お知らせ

Message

ファクタリングを活用してオフバランス化が可能?オフバランス化の方法やメリット、デメリットについて完全網羅

2024年1月27日

会社を経営する上で財務状況は非常に大切です。
会社外の人にとって、その会社の良し悪しを判断する要素の1つが財務状況であり、その判断材料に貸借対照表があります。

貸借対照表をキレイにみせる方法の1つに「オフバランス化」があります。
このオフバランス化をする手段はいくつか存在しますが、その1つがファクタリングです。

では、ファクタリングによって資金調達をすることがなぜオフバランス化につながるのでしょうか。

今回の記事では、ファクタリングによるオフバランス化の仕組みやメリット、デメリットについて解説します。

ファクタリングの概要

まず、ファクタリングとは何なのでしょうか。

ファクタリングとは、所有している売掛債権を期日前に現金化することのできるサービスです。
融資とは異なる資金調達方法であることから会計上では、「負債」扱いにならないことが特徴的で、近年、注目を集めている資金調達手段です。

ファクタリングのメリットは他にも数多くあります。

・即日現金化可能
・誰にも知られずに資金調達ができる
・審査に通りやすい
・貸借対照表をオフバランス化できる

今回の記事では、この「オフバランス化」に焦点を当ててお話していきます。

「オフバランス」ってなに?

そもそも「オフバランス」とはどういうことでしょうか。

オフバランスとは、主に資産が貸借対照表(バランスシート)に計上されない状態のことを指します。
つまり、オフバランス化とは、資産の部に所属する勘定科目を貸借対照表から消すことで、経営改善を図るのです。

「なんで資産を減らすことが経営改善につながるの?」

このような疑問を抱いた方もいるのではないでしょうか。
答えはズバリ、資産の保有リスクを低減できるからです。

資産の部には、
・現金
・売掛金
・棚卸資産
といった勘定科目が代表的です。

現金はどれだけ保有していても問題はありませんが、資産の部の中では長期保有しておくことや、数が大きすぎることで保有リスクを高めてしまうのです。

例えば、売掛金。
一見、売掛金は「商品に対して後からお金を受け取ることのできる権利」であるため、沢山ある方がいいと思ってしまいがちです。

ですが、実際に売掛金をお金にするには回収サイトという入金される期日まで待たなければなりません。
すぐに資金が調達できるわけではないので、資金繰りの悪化に繋がりやすく、また、貸倒リスクも増加してしまうのです。

ここで「オフバランス化」の登場です。
オフバランス化を図り、貸借対照表から売掛金を圧縮したとします。

その場合、「売上」は増えているのに「売掛金」は減少している状況になります。
この状況は銀行や外部からすれば高評価に値し、会社側も与信管理コストや回収不能リスクの低減に繋がります。

この手法にもっとも適しているのが「ファクタリング」なのです。
次に、ファクタリングによってオフバランス化を図る方法をご説明します。

ファクタリングを活用したオフバランスの仕組み

ファクタリングが、なぜオフバランス化に有効なのでしょうか。

まず、ファクタリング以外で売掛債権を早期に減らす方法は、売掛先に交渉することです。

「この売掛債権の期日を早めてください」

これを各取引先に言って回るのは効率が悪いでしょう。
ですが、ファクタリングを利用すれば最短即日で売掛債権を売却することができます。

冒頭でも述べましたが、ファクタリングは売掛債権を期日前に売却することによる資金調達手段です。

ファクタリングの契約の流れは以下の通りです。

①売掛債権(売掛金)の発生
②売掛債権を売却するためファクタリング会社に申し込む
③ファクタリングの審査に通過し、売掛債権を譲渡
④ファクタリング会社から入金

③の時点で貸借対照表から売掛債権の売却額相当が減少し、
④の時点で貸借対照表の現金が増加するわけです。

では、実際にファクタリングを利用して貸借対照表のオフバランス化をすることによるメリット・デメリットはどういったものがあるのでしょうか。

ファクタリングによるオフバランス化のメリット

ファクタリングによるオフバランス化のメリットは以下の通りです。

・貸借対照表のスリム化
・ROAの向上
・自己資本比率の向上
・企業価値が高まる
・貸倒リスクの低減

それぞれについて詳しく説明していきます。

貸借対照表のスリム化

まず、オフバランス化の一番のメリットは貸借対照表のスリム化でしょう。

近年、「資産をたくさん所有している」ことは銀行等からの評価がそれほど高くなく、スリムな貸借対照表の方がよっぽど高評価を得るようになってきました。

要は、「どれだけ数少ない資本で利益を上げているか」を貸借対照表に数字で表せるかが勝負なのです。

貸借対照表がスリムであるということは、経営状況がいいこともアピールできます。

ROAの向上

ROA(総資産利益率)の向上がオフバランス化によって見込まれるでしょう。
ROAとは、経営の効率化を評価する指標であり、総資産に対してどのくらいの利益率であるのかを示します。

ROAが高ければ高いほど、その企業の経営は効率的であると評価されます。

このROAはファクタリングによるオフバランス化によって向上することができます。
ファクタリングによる資金調達は負債が発生しないため、融資等と比較すると、ROAの向上につながる傾向があるのです。

自己資本比率の向上

ファクタリングによるオフバランス化は、ROAだけではなく、自己資本比率の向上にも一石を投じます。

自己資本比率とは、総資産における自己資本の割合を示します。自己資本比率は財務の健全性の指標となっています。

自己資本とは、返済が不要である資本のことであり、負債のような返済しなければならないものは他人資本とよばれます。

借入などによる資金調達を行った場合、他人資本が発生します。他人資本は自己資本比率を下げてしまいます。

対して、ファクタリングによる資金調達は自己資本比率をキープしたままの状態にすることが可能です。

企業価値が高まる

ファクタリングによるオフバランス化によって企業価値をあげることにつながります。

前述した、貸借対照表のスリム化やROA、自己資本比率の向上は対外的な印象を向上させます。銀行などの機関からすれば、数字で経済状況が「良い」と判断できるものを信用するため、オフバランス化による効果は絶大でしょう。

今後の資金繰りの中での融資が受けやすい状況につながる可能性もあり、資金繰りの課題も解決できるかもしれません。

貸倒リスクの低減

最後に、オフバランス化による貸倒リスクの低減のメリットについて説明します。

売掛債権を保有していることで、貸倒リスクがあります。
貸倒リスクとは「売掛債権を回収できない可能性」のことであり、売掛債権を保有している期間に売掛先が倒産してしまい、売掛金を回収できない場合などの状況を指します。

ファクタリングを活用しオフバランス化をすることで、売掛債権を減らします。そうすることで、経営状況も向上させるとともに、売掛債権を持つことによって生じるリスクも回避できるのです。

ファクタリングを活用したオフバランス化のメリットについてご紹介させていただきました。
では、対してデメリットにはどういったものがあるのでしょうか。

ファクタリングによるオフバランス化のデメリット

ファクタリングによるオフバランス化のデメリットは以下の通りです。

・手数料が高い
・売掛債権によっては利用できないケースがある
・利用しすぎると資金繰りの悪化につながる

それぞれについて解説します。

手数料が高い

ファクタリングは一般的な融資の金利と比較すると手数料が高く設定されていることがほとんどです。
契約形態にもよりますが、大体、2社間ファクタリングであれば10~30%、3社間ファクタリングであれば1~9%が相場と言われています。

ファクタリングを利用することで早期の現金化は可能ですが、本来得られる利益より手数料分引かれることを念頭に置いておきましょう。

売掛債権によっては利用できないケースがある

ファクタリングは売掛債権であればなんでもいいというわけではありません。

中には、ファクタリングの審査に通過できない売掛債権も存在します。

売掛先の経営状況が怪しいと判断された場合や売掛債権の支払期日が60日以上など長めに設定されている場合は、利用できない可能性があります。

以上がファクタリングを活用しオフバランス化をする際のデメリットでした。

ファクタリングのオフバランス化のまとめ

ファクタリングによるオフバランス化についてご理解いただけたでしょうか。
本日の記事をまとめますと以下の通りです。

●ファクタリングとは…売掛債権を期日前に売却し、現金化できるサービス
●オフバランスとは…資産の部に所属する勘定科目を貸借対照表から消すことで、経営改善を図る

<ファクタリングによるオフバランス化の仕組み>
①売掛債権(売掛金)の発生
②売掛債権を売却するためファクタリング会社に申し込む
③ファクタリングの審査に通過し、売掛債権を譲渡⇒「売掛金の減少」
④ファクタリング会社から入金⇒「現金の増加」

<ファクタリングによるオフバランス化のメリット>
・貸借対照表のスリム化
・ROAの向上
・自己資本比率の向上
・企業価値が高まる
・貸倒リスクの低減

<ファクタリングによるオフバランス化のデメリット>
・手数料が高い
・売掛債権によっては利用できないケースがある

ファクタリングはスピード性に優れた資金調達手段であるだけではなく、オフバランス化といった視点から経営状況の改善にもつながることがお分かりいただけたと思います。

融資等でお金を借り入れると「負債」扱いになるため、数字上では好印象を与える可能性は低いです。
ですが、ファクタリングでの資金調達は「債権の譲渡」の扱いになるため、負債計上されません。

会社の経営状況を向上しながら、資金調達がしたい方。
今すぐキャッシュフローを改善したい方。

このような方々にとって今回の記事がファクタリングの利用に一歩踏み出せるきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

その他「ファクタリング」記事

   ©2021 即日オンラインファクタリング「SoKuMo」, Inc.