お知らせ

Message

「ノンリコース」のファクタリングは安心感抜群!資金調達に与える影響などを解説

2023年6月6日

売掛債権を売却し現金化するファクタリングは、「ノンリコースファクタリング」と呼ばれることがあります。実はファクタリングにはノンリコースではないサービスも存在しており、契約時にもしっかりと確認しておくべき重要なポイントです。本稿では「ノンリコースファクタリング」という言葉の意味から、利用することで得られるメリットや注意点までを解説させていただきます。

「ノンリコースファクタリング」とは?

現在、国内で行われているファクタリングサービスは、「ノンリコース」での契約が主流です。
しかしファクタリングは必ずノンリコースでの契約になると決まっているわけではなく、ノンリコースではないというだけで違法行為となるわけでもありません。
ですが「ノンリコースファクタリング」を正しく理解し申込先を選ばないと、期待通りの資金調達が行えない危険があります。
まずは「ノンリコースファクタリング」がどんなサービスを指すのかをご紹介します。

「リコース」=「償還請求権」

「ノンリコース(non-recourse)」の「リコース(recourse)」とは、日本語では「依頼・避難」などという意味になりますが、金融関係では「償還請求権」や「遡求権」を指します。
ファクタリングにおいての償還請求権や遡求権とは、支払期日までに売掛先が決済を行わなかった場合に、債権売却を行ったファクタリング会社に対しての支払いを売掛先に代わって行うことを求めたり、売掛債権の買戻しを求めたりすることができる権利となります。

「ノンリコースファクタリング」=「償還請求権なしのファクタリング」

リコースは償還請求権を指しますが、ノンリコースとなることで償還請求権なしという意味合いになります。
つまり「ノンリコースファクタリング」とは「償還請求権なしのファクタリング」であり、売掛先が倒産したとしても、債権代金の支払いを求められることも、売却した債権の買戻しが必要となることもないファクタリングサービスとなります。

ノンリコースではないファクタリングとは?

ファクタリングは売掛債権を現金化するサービスですが、必ずしも「ノンリコース」となっている必要はありません。
償還請求権ありのファクタリングは「リコースファクタリング」または「ウィズリコースファクタリング」という名前で呼ばれていることが多く、ノンリコースと混同してしまうことがないようにご注意ください。
売掛先が問題なく支払いを行うことができれば、ノンリコースであってもウィズリコースであっても大きな問題には発展しません。
しかしウィズリコースの場合は、もしもの時には大きな負担を背負いかねないと理解して利用しなくてはなりません。

ウィズリコースファクタリングは「一般的なファクタリング」に該当しない

融資の場合は「リコースローン」が一般的となっていますが、日本国内で資金調達に活用されているファクタリングサービスは、原則的に「ノンリコース」が採用されています。
つまりウィズリコースファクタリングは一般的なファクタリングには該当せず、利用できる場所の数も多くはないのです。

金融庁によるファクタリングに関しての見解

・一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス
・事業者の資金調達の一手段
・法的には債権の売買(債権譲渡契約)

金融庁の公式サイトには、ファクタリングについて上記のように解説されています。
この文章からも、ファクタリングが融資とは全く違う資金調達方法であると判断することができます。
ファクタリングは負債を増やさずに資金調達が完了でき、即日での債権現金化に成功できる可能性も高いなど、様々な点で融資とは違いがあります。

「ファクタリングを装った違法貸付」に注意

金融庁は公式サイト内で「ファクタリングを装った違法貸付」に関する注意喚起も行っています。
高額な手数料請求が行われる危険性に注意するだけでなく、契約内容に「売主が債権を買い戻す」と記載されている場合など、貸金業に該当する行為が行われている場合にも注意が必要です。
貸金業に該当する行為を、貸金業登録を受けずに行う闇金融を利用してしまった場合には大きな被害を受けかねませんので、特に契約手続きは慎重に行わなくてはならないのです。

悪質ファクタリング会社の見抜き方

・明確な理由説明もなく手数料が高額
・契約書がない、契約内容が説明時と異なる
・償還請求権ありなど、債権回収不能時の保証を求めてくる
・事業社として必要な情報が公開されていない
・手数料の分割払いが可能

上記に当てはまる項目がある場合、そのファクタリング会社は利用すべきではないかも知れません。
ファクタリング手数料には相場(2%から30%)は存在していますが、上限を定める法律はありません。
しかし明確な理由説明もなく妥当性のない高額手数料が提示されたとすれば、悪質業者である危険は高まります。
また契約書がないのは問題外ですが、説明時と実際の契約内容に違いがある場合は、ミスではなく故意である可能性も怪しむべきです。

他にもファクタリングは融資ではなく債権の売買契約であるため、ノンリコース契約が基本となりますが、償還請求権ありとなっている場合にはご注意ください。
「手数料の分割払い」が可能であれば利用者側にとっても魅力を感じるはずですが、融資に該当する理由ともなるため違法貸付のリスクが高まります。
さらに電話番号など本来記載されているべき情報が公式サイトにも記載されていない場合も、企業としての信頼度は低くなります。

ノンリコースファクタリングで資金調達を行うメリットと注意点

ファクタリングには即日現金化や審査通過のしやすさなどの特徴があり、状況によっては融資よりも利用価値が高い資金調達方法となります。
そしてノンリコースで資金調達が行えるのも一般的なファクタリングのメリットの1つです。
ここからはノンリコースで債権が現金化できることが、どのようなメリットに繋がるのかを解説させていただきます。
また併せて知っておいていただきたいノンリコースの注意点もご紹介いたします。

売掛先の倒産による被害が抑えられる

ノンリコースである最大のメリットは、「売掛先の倒産被害を抑えられる」ことで間違いありません。
契約が締結された後に何かのトラブルで売掛先が倒産したとしても支払いなどを求められることがないため、債権を売却して得た資金を安心して活用しやすくなります。
担保や保証人が必要な融資と比較しても資金調達後の安心感が大きく高くなり、売掛先の倒産などの万が一のリスクに備える負担も小さくて済みます。

与信管理に役立てることが可能

設定される手数料は、ノンリコースの場合は特に売掛先の信用力の影響を大きく受けます。
この仕組みを活用し提示された手数料を比較することで、与信管理に役立てることができます。
取引先に対しての与信管理を行うのは、売掛金が発生する掛取引でのリスク軽減に大きく役立ちます。
もちろん本来のファクタリングの役割は与信管理のための情報収集ではなく、さらに申込みを行った債権の額や決済日前の残り日数も手数料には影響するため、過信し過ぎず参考情報として活用されることを推奨します。

倒産リスクの高い債権は売却できない

ノンリコースファクタリングによって売掛先の倒産リスクが回避できるのは確かですが、買取リスクが高い債権を売却しようとしても、現金化できる可能性は非常に低く資金調達の成功は現実的ではなくなります。
債権が回収不能になってしまった場合にはファクタリング会社は大きな損害を受けかねないため、トラブルのない決済が期待できる企業の債権以外は買い取りに対して積極的にはなりません。
このため、決済が無事に行われるか不安を感じている売掛先からの債権を売却するというのは、現実的には難しいのです。
あくまで「倒産リスクの回避」という効果であり、倒産が危ぶまれている企業の債権が現金化できるわけではないという理解が必要になります。

ファクタリング会社からの信用は継続利用の重要なポイント

もし売却した債権の売掛先が倒産してしまった場合、ファクタリング会社からの信頼が低下してしまうのは致し方ありません。
ファクタリングは継続利用することで手数料の引き下げなどが期待できる資金調達方法ですが、これはファクタリング会社からの信頼が高まることが大きく影響しています。
倒産リスクの高い債権を度々売却しようとするなど、信頼を損なう行為を繰り返してしまった場合には、手数料が高くなったり審査が長引くなどのデメリットが発生しかねませんので、ご注意ください。

『「ノンリコース」のファクタリングは安心感抜群!』まとめ

・ノンリコースとは「償還請求権なし」の意味であり、債権の買戻しなどが求められない契約方法
・「ファクタリングを装った違法貸付」による被害を受けないために注意が必要
・ノンリコースファクタリングによって資金調達後の大きな安心感を得ることができる

国内で行われているファクタリングは、原則的に「ノンリコース(償還請求権なし)」での契約となっており、売掛先が倒産するなどして決済が行えなくなったとしても支払いや債権の買戻しを求められることはありません。
しかし金融庁が注意喚起を行っている、悪質ファクタリング会社による「ファクタリングを装った違法貸付」の被害が発生しており、手数料の妥当性や契約内容が貸付に該当していないかなどを慎重に確認することが求められます。
また銀行系ファクタリング会社など一部では、償還請求権あり(ウィズリコース)のファクタリングを行っている可能性もあります。
違法性はなくとも、ウィズリコースはノンリコースファクタリングの大きなメリットである資金調達後の大きな安心感を得ることができないため注意が必要です。
ノンリコースファクタリングを利用することで、債権現金化で得た資金を、安心して会社運営に活用できるようになります。

その他「コラム」記事

   ©2021 即日オンラインファクタリング「SoKuMo」, Inc.