような過剰設備の回避ができるのがファイナンスリースです。

ファイナンスリースは、原則としてリース契約期間中の中途解約はできません。
また、物件の保守や修繕義務は利用者にあるため、メンテナンス費用も利用者の負担になるという特徴が。
ファイナンスリースにおけるリース料は、リース対象物件の購入価格に加え、金利や損害保険料、固定資産税などが含まれます。
そのため、最終的に支払う総額は、物品価格の115%程度に設定されるのが一般的。

ファイナンスリースは、物件を一括購入するよりも初期費用はかかりませんが、総支払額は割高になるため注意が必要でしょう。

オペレーティングリース

オペレーティングリースとは、リース期間満了後に対象物に市場価値が残存する見込みがある場合のみ貸与できるリースのこと。
リース会社は、リース期間満了時の物件の残存価値を予測し、購入費用や金利などを加えた総額から残存価値を差し引いてリース料を設定します。
オペレーティングリースはファイナンスリースと比較して、短期間での契約が可能であり、リース満了後も所有権は利用者に移りません。
そのため、物件の保守・修繕義務はリース会社にあり、利用者がメンテナンス費を負担することもないのです。
また、中途解約も可能であるため「やっぱり必要ないな」と思ったときに、解約することも可能。

オペレーティングリースにおけるリース料は、物件購入価格の90%未満に設定しなければならないため、一括購入するよりも低価格で同じ物件を利用できます。
ただし、リース期間満了後に中古売却することが前提でリースするため、残価価値の見込めるものしかリース対象になりません。
そのため、リース対象になり得る物件が少ないという点に注意が必要です。

ファクタリングとリースの違い

設備準備に利用されることの多いファクタリングとリース。
簡単に言うと、ファクタリングは設備購入に必要な資金を調達する手法、リースは必要な設備をレンタルできる手法です。
ファクタリングとリースには大きな違いが4つあるので、それぞれ以下に解説します。

  1. 利用目的
  2. キャッシュフローへの影響
  3. 手数料率
  4. 設備の所有権

1,利用目的

ファクタリングとリースでは、利用目的が違います。
ファクタリングは、売掛金の早期現金化と売掛金の未回収リスクの回避が主な目的。
ファクタリングはあくまで資金調達手段のひとつであり、ファクタリングを利用して得た資金の使い道は利用者の自由。
つまり、ファクタリングで得られた資金を設備準備の初期費用に充てることで、設備の準備が可能になるのです。

一方で、リースは、設備の準備と設備購入による現金の流出を防ぐことが目的となります。
設備の導入をしたいけれど高額な初期費用の準備ができない、設備を購入することで多額のキャッシュが減るのを避けたい、設備を導入することでどれ程の利益が出るのか試したい、こういった目的で使われることが多いです。

2,キャッシュフローへの影響

ファクタリングとリースでは、キャッシュフローへの影響も違います。
ファクタリングもリースも、負債にはなりません。

ファクタリングは売掛金の早期現金化であるため、手元の現金が増える、つまりキャッシュフローが改善します。
一方で、リースはあくまでレンタルであるため、負債が増えることはありませんが、資産も増えません。
リースは高額な設備購入費用の流出を防ぐことができるため、キャッシュアウトフロー(お金が出る動き)の増加を防ぎます。
その結果、資金繰りの安定性を維持できるのです。

つまり双方には、ファクタリングは資金繰りの「改善」を、リースは資金繰りの「維持」を可能するという違いがあります。

3,手数料率

ファクタリングとリースの違いには、手数料率も挙げられます。
ファクタリングは、所有している売掛債権を売却する際、ファクタリング手数料として、売掛金額に対して1%~30%の手数料が発生します。
売掛金満額の資金調達は不可能であり、手元に入金される金額は、支払期日を待った場合よりも少なくなります。
一方で、リースは物件購入額の約1.5%とその他諸費用の支払いが毎月発生します。

ファクタリングは売掛債権売却時に比較的高額な手数料を引かれますが、支払いは売却時の一度だけ。
リースは毎月の支払額は少額に抑えられますが、契約期間中ずっとリース代と金利などの支払いが発生します。

ファクタリングとリースには、手数料率とその支払期間にも大きな違いがあるので、しっかり把握しておきましょう。

4,設備の所有権

ファクタリングとリースでは、設備の所有権の所在にも違いがあります。
ファクタリングは、自社で物件を購入しているため、所有権は自社にあります。
そのため、物件が不要になった際や故障した場合には、自社の判断で売却や処分をすることが可能。
しかし、リースは、物件をリース会社からレンタルしている状態であり、物件の所有権はリース会社にあります。
原則中途解約もできないため、不要になった場合でも売却や処分はできず、契約期間満期まで支払いを続けなければなりません。

設備準備後の物件の自由度は、ファクタリングを利用して設備を準備した方が高いです。
設備準備後の扱いも含め、ファクタリングとリースの違いを理解した上でどちらを利用するか検討する必要があるでしょう。

ファクタリングとリースどっちがいいの?

ここまでファクタリングとリースについて、それぞれの特徴と違いを解説しました。
リースの方が手数料も低く設備の準備ができるため、お得に感じるかもしれません。
ファクタリングであれば、準備した設備は自社の所有物となるため、自己資産として扱うことができます。
それぞれに違いがあるものの、お互いにメリットやデメリットがあり、ファクタリングとリースどちらを利用した方がいいのか、悩んでしまう方もいるかもしれません。

結論から言うと、設備の利用期間が長くなる場合、その期間分リース費用も大きくなるため、設備を長期的に利用するならファクタリングの方がおすすめです。
では、実際にどのようなケースでファクタリングやリースが適しているのか、以下に解説していきましょう。

ファクタリングが適しているケース

ファクタリングで設備準備をした場合、物件は自社の所有物となります。
また、一度購入してしまえばその後毎月の支払いが発生することもなく、設備を導入することで得られた利益がそのまま会社の利益として計上できます。
そのため、ファクタリングは以下のようなケースでおすすめ。

  • 設備を導入することで利益を得られる可能性が高いと予測できるケース
  • 導入する設備を長期間使用する可能性が高いケース
  • 自社の所有物として設備を利用したいケース

また、ファクタリングは設備投資のためだけでなく、自由に使用できる現金の早期調達が可能です。
そのため、すぐに現金が必要な会社や回収サイトの短縮により資金繰りを改善したい会社にもおすすめと言えるでしょう。

リースが適している会社

ファクタリングとは違い、リースで設備準備をした場合、物件の所有権はリース会社のもの。
しかし、一括購入するための十分な資金がなくても高額設備の導入が可能になるのが、リースの最大のメリット。
そのため、リースは以下のようなケースにおすすめ。

  • 設備購入のための十分な資金がない会社
  • 高額な資金の流出を避けたい会社

リースは高額な設備でも、一括で支払いをする必要がなく、毎月少額の支払いで設備を利用することができます。
設備導入を検討しているけど資金の準備ができない、そんな場合は特におすすめでしょう。

ファクタリングとリースの違いまとめ

この記事では、ファクタリングとリースの違いについて解説しました。
ファクタリングは資金調達手段のひとつで、売掛債権を売却することで売掛金の早期現金化ができるサービス。
ファクタリングで得た資金で設備を購入することができ、自社の所有物として利用することが可能です。
リースとは、利用者の代わりにリース会社が物件を購入し、レンタルして利用できるサービス。
リースは自社で一括購入できないような高額な物件でも、月々の支払いを行うことで利用することができます。
ただし、不要になった場合でも中途解約ができないため注意が必要です。
最終的に支払う総額は金利等も含め、物件購入額の約115%と割高になる点も要注意。
自社の資金繰りや経営状況、設備投資をすることで得られる利益等を考慮し、ファクタリングを利用するか、リースを利用するか検討する必要があるでしょう。
導入を検討している設備が、長期的な利用の見込みがある場合は、ファクタリングを利用した方が無難です。
ファクタリングとリースの違いを理解した上で、自社に適した設備準備をしましょう。

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