必見ファクタリング情報コラム
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【2025年版】ネット完結型ファクタリングのポイントや注意点を徹底解説!
2025年6月25日
緊急時の資金調達など、いざという時に資金調達までのスピードが遅かったり、審査基準が甘いために通りにくかったりと、多くの事業主様が悩みを抱える場面は少なくありません。急に現金が必要になったけれども、従来の融資や借入の手続きは時間がかかりすぎて間に合わない、あるいは審査に通らないことも多いという声もよく耳にします。こうした状況を踏まえ、今回は特に「ネット完結型ファクタリング」に焦点を当て、そのポイントや注意点、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
近年、ファクタリングの形態として従来の対面での契約や書類提出を必要とするオフライン型から、すべての手続きがインターネット上で完結できる「ネット完結型ファクタリング」が主流となりつつあります。これは特に、時間をかけずに素早く資金を調達したい事業主様にとって、大きな利便性をもたらしています。外出や対面のやり取りが難しい場合でも、スマートフォンやパソコンから簡単に申し込みや契約ができるため、地域を問わず全国どこからでも利用できるのが特徴です。
また、ネット完結型ファクタリングは独自の審査基準やサービス内容を持つ会社が多く、激しい競争の中でより良い条件を提示する企業も増えています。ただし、オンラインでの手続きのみで審査や契約が進むため、手数料がやや高めに設定されているケースもあり、払える手数料かどうか慎重に検討することが重要です。
一方で、契約内容やサービス提供会社の信頼性について、事前にしっかり確認しておくことが大切です。特に「でん」わり(電話)やメールでのやり取りが主になるため、しっかりとしたコミュニケーションが取れるかどうかも利用時のポイントとなります。
本記事では、はじめにネット完結型ファクタリングの基本的な手続き方法についてわかりやすく説明し、その後に利用時のポイントや注意点を整理します。そして最後に、利用者にとって重要なメリットとデメリットを比較しながら、理解を深めていただける内容としています。さらに、後半部分では現在人気のネット完結型ファクタリング会社の紹介やサービス比較も行いますので、これから資金調達を考えている事業主様にとって、実践的で役立つ情報を提供できるでしょう。
急な資金ニーズに対応しつつ、安心して利用できるファクタリングサービスを選ぶための参考として、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
「キャッシュフローが追い付かず、急ぎ資金が必要になった…」
「急な出費が必要となり、必要な資金を調達したい」
経営を続ける中で、このような悩みを抱えた経験はないでしょうか?
資金調達手段の一つであるファクタリングは、売掛金を早期に現金化できるサービスであり、「最短即日入金」も可能なため、スピーディーな資金調達が実現します。これまでは、対面での審査や書類のやり取りが中心でしたが、近年は社会情勢やIT技術の進展により、ネット完結型ファクタリングが急速に普及しています。
この記事では、
- ネット完結型ファクタリングの具体的な手続きの流れ
- 利用にあたっての重要なポイントや注意点
- ネット完結型ファクタリングのメリット・デメリットの詳細
について徹底的に解説します。
後半では、おすすめのネット完結型ファクタリング会社を紹介し、比較も行いますので、資金調達を検討中の事業主様には必見の内容となっています。ぜひ最後までご覧いただき、あなたのビジネスに最適な資金調達方法を見つけてください。
目次
ファクタリングとは
ネット完結型のファクタリングについて詳しく解説する前に、まずは従来の「オフライン型ファクタリング」について今一度基本をおさらいしておきましょう。
ファクタリングとは、企業や事業主が資金を調達するための有効な手段の一つです。具体的には、企業が保有している売掛債権、つまり顧客に対して発行した請求書や未回収の売掛金を、ファクタリング会社が買い取る仕組みを指します。このサービスによって、売掛金として回収予定だったお金を、実際の入金予定日よりも前に現金として手に入れることができるのです。
要するに、手元にある請求書や売掛債権を早期に現金化し、資金繰りを改善できるサービスがファクタリングというわけです。これは通常の銀行融資や借入とは異なり、「買取サービス」であるため、担保や保証人を求められることはありません。また、借入ではないため信用情報に記録が残ることもなく、企業の信用力に影響を及ぼさないという大きなメリットがあります。
日本の企業間取引においては、信用取引が一般的であり、多くの場合、売上はあっても実際の売掛金の入金は数ヶ月先となることがほとんどです。特に中小企業や個人事業主にとっては、売掛金の回収までの期間は資金繰りに大きな影響を与え、キャッシュフローの悪化を招くリスクがあります。そこで、ファクタリングを活用することで、「借りない資金調達」として迅速に現金を確保し、日々の事業運営や急な支出に対応できる点が多くの企業に支持されています。
従来のオフライン型ファクタリングは、ファクタリング会社の担当者と直接面談を行い、書類を持ち寄って契約を交わす必要がありました。また、審査には一定の時間がかかることが多く、急ぎの資金調達にはやや不便な面もありました。しかし、その分担当者による対面審査や個別対応が可能で、柔軟な判断が期待できるのがメリットと言えます。
このように、オフライン型ファクタリングは「信頼関係を築きながら丁寧に審査・契約を進める」タイプの資金調達手段であり、審査の柔軟性や融通のききやすさが特徴です。一方で、時間や場所の制約があるため、よりスピーディーかつ手軽に利用できる方法として、近年注目されているのが「ネット完結型ファクタリング」なのです。
この後の記事では、ネット完結型ファクタリングの具体的な仕組みや手続き方法、メリット・デメリットを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ファクタリング以外の資金調達方法は?
では、ファクタリング以外の資金調達にはなにがあるのでしょうか。
ファクタリング以外の資金調達方法としては、主に以下の2つが流通しています。
- 出資(エクイティ)
- 融資(デット)
上記2点とファクタリングを、比較しつつ解説します。
資金調達の種類 | 概要 |
出資(エクイティ) |
|
融資(デット) |
|
ファクタリング |
|
※一般的に、出資(エクイティ)の方が融資(デット)に比べ、ハイリスク・ハイリターンとされています。
※ファクタリングは債権や融資を伴わない、資金調達として起業家の方にとても有益とされています。
ファクタリングの種類
ファクタリングの種類については、主に以下の5つが現在の市場で主流となっています。それぞれ特徴や利用者層、手数料の仕組みなどに違いがあるため、ポイントを押さえて理解することが重要です。
種類 | 概要・特徴 |
---|---|
医療ファクタリング |
|
買取ファクタリング |
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一括ファクタリング |
|
保証ファクタリング |
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国際ファクタリング |
|
一般的に「ファクタリング」という場合、多くは「買取ファクタリング」を指し、利用者数も最も多いのが実情です。
以上のようにファクタリングには多様な種類があり、利用目的や業種、取引形態によって最適なタイプを選ぶことが重要です。自身のビジネススタイルや資金ニーズに合わせて、どのファクタリングが適しているか検討すると良いでしょう。
ファクタリングの契約形態
ファクタリングの契約形態については、2種類あります。
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、売掛先(取引先)にファクタリングの利用を一切伝えずに、利用者とファクタリング会社の間だけで契約・取引を完結させる形態のファクタリング契約のことを指します。
この方式の最大の特徴は、売掛先にファクタリングを利用していることを秘密にできる点です。売掛先に知られることなく資金調達を行いたい事業者にとっては非常に大きなメリットとなります。
2社間ファクタリングのメリット
|
2社間ファクタリングのデメリット
|
以上のように、2社間ファクタリングは「秘密性の高さ」と「迅速な資金調達」が最大のメリットであり、売掛先に知られずに資金繰りを改善したい事業者に適しています。
一方で、ファクタリング会社のリスクが高いため手数料が割高になりがちで、支払いの手間も増える点には注意が必要です。審査が厳しい場合もあるため、事前に複数社で相談・見積もりを比較することが推奨されます。
使い方次第では非常に便利な資金調達手段ですが、メリット・デメリットを踏まえたうえで、自社の状況に合ったファクタリング方法を選ぶことが大切です。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングとは、売掛先(取引先)、利用者(売掛債権を持つ企業や個人事業主)、そしてファクタリング会社の3者間で契約を結び、売掛債権の売買を行うファクタリングの形式を指します。
この方式はファクタリングの中でも最も一般的な形態であり、売掛先がファクタリングの存在を承知したうえで、直接ファクタリング会社へ売掛金を支払う仕組みとなっています。
3社間ファクタリングのメリット
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3社間ファクタリングのデメリット
|
まとめると、3社間ファクタリングは手数料が安く審査に通りやすい反面、売掛先への通知が必須なため、取引先との関係性に注意が必要です。
そのため、資金調達のコストを抑えつつも、売掛先との信頼関係が良好な場合や、ファクタリング利用に理解が得られる場合に適していると言えるでしょう。
一方で、売掛先にファクタリング利用を知られたくない、もしくは急ぎの現金化が必要な場合は、2社間ファクタリングを検討することが多いです。
ネット完結型ファクタリングとは
ここからは、ネット完結型ファクタリングについて詳しく解説します。
ファクタリングは、「借りない資金調達」として近年広まりを見せている資金調達方法のひとつです。
しかし、従来のファクタリングには「近くにファクタリング会社がない」「遠方に住んでいるため申し込みができない」といった課題が存在していました。
従来は、ファクタリング会社の担当者が出張や訪問を行い対応するケースもありましたが、それでも遠方の利用者は審査や申込対象外とされることが多く、不便さが残っていました。
さらに、申し込み時にオフラインでの面談が必要な場合も多く、経営者や事業主が忙しいために申し込み自体を断念してしまうケースも少なくありませんでした。
こうした課題を解決すべく登場したのが、「ネット完結型ファクタリング」です。
ネット完結型ファクタリングの主なポイントは以下の通りです。
- 来店不要で即日対応が可能
- オンライン上で審査から契約まで簡潔に完結できる
- 全国どこからでも申し込みができる
- 24時間いつでも申込みが可能
こうした利便性の高さから、ネット完結型ファクタリングを提供する会社は近年急速に増加しています。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面を避ける非接触型の契約形態が社会的に求められる中で、ネット完結型ファクタリングの需要はさらに加速していくことが予想されています。
従来型ファクタリングとネット完結型ファクタリングの比較
ここでは、従来型のファクタリングとネット完結型ファクタリングの違いについて、具体的に比較しながら解説していきます。
従来型のファクタリング | ネット完結型ファクタリング | |
契約 |
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手続き |
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提出物の届け方 |
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審査方法 |
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備考 |
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パソコンやスマートフォンの操作に慣れている方であれば、ネット完結型ファクタリングは申し込みから審査、契約、入金までが非常にスムーズに進みやすいのが最大の特徴です。
一方で、ITツールの操作が苦手な方や、書類のデジタル化に不安を感じる方にとっては、従来型の対面契約の方が安心感を持てる場合もありますので、ご自身の状況に応じて適切な方法を選択すると良いでしょう。
ネット完結型ファクタリングの手続きの流れ
それでは、ネット完結型ファクタリングにおける手続きの具体的な流れについて、詳しく解説していきます。
ファクタリングの種類や利用する会社ごとに細かな規約や手続きの違いはありますが、基本的な大まかな流れを理解しておくことで、実際に利用する際のイメージがつきやすく、スムーズに申し込みができるようになります。
特に、ネット完結型ファクタリングでは、オンライン上での手続きが中心となるため、書類の提出方法や審査の流れ、契約の仕方など、通常の対面型とは異なるポイントもあります。
そこで、ここでは主に利用される「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2つの方式に分けて、それぞれの手続きの流れを詳しくご紹介します。
この内容を事前に押さえておくことで、急な資金需要の際でも安心して申し込みや契約を進められるでしょうし、より良い資金調達が可能になります。
ネット完結型ファクタリング|2社間ファクタリングの手続きの手順
申し込みから入金までのスピードが最大の魅力となる、2社間ネット完結型ファクタリングの手続きの流れについて、さらに詳しく解説します。
まず、利用者はファクタリング会社のホームページにある申し込みフォームにアクセスし、必要事項を正確に入力します。これには会社情報や売掛金の内容などが含まれます。
次に、必要書類の提出段階では、請求書や契約書、身分証明書などの書類をスマートフォンやパソコンで撮影・スキャンし、メールやアップロードフォームを通じて送信します。この作業がオンライン上で完結するため、来店不要で手軽に進められるのが大きなメリットです。
提出された書類をもとに、ファクタリング会社は審査を行います。審査では売掛債権の信用状況や利用者の信用情報を確認し、問題がなければ審査結果が速やかに通知されます。審査の所要時間は会社によりますが、最短数時間で結果が出るケースもあります。
審査に通過すると、オンライン上で契約手続きが行われます。契約書はクラウド上で交わされ、押印や署名もデジタルで済ませられるため、物理的なやり取りが不要です。
契約締結後は、指定された口座へ売掛債権の買取金額が入金されます。入金のタイミングは早ければ当日中、遅くとも数営業日内となることが多いですが、午後の一定時間以降の手続きは翌営業日扱いとなる場合もあるため、利用予定のファクタリング会社にあらかじめ確認しておくことが重要です。
そして、売掛金の支払い期日が到来した際、利用者は売掛先から入金された売掛金をファクタリング会社へ返済します。これが2社間ファクタリングの最後のステップとなります。
このように、2社間ネット完結型ファクタリングは、非対面かつ迅速な資金調達を実現できるため、急な資金ニーズがある事業者にとって非常に有効な手段となっています。
ネット完結型ファクタリング|3社間ファクタリングの手続きの手順
2社間ファクタリングと比べると、信頼性が重視される3社間ファクタリング。
ネット完結型ファクタリングの申込み前に、以下を確認してみましょう。
- 売掛先(企業)へファクタリング契約を行う連絡を行う
- 売掛先(企業)に必ずファクタリングについての承諾を貰う
また、3社間のネット完結型ファクタリングの、手続きは以下となります。
- 相談・問い合わせ
- 相談内容に問題がなければ、利用者への連絡と、売掛先へ売掛債権の譲渡に関する連絡がいく
- 利用者とファクタリング会社、売掛先とで契約を結ぶ
- 振込金額についての確認
- 審査結果の確認
- ファクタリング会社から利用者へ買取金額が入金される
- 売掛金の支払期日に、売掛先からファクタリング企業へ売掛金の支払いを行う
ファクタリングサービスを提供する企業によって、規約も手続きも異なることがほとんど。
不明点は、必ず契約前に確認を行うようにしましょう。
ネット完結型ファクタリング|必要な書類について
ネット完結型ファクタリングに限りませんが、ファクタリングの利用にあたって、いくつかの契約書を準備することを把握しておきましょう。
一般的に必要となる提出書類はこちら。
提出書類 | 取得先 | 備考 |
印鑑証明書 | お近くの法務局 | 発行日から3ヶ月以内のもの |
登記簿謄本 | お近くの法務局 | 発行日から3ヶ月以内のもの |
契約書類関係 ・注文書 ・買取契約書など |
利用者の管理書類 | - |
試算表 | 利用者の管理書類 | 決算より、6ヶ月以上経過した場合に必要となる |
法人税確定申告書 (決算報告書) |
利用者の管理書類 |
|
売掛金関係書類 ・請求書 ・納品書 ・注文書など |
利用者の管理書類 | - |
※ファクタリング会社に応じて、必要書類の変更・追加書類の提出を求められることもあります。
ネット完結型ファクタリング|必要な書類に関する注意点
必要書類に関する注意点は、主に以下の3つです。
- 契約書類の保管
- 契約前の確認・見極め
- 契約解除はできないと認知しておくこと
まず、必ず覚えておいて欲しいことは「契約書類一式は、必ず保管しておく」ということ。
万が一トラブルが起こった際も契約書が動かぬ証拠として手元に残ります。
そのため、契約前に気になったことは、事前に確認して契約を結ぶようにしましょう。
その際、しっかりと説明をした上で契約書を提出してくれる会社かどうかを見極めることで、悪質業者に騙されないポイントにもなります。
また、ネット完結型ファクタリングは、基本的に契約の途中・事後で契約解除はできないものと覚えておきましょう。
万が一契約解除について説明を受けた場合も、多くの場合はファクタリング会社からの契約解除を指す場合がほとんどです。
ネット完結型ファクタリング会社を選ぶ際のポイント
ネット完結型ファクタリング会社の選び方について解説します。
ネット完結型ファクタリングでは、オフラインで顔を合わせることがない上に、重要な書類を提出したりお金を動かしたりするので、初めての場合は大きな不安を抱える方もいます。
ネット完結型ファクタリング企業を選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。
会社概要について確認 | 後のトラブル回避のためにも、以下について要確認
|
会社の規模 |
|
実績 | 以下のような実績の掲載についても要確認
|
契約や条件 | ホームページや契約書に以下の事柄などを詳しく記載されているかどうか要確認
|
ネット完結型ファクタリングは近年増え始めましたが、「ファクタリング」というサービスは古くからあります。
近年、働き方改革などによって起業する方が増えたり、それにより多くのサービスが提供されるようになり、ファクタリング業界においても、トラブルや事件が増え始めたことも事実。
その注意喚起を拡充するために、メディアや新聞などで情報提供され「ファクタリング」に悪いイメージを抱く人も増えました。
そのため、正しい知識を知らずに「ネット完結型のファクタリング」と聞くと、さらに不安になってしまう方もいるかもしれません。
ネット完結型のファクタリングはサービスの仕組みを正しく理解し、優良な業者を選ぶことで資金繰りの改善に繋がるサービスです。
未だファクタリングサービスに関する法律が未整備なために、悪質な業者もいるということは覚えておきましょう。
ネット完結型ファクタリングのメリットとデメリット
ネット完結型ファクタリングのメリットとデメリットを解説します。
ネット完結型ファクタリングの7つのメリット
ネット完結型ファクタリングメリットは、以下の7点となります。
- 資金の早期確保ができる
- 借金にならない
- 継続的、且つ長期的に活用できる
- 倒産などによるリスクの低減
- キャッシュフローの改善
- 保証人不要
- 負債を作らずに済む
資金の早期確保 |
|
借金にならない |
|
継続的かつ長期的に活用できる |
|
倒産などによるリスクの低減 | 万が一、取引先事業者様(売掛先)が倒産に至った場合
|
キャッシュフローの改善 | 売掛金の早期支払いにより、キャッシュフローが改善される |
保証人不要 | 融資ではないため、担保・保証人不要 |
負債を作らずに済む | ファクタリングは借入金とはならないため、貸借対照表の負債にはならない |
ネット完結型ファクタリングの3つのデメリット
ネット完結型ファクタリングのデメリットは、以下の3つとなります。
- 手数料が高い
- 債権譲渡登記が必要となるケースもある
- 悪質業者に気を付ける必要がある
手数料が高い | 一概にはいえませんが、手数料が高い傾向にあります。 中には売掛金の3割程度の手数料が必要になるケースもあるため事前確認が必要。 |
債権譲渡登記が必要となるケースがある | 取引金額が高くなると、債権譲渡登記が必要となるケースがあります。(※1) |
悪質業者に気をつける必要がある | 法律で一定の規律があるわけではないために、悪質業者に気を付けましょう。 ※上述した「ネット完結型のファクタリング企業の選び方のポイント」を参考にしてください。 |
(※1)債権譲渡登記とは?
債権譲渡登記とは、取引先による債権の不払いのリスクを回避するための手段のひとつのこと。
担保となるものや債権譲渡に関わる契約書の記載が不適切な場合、万が一債権の不払いが起こったときに、債権の回収ができなくなってしまうために「債権譲渡登記」が必要とされています。
ネット完結型ファクタリングの各社比較
ネット完結型ファクタリング会社を利用する際、「どこを選べばいいのだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ネット完結できるファクタリング会社を比較・紹介します。
会社名 | 対象 | 買取可能額 | 手数料 |
SoKuMo | 法人・個人事業主 | 10万円~1億円 | 1.0%~15.0% |
nugget | 個人事業主のみ | 1万円~10万円 | 一律10.0% |
yup先払い | 法人・個人事業主 | 1万円~10万円 ※初回 |
一律10.0% |
FReeNANCe | 個人事業主のみ | 1万円~25万円 | 3.0%~10.0% |
OLTA | 法人・個人事業主 | 無制限 | 2.0%~9.0% |
QuQuMo | 法人・個人事業主 | 無制限 | 1.0%~ |
電ふぁく | 法人・個人事業主 | 非公開 | 1.8%~8.0% |
Accel Factor | 法人・個人事業主 | 無制限 | 2.0%~9.0% |
anew | 法人のみ | 無制限 | 2.0%~9.0% |
1,SoKuMo
SoKuMoは、最短30分で入金可能、オンライン面談に対応しているネット完結型ファクタリングの会社です。
◇ポイント
- 手数料は業界最低基準の1.0%~
- オンライン面談に対応可能
- 業界最速の30分で入金
◇必要・提出書類
- 請求書
- 決算書(個人事業主の場合は確定申告書)
- 銀行口座のコピー
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:1.0%~15.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要(必要に応じてオンライン面談) |
審査スピード | 最短30分 |
支払い | 指定なし |
即日入金のタイムリミット | 指定口座の対応時間による |
問い合わせ方法 | LINE、電話 |
営業時間 | 平日9:00~19:00 |
2,nugget
nuggetは、個人事業主に特化したネット完結型ファクタリングを提供しているファクタリング会社です。
◇ポイント
- 「与信タスク」をこなすと、上限がアップ
- 創業して間もない企業も対応可能
- 個人間取引には対応不可
◇必要・提出書類
- 請求書
- 請求確認メールの履歴
- 本人確認書類
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:一律10.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 最短60分 |
支払い | 150日以内 |
即日入金のタイムリミット | 16時までに審査完了 |
問い合わせ方法 | メール、チャット |
営業時間 | 平日10:00~19:00 |
3,yup先払い
yup先払いは、他にはないサービス利点なども多いのが特徴。
比較的、額面の小さい資金調達を求める際に向いています。
◇ポイント
- 個人顧客の売掛金を買い取ってもらえる(他にはないサービス)
- アフィリエイト、note、UberEatsなど一部の報酬は不対応
- 個人間の利用にも対応可能
- 創業して間もない企業も対応可能
◇必要・提出書類
- 請求書
- 仕事のURL(HP、SNSなど)
- 本人確認書類
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:一律10.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 最短60分 |
支払い | 70日以内 |
即日入金のタイムリミット | 正午までに審査完了 |
問い合わせ方法 | メール、チャット、LINE |
営業時間 | 平日10:00~18:00 |
4,FREENANCE
FREENANCEは、フリーランスに役立つあらゆるサービスを提供している企業となります。
◇ポイント
- FREENANCEの口座を使用することとなる
- 審査に通過すれば、契約・売掛金回収・支払いの手続きは、自動で処理去れる
- 連絡が必要な場合はZoomで行う
- 3社間ファクタリングは「ともだち企業」の請求書のみ対象
- 一定の条件を満たすと、調達可能額や手数料が優遇
◇必要・提出書類
- フリーナンス口座の請求書
- 請求確認メールの履歴
- 3ヶ月分の入出金履歴
- 本人確認書類
- 登記簿謄本(法人のみ)
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:3.0%~10.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | オンライン面談 |
審査スピード | 最短30分 |
支払い | 105日以内 |
即日入金のタイムリミット | AM11:30までに審査完了 |
問い合わせ方法 | メール、チャット、必要に応じてzoom |
営業時間 | メール:平日9:00~18:00 チャット:平日10:00~17:00 |
5,olta
「OLTA」は、調達可能額や支払いについて、審査によって柔軟に対応してもらえる企業です。
◇ポイント
- 少額空でも利用可能
- 審査通過後は「都度契約」となる
- 提携している銀行が多い
- 審査時の面談は基本不要
- 必要な場合も電話ヒアリングのみ
- 4ヶ月以上の事業による入出金実績が必要
◇必要・提出書類
- 請求書
- 4ヶ月分の入出金明細
- 決算書、 もしくは確定申告書
- 本人確認書類
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:2.0%~9.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 24時間 |
支払い | 制限なし |
即日入金のタイムリミット | 指定口座の対応時間による |
問い合わせ方法 | 電話、チャット |
営業時間 | 平日10:00~18:00 |
6,QuQuMo
QuQuMoは、クラウドサインを利用している会社です。
クラウドサインに慣れた人にとってはもちろんですが、とても簡単に「ネット完結型ファクタリングの手続き」を進めることのできる企業です。
◇ポイント
- 「クラウドサイン」|電子契約サービスで契約する
- 審査時の面談は基本不要
- 基本的には面談不要だが、審査結果によっては面談が必要なケースもある
- 3ヶ月以上の事業による入出金実績が必要
◇必要・提出書類
- 請求書
- 3ヶ月分の入出金明細
- 決算書 or 確定申告書
- 本人確認書類
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:1.0%~ 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 最短30分 |
支払い | 制限なし |
即日入金のタイムリミット | 非公開 |
問い合わせ方法 | メール、電話 |
営業時間 | 平日9:00~19:00 |
7,電ふぁく
電ふぁくは、「トップ・マネジメント」との2社間ファクタリングを行っています。
「2.5社間ファクタリング」と提言されていますが、おそらく、売掛金の回収や支払いを行う際に「Tranzax」という別の管理会社が関与しているためでしょう。
◇ポイント
- 手数料が安い
- 2回目以降は、最短1時間入金となる
- 初回利用時は口座開設が必要となるため、時間がかかる
- 手続きを一貫して管理会社に任せることができるため利用者の負担が減る
◇必要・提出書類
- 請求書、基本契約書
- 7ヶ月分の入出金明細
- 決算書 or 確定申告書
- 本人確認書類
- 納税証明書
- 印鑑(登録)証明書
- Tranzaxの利用などに関する同意書
- ファクタリング契約に関する必要書類
※電ふぁくのネット完結型ファクタリングの契約・必要書類は、公式サイトでの公表はありません。
お問い合わせの上ご確認ください。
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:1.8%~8.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 非公開 |
支払い | 非公開 |
即日入金のタイムリミット | 非公開 |
問い合わせ方法 | 電話 |
営業時間 | 平日9:00~19:00 |
8,Accel Factor
アクセルファクターは、最高1億円までのネット完結型ファクタリングに対応しているにもかかわらず、個人事業主から法人まで対応するファクタリング会社となります。
また、来店にも対応しています。
◇ポイント
- 給与ファクタリングはしていない
- 手数料は業界最低水準2%~
◇必要・提出書類
- 売掛先への請求書
- それに類する書面(詳しくはお問い合わせの上ご確認ください)
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:2.0%~20.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 訪問可能 |
審査スピード | 最短即日 |
支払い | 非公開 |
即日入金のタイムリミット | 非公開 |
問い合わせ方法 | メール、電話 |
営業時間 | 平日9:30~19:00 |
9,anew
anewは、OLTAと新生銀行が共同運営している、法人に特化したネット完結型ファクタリング企業です。
審査等についてはOLTAが担当しているため、OLTAとほぼ変わらないと思ってください。
◇ポイント
- 調達可能額については、下限も上限設定なし
- OLTAと新生銀行が共同運営する法人特化のネット完結ファクタリング
- 審査時の面談は基本不要で、必要な場合も電話ヒアリングだけで済む
- 4ヶ月以上の事業による入出金実績が必要
◇必要・提出書類
- 請求書
- 4ヶ月分の入出金明細
- 決算書
- 本人確認書類
◇概要
手数料 | 2社間ファクタリング:2.0%~9.0% 3社間ファクタリング:取り扱いなし |
面談 | 不要 |
審査スピード | 24時間以内 |
支払い | 6ヶ月以内 |
即日入金のタイムリミット | 指定口座の対応時間による |
問い合わせ方法 | 電話、チャット |
営業時間 | 平日10:00~18:00 |
【各社比較】ネット完結型ファクタリングのポイントや注意点のまとめ
今回は、ネット完結型ファクタリングについて、従来のファクタリングとの違いや注意点などを詳しく解説しました。
また、厳選した大手ネット完結型ファクタリング企業も比較紹介しており、起業家の皆さまにとってベストな資金調達手段を見つける参考になる内容となっています。
ファクタリングは債権を背負わずにキャッシュフローを改善できる非常に便利なサービスであり、特に資金調達が激しく必要な「さい」の場面でも頼りになる手段です。
ネット完結型ファクタリングを利用することで、手続きも簡単に済ませられ、時間の大幅な節約が可能となります。しかし、一方で審査の甘さや厳しさは会社によって差があるため、しっかり見極めて選ぶことが重要です。
起業家の皆さんの「いざ」というときの資金調達をしっかり支えるサービスとして、ぜひ頭の片隅に覚えておいてくださいね。