必見ファクタリング情報コラム
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「通帳なし」でのファクタリングは不可?通帳なしで利用するリスクも解説
2026年1月11日
ファクタリングによって売掛債権を現金化するには、審査や契約手続きの過程でいくつかの書類を提出する必要があります。その中でも特に重要とされているのが「通帳のコピー」です。これは、売掛先との取引実績や入金状況、支払の遅れの有無などを確認するために用いられ、審査の信頼性を高める役割を果たしています。
しかし、何らかの事情で通帳の提出が難しいケースもあるかもしれません。たとえば、通帳を紛失してしまった、オンラインバンキングのみで紙の通帳を持っていない、あるいは法人化したばかりで通帳がまだ発行されていないなど、状況はさまざまです。
そこで本稿では、「通帳なしでも、ファクタリングは利用可能なのか?」という疑問に対して、実際の審査基準やリスク、そして代替手段の有無について詳しく解説していきます。特に、なるべくなら「通帳なし」で債権を売却したいとお考えの経営者様にとって、有益な情報となることを目指しています。
なお、通帳の提出が不要とされるファクタリング業者の中には、甘い審査をうたって高額な手数料を請求したり、実質的に貸金業に該当するような契約を結ばせるケースも存在します。こうした業者を利用すると、資金繰りの改善どころか、かえって経営を圧迫するリスクもあるため、十分な注意が必要です。
また、通帳がない場合、代わりにオンラインバンキングの取引明細や会計ソフトのデータなどで代用できるかどうかを確認することも一つの方法です。ファクタリングは返済方法が借入とは異なり、売掛金の回収によって完結するため、会計処理上も負債に計上されず、資金調達の柔軟性を高める手段として注目されています。
目次
ファクタリングの利用には「3つの書類」が必須
- 経営者様の「本人確認書類」
- 売掛債権が存在する証拠となる「請求書」
- 取引先からの入金が確認できる「通帳のコピー」
上記3つの書類はファクタリングを利用するために、多くのファクタリング会社で必須となる書類です。
この他にも状況に応じて、追加で書類の提出が必要になる場合もありますが、この3つの書類さえ用意できれば利用可能という場所も複数存在しています。
したがって、通帳なしでファクタリングを行うのは非常に難しいと言えます。
まずは必須書類の役割と、どのような書類を用意すれば良いのかを解説させていただきます。
本人確認書類
ファクタリングを利用する際には、契約の安全性と信頼性を確保するために、いくつかの重要な書類の提出が求められます。その中でも特に重要なのが、申込みを行った名義とは違う第三者による「なりすまし」を防ぐために提出が必要となる、「代表者の本人確認書類」です。
この本人確認書類は、申込者が実際にその法人や個人事業主の代表者であることを証明するためのものであり、ファクタリング会社が詐欺や不正利用を防止するために欠かせない書類となっています。特に、写真付きの身分証明書が望ましく、一般的には「運転免許証」や「マイナンバーカード」が最も信頼性の高い書類として広く利用されています。
また、「パスポート」も本人確認書類として利用できる可能性が高いですが、注意が必要です。2020年2月4日以降に発行されたパスポートには住所の記載がなくなったため、単体では本人確認書類としての要件を満たさない場合があります。このため、パスポートを使用する際には、公共料金の領収書や住民票の写しなど、住所を証明できる補完書類の提出が求められることがあります。
さらに、「健康保険証」や「年金手帳」などの書類も、一定の条件下では本人確認書類として利用可能です。ただし、これらは顔写真がないため、やはり補完書類の提出が必要となるケースが多く、ファクタリング会社によっては利用を認めていない場合もあります。事前に利用を検討しているファクタリング会社に確認を取ることが大切です。
本人確認書類の提出は、単なる形式的な手続きではなく、貸金業に該当しないファクタリングの健全な運用を支える大切なステップです。万が一、本人確認が甘い業者に申し込んでしまうと、なりすましや詐欺被害に巻き込まれるリスクが高まるため、信頼性の高い業者を選ぶことが何よりも重要です。
請求書
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権を第三者に売却し、決済日前に現金化することで資金を調達する方法です。銀行融資とは異なり、借入ではないため返済義務が発生せず、バランスシート上の負債を増やすことなく資金繰りを改善できるという大きなメリットがあります。そのため、特に起業直後や急な資金ニーズが発生した際に、柔軟かつスピーディーに対応できる手段として注目されています。
このファクタリングを利用するためには、まず「売掛債権を保有している」という条件を満たす必要があります。つまり、まだ入金されていない売上が存在していることが前提となるのです。そして、その売掛債権の存在を証明するために必要不可欠なのが、「請求書」です。
請求書は、売掛債権を保有しているという証拠の1つであり、取引の相手先や金額、支払期日などの詳細情報が記載されているため、ファクタリング会社が審査を行う際の重要な判断材料となります。請求書の内容によって、売掛先の信用力や取引の実態、支払遅延のリスクなどを把握することができるため、審査のスムーズな進行にもつながります。
しかし、何らかの事情で請求書の提出が難しい場合もあるかもしれません。たとえば、取引の形式上請求書を発行していない、あるいは請求書の控えを紛失してしまったなどのケースです。そういった場合でも、「売掛先との基本契約書」や「納品書」、「発注書」、「受領書」など、取引の実態を証明できる他の書類で代用できる可能性があります。
ただし、どの書類が代替資料として認められるかは、利用を検討しているファクタリング会社によって異なります。中には、請求書の提出を必須としている業者もあれば、柔軟に対応してくれる業者も存在します。したがって、事前に申込先へ確認を取り、必要な書類をしっかりと準備しておくことが大切です。
また、書類の不備や情報の不一致があると、審査に遅れが生じたり、最悪の場合は利用を断られてしまうこともあります。ファクタリングは「少ない」書類で「少額」からでも利用できるとはいえ、基本的な書類の整備は欠かせません。会計処理の観点からも、正確な取引記録を残しておくことは、経営の安定に直結します。
通帳のコピー
ファクタリングを利用して売掛債権を現金化する際には、いくつかの重要な書類の提出が求められます。その中でも特に重視されるのが、「通帳のコピー」です。この書類は、ファクタリング会社が審査を行う上で非常に重要な役割を果たしており、取引履歴を確認するために不可欠な資料とされています。
具体的には、売却を希望する債権の売掛先との取引が実際に行われているかどうか、過去にどのような入金実績があるか、支払いの遅れがないかなどを確認するために、通帳の記録が必要になります。これにより、ファクタリング会社は売掛債権の信頼性や回収可能性を判断し、リスクの少ない取引かどうかを見極めるのです。
また、提出する通帳のコピーは、売掛先との取引に実際に使用している金融機関の口座である必要があります。たとえ複数の口座を保有していたとしても、売掛金の入金が確認できない口座の通帳では、審査において十分な証拠とは見なされない可能性が高いです。
そのため、通帳なしや通帳のコピーの提出なしでファクタリングによる資金調達を行うのは、現実的には非常に難しいと言わざるを得ません。通帳がなければ、売掛先との取引実績を証明する手段が限られてしまい、審査の通過が困難になるだけでなく、場合によっては申込み自体が受け付けられないこともあります。
もちろん、何らかの理由で通帳の提出が難しい場合には、まずはファクタリング会社に相談し、通帳なしでも利用可能かどうかを確認してみることは一つの手段です。しかしながら、他の提出書類での代用は難しいのが現実です。たとえば、請求書や納品書、契約書などの書類があっても、実際の入金履歴を証明するものではないため、通帳の代替としては不十分と判断されることが多いです。
また、通帳の提出を不要とする業者の中には、審査が甘いことを売りにしている一方で、高額な手数料を請求したり、実質的に貸金業に該当するような不適切な契約を結ばせるケースもあるため、十分な注意が必要です。こうした業者を利用すると、資金繰りの改善どころか、かえって経営を圧迫するリスクが高まります。
ファクタリングは、正しく使えば非常に有効な資金調達手段ですが、必要書類の準備と信頼できる業者選びが成功のカギです。会計処理の透明性を保つためにも、通帳の管理は日頃からしっかり行っておくことをおすすめします。
「通帳コピー」の審査での働き
ファクタリングを通帳コピーの提出なしで利用するのは現実的には難しく、ファクタリングで債権を現金化する上で必須の書類と考えていただいて問題ありません。
そこまで重要視されているのは、審査において重要な情報が通帳コピーで確認することができるからです。
ここからは通帳のコピーなしで債権現金化ができない理由ともなる、「通帳コピー」の3つの働きを解説させていただきます。
売掛先との取引頻度
ファクタリングを利用する際に提出が求められる書類の中でも、「通帳のコピー」は非常に重要な役割を果たします。特に、通帳の入金履歴を確認することで、売掛先との取引頻度や回数を調査することが可能となり、審査における信頼性の判断材料として活用されます。
ファクタリング会社は、売掛債権の信頼性を見極めるために、売掛先が過去にどれだけ安定して支払いを行ってきたか、どのくらいの頻度で取引が行われているかを重視します。過去の取引回数が多く、定期的に入金が確認できる売掛先であればあるほど、「この債権は確実に回収できる」と判断され、審査においてもプラスの評価を得やすくなります。
そのため、通帳のコピーは単なる口座情報の確認にとどまらず、売掛先の信用力を裏付ける証拠としても非常に有効です。通帳には、入金日や金額、振込元の情報が明確に記載されているため、ファクタリング会社にとっては、取引の実態を一目で把握できる便利な資料となります。
一方で、通帳が提出できない場合には、売掛先との取引実績を証明するために、請求書、納品書、契約書、受領書、発注書など、複数の書類を用意しなければならない可能性が高くなります。これにより、審査の手間が増えるだけでなく、書類の整合性や信頼性に疑問が生じた場合には、審査に遅れが出たり、最悪の場合は審査に通らないリスクもあります。
このような背景から、ファクタリング会社としては、「通帳なし」での利用は歓迎されないのが実情です。通帳1つあれば、取引の回数や頻度、入金の規則性などが一目で確認でき、審査のスピードや正確性が格段に向上します。逆に、通帳がないことで審査が煩雑になり、結果として手数料が高くなる、あるいは利用を断られるといった不利益を被る可能性もあるのです。
また、通帳の提出を不要とする業者の中には、審査が甘いことをアピールする一方で、実際には貸金業に近い形態で高額な手数料を請求するなど、リスクの高い取引を行っているケースもあります。こうした業者に安易に依頼してしまうと、資金繰りの改善どころか、経営に深刻なダメージを与えることにもなりかねません。
ファクタリングを安全かつ効果的に活用するためには、必要書類をしっかりと整え、信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。会計処理の透明性を保ち、資金調達の選択肢を広げるためにも、日頃から通帳の管理と記録の保存を心がけておきましょう。
決済の遅延の有無
ファクタリングを利用する際に重要となるのが、売掛債権の内容とその信頼性を正確に把握することです。その中でも特に注目されるのが、「債権の決済日」です。これは、売掛先とあらかじめ取り決めておく必要があり、取引の都度変更されるものではなく、たとえば「売掛債権が発生した翌月の月末」など、毎回同じ条件となるのが一般的です。
このように決済日を固定しておくことで、支払う側・受け取る側の双方にとって、資金の流れを予測しやすくなり、会計処理や資金繰りの管理がスムーズになります。もし支払日が都度バラバラであれば、入金のタイミングが読めず、経営計画やキャッシュフローの見通しが立てにくくなるため、企業間取引においては一定のルールを設けることが通例となっています。
そして、決済日が明確に定められていることで、ファクタリング会社は通帳上で実際に支払いが実行された日をチェックすることで、支払いの遅延があったかどうかを調査することが可能になります。通帳には、入金日や振込元、金額などが詳細に記録されており、請求書に記載された支払期日と照らし合わせることで、売掛先が約束通りに支払いを行っているかを確認することができます。
この情報は、ファクタリング会社が債権のリスクを評価するうえで非常に重要です。なぜなら、債権の支払いを遅らせる企業を信用することは難しく、債権の買取審査への影響は小さくないからです。支払いの遅延が頻繁に発生している売掛先の債権は、回収リスクが高いと判断され、手数料が高くなったり、最悪の場合は買取を断られる可能性もあります。
このような背景から、ファクタリング会社は通帳のコピーの提出を強く求めるのです。通帳があれば、過去の取引実績や支払いの規則性を一目で確認することができ、審査を迅速かつ正確に進めることが可能になります。逆に、通帳コピーの提出なしとなれば、遅延があったかの確認に手間がかかるため、通帳なしでの利用は原則不可となります。
通帳がない場合、代わりに複数の書類を提出する必要があり、ファクタリング会社側の確認作業も煩雑になります。その結果、審査に時間がかかったり、手数料が高く設定されたりするなど、利用者にとっても不利な条件となることが多いのです。
ファクタリングを安全かつ効果的に活用するためには、必要な書類をしっかりと整え、信頼できる業者と透明性のある契約を結ぶことが大切です。会計処理の正確性を保ち、資金調達の選択肢を広げるためにも、通帳の管理と提出は欠かせないステップです。
債権が存在しているという証明
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権を第三者に売却することで、決済日前に現金化し、迅速に資金を調達することができる非常に有効な資金調達手段です。特に、銀行融資のように時間のかかる審査や担保の提供が不要であるため、急な資金ニーズに対応しやすいというメリットがあります。
しかし、このファクタリングを利用するためには、売掛債権を実際に保有していることが絶対条件となります。つまり、まだ入金されていない売上が存在し、それを裏付ける書類が必要になるのです。そして、その債権の存在を証明するために最も基本的かつ重要な書類が「請求書」です。請求書には、取引先の名称、請求金額、支払期日、取引内容などが記載されており、債権の詳細を明らかにする役割を果たします。
ただし、請求書はあくまで「作成された書類」であり、偽造が完全に不可能というわけではありません。そのため、ファクタリング会社としては、請求書の内容が実際の取引に基づいたものであるかどうかを確認する必要があります。ここで重要になるのが、「通帳のコピー」の提出です。
通帳には、売掛先からの入金履歴が記録されており、請求書に記載された金額や支払期日と照らし合わせることで、取引の実在性を確認することができます。つまり、請求書とプラスして通帳コピーを提出することで、債権の信頼度が大きく高まるのです。これは、ファクタリング会社にとっても、リスクを適切に評価し、安心して債権を買い取るために欠かせないプロセスとなります。
また、定期的に取引のある売掛先の債権を偽造することは、企業にとっても重大なリスクを伴います。万が一、虚偽の請求書をもとにファクタリングを利用したことが発覚すれば、信用を大きく損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。こうしたリスクを回避するためにも、正確で信頼性の高い書類を提出することが、企業にとってもファクタリング会社にとっても重要なのです。
一方で、通帳なしとなれば、取引実績不明のまま買取を行うことになりかねず、通帳のコピーなしでの買取はファクタリング会社側にとって大きなリスクとなります。売掛先の支払い能力や過去の入金実績が確認できない状態で債権を買い取ることは、まさに“目隠しをして投資する”ようなものであり、非常に危険な行為です。そのため、通帳の提出がない場合、ファクタリング会社は審査を見送るか、極めて高い手数料を設定するなど、リスクヘッジを図ることになります。
このような背景から、通帳の提出はファクタリングを安全かつ円滑に進めるための基本的かつ重要なステップであり、省略することは極力避けるべきです。通帳がない状態での申し込みは、審査の通過率を著しく下げるだけでなく、場合によっては悪質な業者に付け込まれるリスクも高まります。
ファクタリングを安心して利用するためには、必要な書類をしっかりと準備し、信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。会計処理の透明性を保ち、健全な資金調達を行うためにも、通帳の管理と提出は欠かせない要素です。
「売掛先の信用力」の判断には通帳コピーが必須
ファクタリングを利用する際には、売掛債権の実在性や信頼性を証明するために、いくつかの書類の提出が求められます。その中でも特に重要視されるのが、「通帳のコピー」です。通帳には、売掛先からの入金履歴が記録されており、ファクタリング会社が審査を行う際に、債権の回収可能性や取引の実態を把握するための非常に有力な情報源となります。
もちろん、通帳のコピーがファクタリングの審査で果たす働きは、他の書類を用意することでも完全に不可能とは言い切れません。たとえば、請求書や納品書、契約書、受領書などを組み合わせることで、ある程度の取引実績や売掛債権の存在を証明することは可能です。また、会計ソフトのデータやオンラインバンキングの取引明細なども、補完資料として活用されるケースがあります。
しかしながら、これらの代替書類を用意するには相応の手間と時間がかかりますし、書類の整合性を確認する作業も煩雑になります。通帳のコピーがあるだけで、入金日・金額・振込元といった複数の重要情報を一目で確認できるのに対し、通帳なしではそれぞれの情報を別々の書類で補完しなければならず、結果として審査にかかる時間も長引いてしまうのです。
さらに、確認するファクタリング会社側の負担も大きくなります。複数の書類を突き合わせて整合性を確認し、売掛先の信用力を判断するには、通常よりも多くの労力と時間が必要となります。そのため、ファクタリング会社としても、通帳の提出がない案件に対しては、慎重な対応を取らざるを得ず、場合によっては審査自体を断ることもあります。
現実的には、通帳なしで売掛先の信用力を正確に判断することは非常に難しく、「通帳なしではファクタリングは利用できない」と考えていただく方が確実です。特に、初めてファクタリングを利用する場合や、取引実績が少ない起業直後の企業にとっては、通帳の提出が審査通過のカギを握ることが多く、これを省略することは大きなリスクを伴います。
また、通帳の提出を不要とする業者の中には、審査が甘いことを強調しながら、実際には高額な手数料を請求したり、貸金業に該当するような契約を結ばせるなど、違法性の高い取引を行っているケースもあります。こうした業者を利用してしまうと、資金繰りの改善どころか、経営に深刻な悪影響を及ぼす可能性があるため、十分な注意が必要です。
ファクタリングを安全に、そして効果的に活用するためには、必要な書類をしっかりと整え、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。会計処理の透明性を保ち、将来的なトラブルを回避するためにも、通帳の管理と提出は基本中の基本といえるでしょう。
「通帳なし」で利用できるファクタリング会社はハイリスク
インターネット上で検索するなどした結果、「通帳なしでもファクタリングによる資金調達可能」などという文字を見つけたとしても、安易に信用してしまうのは危険です。
これまでご紹介した通り、通帳なしで利用できないのには理由があります。
それにも関わらず、通帳コピーの提出なしで利用できるということは相応の理由があり、資金調達に利用するのはハイリスクかも知れません。
「通帳なし」での債権買取ができる理由
通帳なしでの利用をファクタリング会社が歓迎していないのは、買取リスクの判断が難しくなり、債権の回収が不可能になるなど場合によっては大きな被害を受ける危険があるからです。
それにも関わらず通帳コピーの提出なしで利用できるとすれば、買取リスク以上のメリットがあるか、債権売却を行った側にリスクを補填させることができるかのどちらかということになります。
通帳なしで利用できるファクタリング会社が見つかっても、これからご紹介するリスクがあると予想し、利用を踏みとどまっていただくことを推奨します。
高額な手数料請求を行うから
ファクタリングは、売掛債権を現金化することで、企業の資金繰りを改善するための有効な手段として広く利用されています。特に、銀行融資の審査に時間がかかる場合や、すぐに資金が必要な場面では、迅速に資金を調達できるという点で大きなメリットがあります。しかし、その利便性の裏には、しっかりと理解しておくべきコストやリスクも存在します。
まず、ファクタリングを利用して債権を現金化する際には、手数料の支払いが必要となります。この手数料は、ファクタリング会社が債権を買い取る際に負うリスクの大きさに応じて変動します。たとえば、売掛先の信用力が低い、取引実績が少ない、支払いの遅延が多いなど、債権の回収リスクが高いと判断された場合には、手数料が高く設定される傾向があります。逆に、安定した取引実績があり、売掛先の信用力が高いと評価されれば、比較的低い手数料での利用が可能となります。
また、ファクタリングの手数料には、上限を規制する法律が存在しないという点にも注意が必要です。貸金業のように利息制限法や出資法によって金利の上限が定められているわけではないため、手数料の設定は基本的にファクタリング会社の裁量に委ねられています。そのため、同じ債権内容であっても、業者によって提示される手数料に大きな差が出ることもあります。
特に注意が必要なのが、通帳なしでも利用可能と謳っている業者です。こうした業者の中には、通帳が用意できないという利用者の弱みに付け込み、非常に高額な手数料を請求してくる可能性があります。通帳が提出できないということは、売掛先との取引実績を証明する手段が限られてしまうため、ファクタリング会社にとってはリスクが高い取引と見なされます。そのリスクを理由に、通常よりもはるかに高い手数料を設定されることがあるのです。
さらに、こうした業者の中には、実質的に貸金業に該当するような契約を結ばせるケースもあり、法外な手数料や不当な契約条件によって、利用者が経営的に追い詰められてしまう事例も報告されています。たとえ一時的に資金を得られたとしても、その後の返済負担や資金繰りの悪化によって、結果的に経営に深刻な悪影響を及ぼす危険性があるのです。
したがって、通帳なしでの利用が可能なファクタリング業者を選ぶことには、利用するメリットは低いとお考えいただくのが賢明です。ファクタリングを安全かつ効果的に活用するためには、必要な書類をしっかりと準備し、信頼性の高い業者を選ぶことが何よりも重要です。特に、会計処理の透明性を保ち、将来的なトラブルを回避するためにも、正規の手続きを踏んで利用することが求められます。
償還請求権ありの契約になっているから
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権を第三者に売却し、決済日前に現金化することで資金を調達する方法として広く利用されています。この仕組みは、特に資金繰りに悩む中小企業やスタートアップにとって、迅速かつ柔軟な資金調達手段として非常に有効です。
そして、一般的なファクタリングにおいては、「償還請求権なし(ノンリコース)」が原則とされています。これは、債権の買取が完了した後に、万が一売掛先が倒産してしまったとしても、債権を売却した企業がその責任を負う必要がないという契約形態です。つまり、ファクタリング会社が債権を買い取った時点で、売掛債権に関するリスクはすべてファクタリング会社側に移転することになります。
このノンリコース契約は、利用企業にとって非常に大きなメリットです。なぜなら、売掛先の経営状況に左右されずに資金を確保できるため、資金繰りの安定性が高まるからです。特に、売掛先の支払いに不安がある場合や、取引先の経営状況が不透明な場合には、ノンリコースのファクタリングが大きな安心材料となります。
しかしながら、近年では、通帳なしでの債権現金化が可能と謳う業者の中に、「償還請求権あり(ウィズリコース)」の契約形態を採用しているケースが見受けられます。このウィズリコース契約では、売掛先が倒産したり、支払いを履行しなかった場合に、債権を売却した企業がその債権を買い戻す義務を負うことになります。つまり、表面的には債権の売却であっても、実質的には貸付と同様の性質を持つ契約となってしまうのです。
このような契約形態は、法的にも「債権譲渡」ではなく「貸付」と判断される可能性が高く、貸金業法の規制対象となることがあります。特に、金融庁の登録を受けていない業者がこのような契約を行っている場合、違法な貸金業に該当するリスクが非常に高くなります。
一般的なファクタリングには該当しませんので、たとえ名称として「ファクタリング」と名乗っていたとしても、サービスの内容が大きく異なることを理解しておく必要があります。利用者がその違いに気づかず契約してしまうと、思わぬトラブルや法的リスクに巻き込まれる可能性もあるため、契約内容は細部までしっかりと確認することが重要です。
特に、「通帳なしでOK」「審査不要」「即日現金化」といった甘い言葉で勧誘してくる業者には注意が必要です。こうした業者の中には、実質的に貸金業と変わらないサービスを提供しているにもかかわらず、法の網をかいくぐって営業しているケースもあります。
ファクタリングを安全かつ効果的に活用するためには、契約形態が「ノンリコース」であるかどうかを必ず確認し、必要書類(特に通帳のコピー)をしっかりと提出できる状態で申し込むことが大切です。信頼できる業者を選び、透明性のある契約を結ぶことで、安心して資金調達を行うことができます。
闇金融による違法な貸付だから
ファクタリングは、売掛債権を第三者に売却することで、決済日前に現金化できる資金調達手段として、特に中小企業や個人事業主にとって心強い存在です。しかし、その利便性の高さを逆手に取った悪質な業者による被害も報告されており、利用にあたっては十分な注意が必要です。
近年、貸金業の登録や許可を得ずに、実質的に貸付に該当するサービスを「ファクタリング」と偽って提供する、いわゆる闇金融業者による被害が全国的に確認されています。これらの業者は、表向きには「売掛債権の買取」と称して契約を結びますが、実際には高額な手数料を課し、実質的には違法な金利での貸付を行っているケースが多く見受けられます。
金融庁もこうした違法業者に対して注意喚起を行っており、利用者に対しても十分な警戒を呼びかけています。もし誤ってこのような業者と契約してしまった場合、法外な金利によって多額の返済を強いられるだけでなく、支払いが滞った際には恫喝や脅迫、違法な取り立て行為など、精神的にも大きな負担を強いられる危険性があります。
特に注意すべきなのは、本来必要であるはずの通帳なしで利用可能な場所の中には、闇金融が隠れている可能性もあり、危険性の高さを理解しておくことが大切だという点です。ファクタリングの正規業者であれば、売掛債権の実在性や取引の信頼性を確認するために、通帳のコピーや請求書、契約書などの提出を必須としています。これらの書類を一切求めず、「審査不要」「即日現金化」「通帳不要」などの甘い言葉で勧誘してくる業者には、特に警戒が必要です。
また、こうした闇金融業者は、貸金業法や出資法に違反しているにもかかわらず、巧妙に法の網をかいくぐる手口を用いています。たとえば、契約書の名目上は「債権譲渡契約」としていても、実態は単なる高利貸しであることが多く、利用者が気づかないうちに違法な契約を結ばされてしまうこともあります。
このようなリスクを避けるためには、ファクタリングを利用する際に、業者が金融庁や各都道府県に正規に登録された事業者であるかどうかを確認することが非常に重要です。また、契約内容をよく読み、不明点があれば専門家やコンサルタントに相談するなど、慎重な対応が求められます。
ファクタリングは、正しく使えば非常に有効な資金調達手段ですが、悪質な業者に引っかかってしまうと、経営に深刻なダメージを与える可能性があります。信頼できる業者を選び、必要な書類をしっかりと整えたうえで、安全に利用することが何よりも大切です。
おすすめファクタリング会社紹介
ファクタリングの利用を検討している方の中には、「どのファクタリング会社を選べばよいのか」と悩む方も多いでしょう。
特に初めて利用する場合は、会社ごとの違いやサービス内容が分かりにくく、判断に迷ってしまいがちです。
資金調達は経営に直結する重要な判断であるため、慎重になるのは当然といえます。
ファクタリング会社にはそれぞれ特徴があり、手数料、審査スピード、対応可能な業種や債権金額、契約形態(2社間・3社間)、オンライン対応やサポート体制など、比較すべきポイントは多岐にわたります。
即日対応を強みとする会社や、低手数料を重視する会社など、サービスの方向性もさまざまです。
そのため、自社の資金ニーズや状況に合った会社を選ぶことが、スムーズな資金調達につながります。
スピード重視かコスト重視か、あるいはサポート体制を重視するのかを明確にした上で、複数社を比較検討することが重要です。
そうすることで、信頼できるファクタリング会社を見つけやすくなるでしょう。
| 会社名 | 対象 | 買取可能額 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| sokumo | 法人・個人事業主 | 10万円~1億円 | 1.0%~15.0% |
| 買速 | 法人・個人事業主 | 10万円~1億円 | 1.5%~15.0% |
| みんなのファクタリング | 法人・個人事業主・フリーランス | 1万円~300万円 | 7.0%~ |
| QuQuMo | 法人・個人事業主 | 1万円~500万円 | 1.0%~10.0% |
| バイオン | 法人・個人事業主 | 30万円~1億円 | 1.0%~15.0% |
| ジャパンマネジメント | 法人・個人事業主 | 30万円~1億円 | 1.5%~15.0% |
| アットライン | 法人・個人事業主 | 10万円~3,000万円 | 2.0%~15.0% |
| 三共サービス株式会社 | 法人・個人事業主 | 50万円~1億円 | 2.0%~15.0% |
| BESTPAY(ベストペイ) | 法人・個人事業主 | 10万円~5,000万円 | 2.0%~10.0% |
1,sokumo(ソクモ)

sokumoは、法人・個人事業主向けにオンライン完結型のファクタリングを提供しており、スピーディーな審査と業界最低水準の手数料が特徴です。最短30分での資金化に対応しており、急な資金ニーズにも柔軟に対応します。
◇ポイント
- 手数料1.0%~の低コスト対応
- オンライン完結・面談不要
- 最短30分で入金可能
◇必要・提出書類
- 請求書
- 銀行口座のコピー
- 決算書または確定申告書
◇概要
| 手数料 | 1.0%~15.0% |
| 面談 | 不要(オンライン対応) |
| 審査スピード | 最短30分 |
| 支払い | 指定口座へ振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 銀行の受付時間による |
| 問い合わせ方法 | LINE、電話 |
| 営業時間 | 平日9:00~19:00 |
2,買速(かいそく)

買速は、スピードと柔軟性を重視したオンラインファクタリングサービス。中小企業や個人事業主の資金繰りを支援し、即日資金化を目指す利用者に最適です。
◇ポイント
- 最短即日での資金化
- 全国対応・来店不要
- 小口から大口まで対応可能
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 決算書または確定申告書
◇概要
| 手数料 | 1.5%~15.0% |
| 面談 | 不要(オンライン対応) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 指定口座へ振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 平日15時まで |
| 問い合わせ方法 | 電話、Webフォーム |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
3,みんなのファクタリング

みんなのファクタリングは、個人事業主から法人まで幅広く対応。オンライン完結で、最短即日入金も可能な利便性の高いサービスです。
◇ポイント
- 個人事業主もOK
- オンライン完結
- 最短即日入金
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 本人確認書類
◇概要
| 手数料 | 2.0%~12.0% |
| 面談 | 不要(オンライン完結) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 銀行振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 平日15時まで |
| 問い合わせ方法 | Webフォーム、LINE |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
4,QuQuMo

QuQuMo(ククモ)は、完全オンラインで完結するクラウドファクタリングサービス。スマホからでも申請でき、スピーディーな資金調達が可能です。
◇ポイント
- スマホで申請OK
- 完全オンライン完結
- 最短即日入金
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 本人確認書類
◇概要
| 手数料 | 1.0%~10.0% |
| 面談 | 不要(オンライン完結) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 銀行振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 銀行営業時間内 |
| 問い合わせ方法 | Webフォーム、メール |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
5,ジャパンマネジメント

ジャパンマネジメントは、法人・個人事業主問わず対応可能なファクタリング会社。訪問相談も可能で、柔軟な資金調達をサポートします。
◇ポイント
- 訪問相談可能
- 全国対応
- 即日入金対応
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 決算書または確定申告書
◇概要
| 手数料 | 2.0%~15.0% |
| 面談 | 必要(訪問・オンライン) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 銀行振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 銀行営業時間内 |
| 問い合わせ方法 | 電話、メール |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
6,アットライン

アットラインは、最短5分で入金可能な超高速ファクタリングサービス。初回手数料0%のキャンペーンもあり、スピードとコストの両方で魅力的です。
◇ポイント
- 初回手数料0%
- 最短5分で入金
- オンライン完結
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 本人確認書類
◇概要
| 手数料 | 初回0%、以降2.0%~ |
| 面談 | 不要(オンライン完結) |
| 審査スピード | 最短5分 |
| 支払い | 指定口座へ振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 平日19時まで |
| 問い合わせ方法 | 電話、Webフォーム |
| 営業時間 | 平日9:00~19:00 |
7,三共サービス株式会社

三共サービスは、創業20年以上の実績を持つ老舗ファクタリング会社。元金融マンによる丁寧な対応と、業界最安水準の手数料が魅力です。
◇ポイント
- 業界最安水準の手数料
- 訪問相談可能
- 全国対応
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 決算書または確定申告書
◇概要
| 手数料 | 1.5%~10.0% |
| 面談 | 必要(訪問・オンライン) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 銀行振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 銀行営業時間内 |
| 問い合わせ方法 | 電話、メール |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
8,BESTPAY(ベストペイ)

BESTPAYは、スピードと安心を両立したファクタリングサービス。個人事業主にも対応しており、柔軟な審査と即日対応が魅力です。
◇ポイント
- 個人事業主もOK
- 即日対応可能
- 全国対応
◇必要・提出書類
- 請求書
- 通帳コピー
- 本人確認書類
◇概要
| 手数料 | 2.0%~15.0% |
| 面談 | 不要(オンライン対応) |
| 審査スピード | 最短即日 |
| 支払い | 銀行振込 |
| 即日入金のタイムリミット | 平日15時まで |
| 問い合わせ方法 | 電話、メール |
| 営業時間 | 平日9:00~18:00 |
まとめ
本稿ではファクタリング契約の流れから必要書類、ファクタリング利用時の注意点を解説しました。
ファクタリング契約の流れはこちら。
- 申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- 契約
- 買取金の入金
- 売掛金の支払い
ファクタリング契約時に必要な書類は以下の5点です。
- 商業登記簿謄本
- 印鑑証明書
- 法人税確定申告書(決算報告書)
- 売掛先会社との基本契約書・売買契約書
- 入金確認ができる通帳
ファクタリング利用時に注意すべきポイントはこちらの7点。
- 手数料は相場から逸脱していないか
- 入金スピードはどのくらいか
- 償還請求権の有無はどうか
- どういうファクタリング方式か
- 契約時の対応は曖昧ではないか
- 契約を急かすような素振りはないか
- 担保・保証人を要求してこないか
この記事を読んでファクタリング契約の流れを理解し、注意点に気をつけながら安心してファクタリングを利用できるようになっていただけたら嬉しいです。
『「通帳なし」でのファクタリングは不可?』まとめ
ファクタリングは、銀行融資に比べて提出書類が少ないため、スピーディーに資金調達ができる便利な方法です。特に少額の資金ニーズにも対応しやすく、起業直後や急な資金繰りの遅れに悩む事業者にとっては心強い味方になります。
ただし、本人確認書類・請求書・通帳コピーは必須!通帳なしでの利用は原則不可で、これを省略できるという業者には注意が必要です。そういった場合、甘い審査の裏に高額な手数料や、実質的に貸金業に該当するようなリスクが潜んでいることもあります。
また、ファクタリングは返済方法が「売掛金の回収による清算」であり、手形のような将来の支払い約束とは異なります。会計処理上も借入金とは区別されるため、バランスシートに負債として計上されないというメリットもあります。
