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3社間ファクタリングのメリットは「手数料と審査通過率」!仕組みや注意点も解説

2023年11月2日

ファクタリングの契約方法の1つである「3社間ファクタリング」は、資金調達の成功率を高めたいとお考えの経営者様におすすめしたい選択肢です。
また調達できる額に大きく影響する手数料に関しても、3社間ファクタリングを選ぶことで好影響が期待できます。
本稿では、3社間ファクタリングの仕組みからメリット、そして注意点や利用をおすすめするシチュエーションまでを徹底解説させていただきます。

「3社間ファクタリング」とは?

ファクタリングの契約方法は「売掛先」が手続きに関係するかどうかで、2社間と3社間にわけることができます。
債権譲渡を行なうことを売掛先に通知した上で手続きを進める場合は3社間ファクタリングとなり、売掛先に対しての通知を行わず債権売却を行う場合は、2社間ファクタリングとなります。
このように売掛先が手続きに関与するかどうかがポイントではありますが、資金調達を行う際の流れにも若干の違いが発生します。

3社間ファクタリングによる資金調達の流れ

  1. ファクタリング会社へ申込み
  2. ヒアリング・面談
  3. 売掛先への通知
  4. 書類提出
  5. 審査
  6. 契約手続き
  7. 債権の買取実行
  8. 売掛先からファクタリング会社への支払い

3社間ファクタリングによる債権現金化は、上記したような流れで行われます。
2社間ファクタリングの流れと比較して大きな違いとなるのは、「③売掛先への通知」「⑧売掛先からファクタリング会社への支払い」です。
2社間での契約では売掛先への通知は不要ですが、3社間ファクタリングでは必要になり手続きが増えることになります。
また2社間の場合は売掛先からの決済後、受け取った現金をファクタリング会社に支払うことになりますが、3社間ファクタリングでは売掛先からファクタリング会社へ支払いが行われるのが基本のため、債権現金化を行った企業は特に手続きを行う必要がない、といったメリットがあります。

債権現金化に3社間ファクタリングを選ぶメリット

売掛先の信用力を審査で重視するファクタリングは、個人事業主や中小企業にとって、融資よりも審査通過しやすい資金調達方法と言われています。
さらに短時間での資金調達を可能とするなどのメリットもありますが、これらのメリットも2社間と3社間ファクタリングのどちらを選ぶかで得られる効果に違いが発生することがあるのです。

ここからは、3社間ファクタリングを選択したことによって得られるメリットを、2社間で契約を行なった場合との違いを含めて解説させていただきます。

メリット①審査通過の確率が高まる

定期的な取引があり決済日に確実な支払いを実行できると判断できる売掛先の債権は、ファクタリングの審査で高い評価を得ることができます。
しかしそれだけで必ずしも審査に通過できるとは言い切れず、債権の二重譲渡や決済後の支払いトラブルなどの恐れが高いと判断されれば、審査通過できなくなる可能性も否定できません。

ですが3社間ファクタリングを選択し売掛先から債権譲渡の承諾を受けていれば、債権の二重譲渡などのリスクを大幅に下げられるようになります。
買取リスクの低下は審査通過の確率向上に直結するため、3社間ファクタリングを選択することで審査通過率の向上というメリットが得られるのです。

メリット②手数料が低くなりやすい

ファクタリングに必要な手数料は売掛先が大手企業や公的機関など、信用力が高い取引先になるほど低くなり、利用者側にとって大きなメリットに繋がります。
さらに取引実績などによって過去の支払いでのトラブルが発生していないことが証明できれば、より低い手数料が期待できるようにもなります。

これらは「売掛先の信用力」の高さを証明するものですが、その上で3社間ファクタリングを選択すれば支払時のトラブルのリスクも低下します。
ファクタリング会社にとっての買取リスクが低くなるほど手数料は安くなることから、3社間ファクタリングを選択することで、より低い手数料での買取というメリットが得られやすくなるのです。

メリット③数日から1週間程度で債権が現金化できる

3社間ファクタリングは売掛先への通知が必要なため、2社間ファクタリングよりも資金調達に時間がかかるのがデメリットと言われることがあります。
確かに手続きの工程が増える影響もあり即日での債権現金化は難しくなり、状況によってはデメリットにもなり得ます。

ですが、3社間ファクタリングでも数日から1週間以内での資金調達に成功できる可能性は高く、よほどの緊急事態でなければ大きな影響はないはずです。
銀行融資などでは、1ヶ月以上の期間が資金調達に必要となるのも珍しくはありません。
そう考えれば数日程度での債権現金化が可能なスピードは、メリットとも言えるはずです。

メリット④手続きの負担が小さい

ファクタリングは融資と比較して提出書類が少ないことが多く、事業計画書や返済計画など作成に手間が必要な書類も原則不要です。
これは2社間や3社間というように契約方法が違っても大きな差はなく、3社間ファクタリングを利用する際にも、申込みから契約までの手続きに必要な負担は小さくて済みます。
手間のかかる書類作成がなく準備が容易であることは、時間的にも労力的にもメリットとなります。

またファクタリングは決済日前の債権を保有してさえいれば利用対象となれる可能性が高く、利用する際のハードルが低いことも多くの中小企業や個人事業主にとってメリットとなるはずです。

3社間ファクタリングによる債権現金化の注意点

売掛先への通知が不要な3社間ファクタリングは、審査通過の確率が高いだけでなく、低めの手数料で債権を現金化しやすいなど大きなメリットが得られる契約方法です。
ですが2社間ファクタリングとの違いをデメリットに感じてしまうことや、予想外の影響が発生してしまう可能性が全く無いわけではありません。
ここからは3社間ファクタリングに関して知っておいていただきたい3つの注意点を解説させていただきます。

即日での資金調達は期待しにくい

資金調達を急いでいる時には、「即日債権現金化!」などとホームページに書かれているファクタリング会社は魅力的に見えるはずです。
しかし売掛先に対して債権売却による現金化の通知を行う必要がある3社間ファクタリングでは、即日債権現金化は期待しにくいのが実際です。
即日現金化が可能となるのは2社間ファクタリングを選んだ場合と考えていただき、1週間程度の余裕を持って申込みを行っていただくことをおすすめします。

売掛先との関係性に影響が出る可能性

3社間ファクタリングを利用した場合、債権を資金調達に利用したことを売掛先に知られるのは避けられません。
金融庁のホームページ内にはファクタリングについて「事業者の資金調達の一手段」などという記述があり、法的に認められている行為であると判断できます。
ですがファクタリングの利用に関して売掛先がどう考えるかは未知数であり、経営状況が危機的ではないかなどと思われてしまう可能性がないとは言い切れません。

日本国内でのファクタリング市場規模は利用するメリットが多いことから拡大傾向にあり、すでに多くの企業が利用していることから問題になる可能性は低いものの、売掛先がファクタリングに対して理解があるかを判断する必要はあるかも知れません。

オンラインファクタリングが利用できない可能性がある

最新のファクタリングサービスとも言える「オンラインファクタリング」は、申込みから契約手続きまでをWEB上で完結できる便利なサービスです。
しかしオンラインファクタリングは2社間ファクタリングでの契約が基本であり、3社間ファクタリングを選んだ場合には残念ながら利用できない可能性が高くなってしまいます

しかしオンライン完結は難しいとしても、書類提出をファイルのアップロードで行えたり、オンライン面談に対応していたりする場所は少なくはありません。
中にはWEB上での電子契約を採用している場所もあり、3社間ファクタリングを選んでもWEB上で様々な手続きの手間を削減できるメリットはあります。

こんな状況には「3社間ファクタリング」がおすすめ

ファクタリングは資金調達スピードや融資と比較して審査通過しやすいなど、中小企業や個人事業主にとっては特に利用するメリットの大きい資金調達方法です。
しかし3社間ファクタリングには利用するのに最適な状況が存在しています。
これからご紹介する2つのシチュエーションに当てはまる場合は、3社間ファクタリングによる資金調達の活用をおすすめします。

少しでも審査通過の可能性を高めたい

融資までのつなぎ資金の確保など、資金調達に失敗した場合の影響が大きい状況には、高確率で資金調達に成功できる3社間ファクタリングがおすすめです。
売掛先の信用力が何より重要であることには違いはありませんが、手数料が安くなるなどのメリットが得られることも、つなぎ資金の確保目的としての利用に向いている理由の1つとなります。

数日間の時間的な猶予がある

今日明日中に現金が必要という緊急事態には、3社間ファクタリングの利用はおすすめできません。
ですが3社間ファクタリングでの債権現金化には、1週間程度の余裕があれば完了できる可能性は十分にあります
ただし売掛先から債権売却に関しての理解が得られそうであることがポイントの1つとなりますので、前もって話をしておくなど企業間の関係性へ配慮する必要性があることも理解しておくことが大切です。

『3社間ファクタリングのメリットは「手数料と審査通過率」!』まとめ

  • 売掛先へ債権譲渡に関しての通知を行った上で債権売却を行うのが「3社間ファクタリング」
  • 2社間ファクタリングと比較して「審査通過しやすく手数料も低くなりやすい」のが大きなメリット
  • メリットだけでなく「即日現金化は難しい」ことや「売掛先からの理解が重要」であることを理解した上で利用することが大切

3社間ファクタリングは、売掛先に対してファクタリングによる資金調達を通知することで、審査通過率の向上や手数料の引下げという効果が得られるメリットがあります。
しかし、申込当日に債権を現金化できる可能性は低く、売掛先が債権売却に対して不信感を持っている場合には、企業間の関係性に悪影響を与える危険もゼロではありません。
メリットだけでなく注意点も正しく理解することで、3社間ファクタリングはより企業の資金繰りに活用できるようになるはずです。

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