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ファクタリングはどのような企業向きの資金調達?業者選びのポイントについても紹介

2024年10月15日

企業の経営者にとって、頭痛のタネになりがちなのが資金繰りでしょう。
法人向けの資金調達手段はいろいろとあって、その時々の状況で使い分けると良いでしょう。

資金調達手段の中でも、近年注目を集めているのがファクタリングです。
お手持ちの売掛債権を売却することで、従来よりも売掛金の回収を早め、現金を確保する手段です。
一時的なキャッシュフローの悪化には効果が期待できます。

ファクタリングを利用すべき企業にはいくつか特徴があります。
またファクタリング会社選びのポイントについてもあわせて解説するので、実際利用する際の参考にしてください。

ファクタリングと相性の良い業種を紹介

業種別に見ていくと、ファクタリングの利用が適している企業もいくつかあります。
おすすめの業種として、主に以下のような業界が考えられます。

1.運送業
2.建設業
3.医療関係
4.IT

なぜ以上で紹介した業種が、ファクタリング向けなのか以下で見ていきましょう。
またファクタリングがあまりお勧めできない業種もあるので、ここであわせてみていきます。

1.運送業

ファクタリングがおすすめなのは、運送業を営んでいる企業です。
運送業の特徴を見ると、売上のほとんどが掛取引で後日まとめて入金される点が挙げられます。
しかも得意先と定期的に取引しているところが多く、毎月ある程度まとまった売掛債権を持っているでしょう。

また回収サイトが長めなのも、運送業の特徴の一つです。
企業によって若干差はあるかもしれませんが、支払いは2〜3か月先というケースもあるでしょう。
しかも人件費は日払いなど、経費を先に支払わないといけない傾向も見られます。

さらに車両の不具合で修理に出すなど、突発的な出費も少なくありません。
近年では世界情勢の変化から、燃料費の高騰も無視できないでしょう。
このような事情で資金繰りに頭を悩ませている代表者も多いでしょう。

そこでお手持ちの売掛債権を売却処分して、現金化するのはおすすめです。
大口の債権を持っていれば、まとまった資金を前倒しで確保できます。

2.建設業

建設業者で、ファクタリングを利用している企業も少なくありません。
中には建設業の売掛債権に特化して、買取している業者もあるほどです。

建設業は、売上が手元に入ってくるまでにかなり時間がかかります。
工事代金は完成後、しかも取引先の研修が終わってから1〜2か月後というケースも珍しくありません。

工事は一軒家を建設する場合でも数か月かかります。
大型のプロジェクトになると、数年単位で作業しなければなりません。
その間に必要な材料費や人件費はいったん自分たちで肩代わりする必要があります。

すると支払いが必要だけれども、手持ち資金がないという事態も発生しうるでしょう。
いくら莫大な利益の出るプロジェクトとわかっていても、それまで資金繰りが持たないと断念せざるを得ません。
さらに天候の問題で工期が長引くと、入金もそれだけ先延ばしになってしまいます。

ファクタリングを活用すれば、売掛債権を早めに売却し、現金を確保できます。
買取によって手にした資金を元手に、目先の人件費や材料費を支払えるわけです。

3.医療関係

医療関係に特化したファクタリングサービスもいくつか見られます。
医療系に限定できるほど、業界のニーズが高いためです。

なぜ医療関係がファクタリングと相性が良いのか、まず回収サイトの長さです。
医療業界の場合、その収入源のほとんどは診療報酬になります。
保険診療の場合、患者さん当人からもらえる医療費は1〜3割です。
残りの7〜9割は保険組合に月末に請求します。

そして実際に入金されるのは、2か月先になってしまいます。
しかしその間に必要な医薬品や医療機器などの購入は、自前でやりくりしなければなりません。
医療機器は多額の資金が必要になるので、どう資金繰りすれば良いか頭の悩ませど頃です。

診療報酬を売却して、現金を確保することで当面の医薬品などの備品調達が可能です。
その他にも介護業界も医療と同じようなビジネスモデルなので、ファクタリングを活用してみると良いでしょう。

4.IT

ITも受注から入金までの期間が長いために、その間の運転資金をどうするかが課題になりやすい業種です。
システム開発の案件を見てみると、システムを納品後検収の結果問題ないと確認されてから入金されます。
検収後しかも1か月後に入金されることも珍しくありません。

システム開発も1日2日で出来上がるものでもありません。
半年程度かかることもざらにあります。
そうなると、入金されるのは受注から7か月後になってしまいます。

もちろんそれまでに発生する人件費やサーバーなどの必要経費も、自分たちの持ち出しです。
この費用を捻出するための資金をどう確保するかは、大きな問題になるでしょう。
ITの場合、不動産や動産など担保もあまり持っていないでしょう。
すると銀行融資を受けるのも、そう簡単なことではありません。

そこでファクタリングです。
売掛債権を買い取ってもらって、現金化すれば、大幅に前倒しで資金調達できます。
現金化した売掛金を使って、当面のコストを捻出できるわけです。

ファクタリングの難しい企業とは?

一方ファクタリング向けではない業種もいくつかあります。
その中でも代表的なものが、飲食業と小売業でしょう。

共通しているのは、まず現金払いが中心である点です。
商品を販売して、その場で現金にて支払いを受けるのでそもそも売掛債権が発生しにくい業種です。

クレジット決済などキャッシュレスでの支払いを受け付けていれば、売掛債権は発生します。
しかし小さなお店の場合、現金のみというところも少なくありません。
売掛金がなければ、ファクタリングは利用できません。

また飲食業も小売業も、個人相手の商売がメインです。
「つけ」とよく言いますが、個人の売掛債権は買取しないファクタリング会社も少なくありません。
あくまでも企業の売掛債権の買取を対象としているので、つけで商売していても利用が難しくなります。

ファクタリングを活用したい企業の特徴とは?

ここまで業種別でファクタリングの向き不向きについて見ていきました。
ここでは、企業個別で見たファクタリングを活用すべき会社の特徴について見ていきます。
おすすめの企業とは、以下のような特徴を持った会社です。

1.銀行融資の審査が通りにくい
2.今すぐ現金を確保しなければならない
3.開業直後で運転資金が不足している
4.資産を今すぐオフバランス化したい

なぜ上で紹介した特徴に該当する企業は、ファクタリングがおすすめかについて紹介します。

1.銀行融資の審査が通りにくい

赤字決算が続いている、十分な業歴がない、税金を滞納していると銀行融資を受けたくても審査に落ちるでしょう。
銀行からの融資が断られてしまった企業で、資金繰りに困っているならファクタリングを活用しましょう。

ファクタリングは銀行融資と審査基準が異なります。
銀行融資の場合、その企業の信用力を見ます。
一方ファクタリングは売掛債権が回収できるかを重視するので、売掛先の信用力を重視するわけです。

自分たちの信用力が不十分でも、取引先の経営状態が安定していれば、問題なく売掛金は回収できるでしょう。
つまり審査クリアできる見込みが出てきて、当面の資金を確保できるわけです。
銀行融資の審査で否決されても、まだあきらめる必要はありません。

2.今すぐ現金を確保しなければならない

機械が故障したなどで、突発的かつ今すぐに現金が必要な切迫した状況を回避するには、ファクタリングの利用は有力な選択肢になるでしょう。
なぜなら最短即日、かかっても1週間前後で資金調達できるからです。

一方銀行融資の場合、審査通過しても入金されるまで1か月前後かかります。
今すぐに現金が必要な企業は、ファクタリングを活用しましょう。

また本格的な資金調達は銀行融資で、それまでのつなぎ資金をファクタリングと使い分ける方法もあります。
審査期間の短いファクタリングの特性をうまく活用してください。

3.開業直後で運転資金が不足している

開業していきなり大きな売上を記録するのは難しいでしょう。
経営を軌道に乗せるまでは、運転資金を確保するのも難航を極めます。
このような開業して間もないベンチャー企業やスタートアップが現金確保するには、ファクタリングがおすすめです。

銀行融資の場合、業歴をかなり重視します。
少なくても2期の決算が経過していないといけない金融機関も多いと言われています。

2期以内の業歴しかない企業であれば、ファクタリングを利用するのも一考です。
ただしファクタリングの場合、これまでの取引実績を重視します。
取引回数の少ない売掛債権は買取しない傾向が見られるので、注意してください。

4.資産を今すぐオフバランス化したい

資産をオフバランスにするとは、貸借対照表の項目を少なくするアプローチです。
たとえばファクタリングで売掛金を現金化し、その資金で負債の返済を進めれば、貸借対照表のスリム化が図れるわけです。
しかもファクタリングは借入ではないので、負債が増える心配もありません。

資産のオフバランスを進めることは、企業の信用力を高める効果が期待できます。
結果、銀行の審査通過確率を高められます。
その他にもベンチャーキャピタルからの支援を受けやすくなったり、M&Aの誘いが増えたりなどのメリットも期待できるわけです。

おすすめファクタリング企業の選び方

日本でもファクタリングサービスを展開している企業は少なくありません。
その中でおすすめの企業を見つけるには、さまざまな項目を比較して総合的に検討しなければなりません。
おすすめ企業を選ぶには、以下の項目を比較しましょう。

1.手数料
2.入金までのスピード
3.買取限度額
4.実績
5.アフターフォロー

具体的に以上の項目でどこを比較すべきか紹介するので、利用する際の参考にしてください。

1.手数料

ファクタリングを利用する際には、企業の決めた一定の手数料を差し引いて、買取代金を支払うシステムです。
手数料の低いところの方が、より効率的に現金化できるのでおすすめです。

手数料を考えるにあたって2社間と3社間、2種類の取引形態があることを覚えておきましょう。
2社間は取引先に内緒で売掛債権を現金化できます。
一方3社間は取引先の了承を得たうえで買い取るスタイルです。

3社間は直接売掛先から売掛金を回収するので、企業としてはデフォルトのリスクが低くなります。
よって手数料を低くしても問題ありません。
2社間の手数料は10〜20%であるのに対し、3社間は2〜9%が相場です。

もし取引先企業の了承が得られそうであれば、3社間で申し込むと良いでしょう。
ただし難しければ、無理せずに2社間を利用することです。

2.入金までのスピード

もし早急に現金が必要であれば、入金スピードがどうなっているか確認してください。
中には最短即日入金も可能なサービスもあり、今日明日中にお金を用意する必要がある場合には重宝します。

もしできるだけ早く現金化したければ、2社間の方がおすすめです。
売掛先の了承を得る必要がなく、手続きもスピーディに進められるからです。
中には申し込みから入金まで、最短2時間で完了する迅速さを売りにしている企業も見られます。

3.買取限度額

自分の持っている売掛債権の額面が企業の設定する買取限度額の枠内にあるかも、チェックしてください。
ファクタリングの中には数万円程度の小口債権から対応しているところもあれば、数億円単位の大口債権の買取も実施している企業も見られます。

銀行の系列のファクタリング企業は、買取限度額に制約を設けていないところも見られます。
資金力が潤沢なので、高額買取にも対応できるからです。

4.実績

これまでの実績が豊富なところを利用するのもおすすめです。
実績が豊富であれば、さまざまな買取に関するノウハウを持っていると推測できます。
特殊なシチュエーションでもフレキシブルに対応してもらえるでしょう。

また実績豊富であれば、それだけ利用者の間で支持を集めている証左と言えます。
信頼の高い、お客様目線でサービス提供しているおすすめ企業です。

これまで数万件の買取実績を持っている企業や月間数百件単位でサービス提供している企業もあります。
また知名度の高い大企業や有名企業が顧客に名を連ねている企業も見られ、このようなところなら安心して利用できるでしょう。

5.アフターフォロー

売掛債権の買取以外に、アフターフォローに力を入れている企業もあります。
このような企業は、企業経営に関するコンサルティングサービスを実施しているのが特徴です。

売掛債権の買取を希望する法人の中には、資金繰りに慢性的に苦しんでいるところもあるでしょう。
そのような企業はファクタリングを利用するだけでなく、経営状況の抜本的な見直しも必要です。
そこでファクタリング企業の中には、資金調達先の新規あっせんやリスケの交渉代行などを実施しているところもあります。

さらに事業承継やM&Aはじめ、会社の存続するための対策について提案している企業も見られます。
もし経営課題を抱えていて、どうすれば良いかわからないのであれば、コンサルティングサービスのある企業がおすすめです。

ファクタリングと企業に関するまとめ

もし売掛債権を保有していて、早急に資金繰りの改善を目指したいと思っているのであれば、ファクタリングの利用を検討してください。
銀行融資などと比較して、最短即日で入金可能なサービスもあるからです。

ファクタリングサービスを提供している企業は、無数にあります。
ここで紹介したポイントを押さえて、自分たちにとって条件の良いおすすめ企業を見つけましょう。

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