お知らせ
Message
ファクタリングは売掛金を現金化する方法・手数料の目安について解説
2024年5月25日
「資金繰りが厳しいので融資を受けたい!」このように思っている法人代表者はいませんか?
もし何かしらの売掛金を保有しているのであれば、ファクタリングの利用も一考です。
ファクタリングは売掛金を前倒しで現金化できる資金調達方法です。
融資のように借金ではないので、返済義務はありません。
返済資金を準備する必要がないので、使いようによってはキャッシュフローの改善が期待できます。
ただしファクタリングを利用するには手数料が掛かります。
手数料の相場を把握して、適切に利用するように心がけてください。
目次
ファクタリングの手数料について解説
ファクタリングは売掛金を現金化するサービスです。
しかし額面100%そのまま現金化すれば、ファクタリング業者の利益がありません。
そこで売掛金から一定のパーセンテージを手数料として差し引いてから買い取る形になります。
ここでは手数料について深掘りしていきましょう。
手数料とはどのようなコスト?
手数料には、買取手続きにおける諸費用を含んでいます。
売掛金を売却するのは、売掛債権の譲渡です。
債権譲渡には登記費用が掛かります。
また売掛金額によっては、印紙税の発生するケースもあるでしょう。
このような諸費用や業者の利益確保のために、手数料が発生するわけです。
手数料の相場は?
ファクタリングには2社間と3社間があります。
2社間は利用法人と業者のみ、3社間はそこに売掛先が加わる取引スタイルです。
2社間と3社間とでは手数料の相場が異なります。
2社間は8〜18%、3社間は2〜9%です。
なぜ3社間の方が手数料が安く設定されているのか、その仕組みが関連しています。
2社間の場合、利用法人が従来通り取引先から売掛金を回収します。
そして業者に売掛金を支払う流れです。
一方3社間は取引先が直接業者に売掛金を支払います。
2社間と比較して、3社間の方がデフォルトリスクが低いので手数料も安く設定しているわけです。
また2社間では売掛先に通知せずに売掛金を現金化するスタイルです。
つまり業者としては債権の存在を確認できないので、架空の売掛金の買取を持ち掛けられているかもしれません。
ほかにも実際に存在する債権だけれども、二重譲渡契約になっている可能性も考えられます。
2社間は売掛金回収できないリスクが高いので、手数料も高めに設定されるわけです。
ほかの資金調達方法と手数料を比較してみた
法人の資金調達法として、融資があります。
代表的な手法として、銀行融資とビジネスローンがあります。
銀行融資の場合金利の相場は、2〜6%程度です。
ビジネスローンの金利相場は1〜18%程度と考えてください。
一方ファクタリングの手数料相場は先ほど紹介したように、2〜18%でした。
こうしてみると銀行融資よりは高く、ビジネスローンと同じくらいといったところです。
コストを考えると銀行融資の方が条件は有利かもしれません。
ただし銀行融資の場合、審査は厳しく時間もかかります。
早くても2週間程度、場合によっては1カ月前後かかります。
一方ファクタリングは迅速な現金化が魅力です。
業者によっては、最短即日現金を確保できるようなサービスも見られます。
急な出費などで今日明日中にお金が必要だけれども、手持ちがないような切迫した事態に活用すると良いでしょう。
手数料を安く抑えるためのテクニックを紹介
ファクタリングを利用するにあたって、ただのコストに過ぎない手数料をできるだけ安く抑えたいのが法人代表者の本音でしょう。
手数料を安くするためのコツがいくつかあります。
1.複数の業者に申し込む
2.キャンペーンを活用する
3.できれば3社間を利用する
それぞれなぜコスト圧縮できるのか、以下で詳しく見ていきます。
サービス利用を検討している法人は、参考にしてください。
1.複数の業者に申し込む
複数の業者に申し込んで、見積もりを取りましょう。
手数料の利率設定は、業者によって異なるからです。
複数のところで見積もりを取って、適用利率を比較すれば、より低い手数料率でサービス利用できるわけです。
しかしあくまでも先ほど紹介した相場の範囲内で、安いところを見つけてください。
ファクタリングはまだ誕生して間もないビジネスです。
業界内のルール作りもまだ整備されているとは言い難い状況です。
このため、どうしても悪徳業者の入り込む隙間があります。
中には相場よりも異常に低い利率で宣伝している業者も見られます。
さらには「手数料なし」のような、常識ではありえないキャッチコピーで集客しているところもあるかもしれません。
このような業者は、魅力的な条件で足元をすくおうとしている悪徳業者の可能性大です。
ビジネス展開するには必要経費があります。
それはどこもあまり大差はありません。
ビジネスコストを補填するために手数料を取っているので、一定の範囲内で設定せざるを得ません。
このような事情があるので、業者が独自に決めていても手数料は一定の範囲に収束されます。
そこから大きく外れる利率を掲げているところがあれば、要注意です。
2.キャンペーンを活用する
ほかのサービス同様、ファクタリング業者の中にはキャンペーンを実施しているところも見られます。
ライバル企業との差別化を図り、集客を目的としてキャンペーンを実施するわけです。
もし複数の業者が候補になっていて、最終的に絞り込むのが難しい場合にはキャンペーンの有無を確認してください。
キャンペーン内容によっては、手数料率が店頭よりも優遇する内容のものもあるでしょう。
自分たちにとってプラスになるキャンペーンを開催している業者があれば、こちらを利用することも検討してください。
3.できれば3社間を利用する
ここでも紹介したように、2社間と3社間を比較すれば3社間のほうが低利です。
無駄なコストをできるだけカットしたければ、3社間の利用がおすすめです。
ただし無理に3社間を利用すると、自分で自分の首を絞める形になりかねない点も留意してください。
3社間の場合、取引先にサービス利用の旨通知されます。
そして売掛先の同意を得られないと、サービス利用できません。
もしかするとこちらがファクタリングを利用することに、先方が良い気のしない恐れがあります。
資金繰りが悪化して、経営状況も悪いのではないかと思われるからです。
取引の縮小や取引自体が白紙になって、ますます経営危機に拍車がかかる可能性もあります。
相手がサービス利用に納得してくれるかどうか、確証が持てなければ無理する必要はありません。
2社間の中でも低率のサービスを利用するように心がけましょう。
売掛金の選び方について解説
ファクタリングを低い手数料で利用するためには、どの売掛金を現金化するかも重要なポイントです。
手数料などより良い条件で買い取ってもらうためには、以下の特徴を持った売掛金を準備することです。
1.信用力のある取引先
2.多額の売掛金
3.回収までの期間が短い
4.債権譲渡禁止特約がない
それぞれ、なぜファクタリングに譲渡する売掛金として好ましいかについて見ていきましょう。
1.信用力のある取引先
ファクタリングの審査の中で、売掛先の信用力は重視されます。
経営基盤がしっかりしているところであれば、より確実に売掛金を回収できるからです。
信用度の高いところの債権は、審査通過しやすいですし手数料も低く設定されます。
信用度の高いところとは具体的に財務状況が良好、支払いに関するトラブルがない、デフォルト履歴がほとんどない法人です。
行政機関や大企業、有名企業などは経営基盤がしっかりしているので安心です。
中小企業でも老舗で、地元では広く知られているところも売掛金回収不可になる可能性は低いでしょう。
その他にもお得意先の債権も信用度が高いと言えます。
これまで長く取引してきて、支払トラブルも起きていなければデフォルトの状態に陥りにくいと判断されます。
一方で信用力の低い売掛金だと審査をクリアできなかったり、買取してもらえても手数料が高めに設定されたりする可能性があります。
スタートアップなどまだ実績が少ない、赤字経営で危ない企業などは審査が厳しめになるので注意してください。
2.多額の売掛金
もしお手持ちの売掛金の中で、より大きな金額の債権があれば、こちらでファクタリングサービスを申し込むと良いでしょう。
金額が大きくなると、採用される利率が低くなる傾向が見られるからです。
金額が大きくなれば、低い手数料率でも十分な収益が挙げられます。
たとえば1,000万円で手数料率が5%であれば、業者が手にできるのは50万円です。
一方5,000万円売掛金があれば、同じ手数料5%でも250万円を手にできます。
もし多額の売掛金を使ってサービス利用する場合、業者選びは慎重に行いましょう。
少しの利率の違いでも、現金化できる金額が変わってくるからです。
1億円の売掛金があったとします。
手数料10%だとコストは1,000万円です。
これが手数料9%になると900万円になり、コストが100万円も違ってきます。
またファクタリング業者の中には、現金化できる上限を設けているところも少なくありません。
自分の保有している売掛金をきちんと換金できる業者かどうかも、忘れずに確認してください。
3.回収までの期間が短い
売掛金の支払期限まで短いものを使って、換金するのがおすすめです。
デフォルトになるリスクが低いと判断されるからです。
もし何カ月も先に回収期限がくる場合、それまでに売掛先法人がおかしくなるリスクが出てきます。
業績が悪化して資金繰りが急に悪化する危険性がありますし、最悪期日までに倒産する恐れもゼロではありません。
そこでもし複数売掛金を抱えているのであれば、回収期限がより近くのところを選びましょう。
4.債権譲渡禁止特約がない
売掛債権の中に、何か特約が付いていないか確認してください。
とくに注意したいのは、債権譲渡禁止特約の有無です。
文字通り債権の譲渡に法的な制約の伴う契約になります。
ファクタリングは債権譲渡に当たる行為なので、リスキーな債権は買取できないとなってしまいます。
債権譲渡禁止特約が付いていないかどうか、申し込む前に確認しましょう。
ファクタリングの手数料と売掛金のまとめ
ファクタリングサービスを利用する場合、コストとして手数料が買取価格から差し引かれる点は留意してください。
売掛金を効率的に換金するためには、より手数料率の低いところに申請するのがおすすめです。
また複数売掛金を保有しているのであれば、より条件の良いもので現金化してください。
取引先の信用力が高かったり、多額の債権だったりすると低い利率で現金化できるからです。
このように資金繰りが一時的に悪化した際には、ファクタリングもうまく活用すると経営も円滑になります。