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ファクタリングの審査に通りやすい会社の特徴は?審査に通過しやすくなるコツも併せてご紹介
2023年12月4日
最近では、中小企業や個人事業主の方々を中心にファクタリングによる資金調達が流行しています。
ファクタリングの魅力は、その審査の通りやすさです。
銀行融資と比較すると審査のハードルは下がり、会社の信用情報などに自信がない場合でも利用できる可能性が高いです。
今回の記事では、ファクタリングの概要から審査のポイント、通過のコツや審査に通りやすいファクタリング会社の特徴など、一挙解説します。
「ファクタリングを利用したいけど審査って実際どうなの?」
こんな疑問を抱いている方必見の記事となっております。
目次
ファクタリングとは?
まずは、ファクタリングの概要について簡単に説明させていただきます。
ファクタリングとは入金のスピード性に特化した資金調達手段です。
所有している売掛債権をファクタリング会社に売却し、支払期日よりも前に現金化することができるサービスです。入金される際には売掛債権額から手数料を差し引いた額が入金され、この手数料がファクタリング会社の収益となる構造になっています。
ファクタリングには2種類の契約形態が存在します。
・2社間ファクタリング・・・ファクタリング会社と利用者の2社間での契約。売掛先に知られずに即日で入金も可能だが、手数料が高い。
・3社間ファクタリング・・・ファクタリング会社と利用者、さらに売掛先も含めた3社間での契約。第三者に資金調達の旨は通知されるが、手数料が安い
契約形態によって手数料や入金スピードが異なることが分かっていただけたかと思います。
この契約形態の使い分けは自社の状況によって判断しましょう。
では、次から実際にファクタリングの審査に関わる内容をみていきます。
審査における重要項目4選
ファクタリングの審査における重要項目を4つ紹介します。
ファクタリング会社が審査においてどのようなポイントを見ているのかを把握しておくことで、審査に通りやすい状況を作れるでしょう。
審査における重要項目4選は以下の通りです。
1.売掛先の信用
2.売掛債権の期日
3.売掛先との取引期間
4.利用者の信用
それぞれについて詳しく解説します。
1.売掛先の信用
ファクタリングの審査において最も重要なのは”売掛先の信用”です。
利用者よりも売掛先の信用が測られます。
・売掛先の規模
・売掛先の経営状況
・売掛先の財務状況 など
これらの情報をもとにファクタリング会社は売掛先の信用情報を判断します。
ファクタリング会社にとって、売掛先が倒産することは最も避けたいリスクです。
基本的にファクタリングの契約はノンリコース契約です。
ノンリコースとは、償還請求権がない契約であるということです。
償還請求権がないことによって、売掛先が倒産した場合の損失は利用者に請求することができず、ファクタリング会社の負担となります。
このリスクを回避するためには、売掛先の信用度をしっかりと判定しておくことがファクタリング会社にとっては重要ですので、利用者は”売掛先の信用度”を意識した取引を心がけるとよいでしょう。
2.売掛債権の期日
ファクタリング会社は売掛債権の支払期日も審査対象にしています。
この売掛債権の支払いサイトが長ければ長いほど審査に悪影響を与えます。
支払いサイトとは、売掛金が発生してから入金までの期間のことをいいます。
このサイトが長い建設業界や医療業界はファクタリングを利用して資金繰りを改善することが多いです。
ファクタリング会社にとって、支払いサイトが長いと、回収不能リスクが高くなります。
この期間中に売掛先が何かしらの影響で倒産や支払不能などの状況に陥るかもしれないからです。
ファクタリング会社に売却予定の債権の期日も確認しておきましょう。
3.売掛先との取引期間
ファクタリング会社は利用者と売掛先との取引期間も審査対象にします。
売掛先との取引期間が長ければ長いほど、売掛金が安定的に回収できていることを証明することができます。
ファクタリング会社にとっては大きな安心要素となります。
つまり、取引を開始したばかりの売掛先の債権は、ファクタリングにはあまり向いていない可能性があります。
4.利用者の信用
ファクタリングにおいて、もっとも重要なのは売掛先の信用度ですが、利用者の信用情報が全く関係ないわけではありません。
ファクタリングの審査において、利用者の会社の経営状況が悪くてもさほど影響を与えることはありませんが、代表者といった利用者個人の信用情報は審査に影響を与える可能性があります。
特に2社間ファクタリングであれば、ファクタリング会社と利用者の1対1の取引となります。そのため、ファクタリング会社は利用者個人の信用情報も審査の判断材料としなければ、リスクが大きくなってしまうのです。
利用者個人に何かしらの問題があれば、ファクタリング会社は債権の売買を断る場合もあるかもしれません。
ファクタリングの審査では、売掛先の信用がメインの審査対象ではありますが、利用者個人の情報もしっかりとしておきましょう。
以上がファクタリングの重要審査項目4選でした。
主に売掛先の情報や売掛債権の内容が重要視されていることが分かったのではないでしょうか。
では、この審査項目を踏まえたうえで、ファクタリングの審査に通りやすくするためのコツはどういったものがあるのでしょうか。
ファクタリングの審査に通るコツ
ファクタリングの審査には、通りやすいパターンがいくつかあります。
ただ闇雲に売掛債権の選び、売却するのではなく、今から紹介する4つのことを意識するだけで審査通過率は高まるでしょう。
1.売掛先の信用度が高い債権を選ぶ
2.売掛債権の支払いサイトが短いものを選ぶ
3.提出書類を事前に用意する
4.ファクタリングの契約形態を選ぶ
それぞれについて詳しく説明します。
1.売掛先の信用度が高い債権を選ぶ
所有している売掛債権の中でも、売掛先の信用度が高いものを売却しましょう。
前項でも紹介しましたが、ファクタリングの審査において最も重要視されているのが売掛先の信用度です。
では、売掛先の信用度が高い債権とは、どういった売掛先なのでしょうか。
答えは大手企業や公的機関といった安定している売掛先のことです。
大手や公的機関であれば倒産する可能性が低く、ファクタリング会社にとってもリスクを低減することが出来ます。
そのため、売却する売掛債権を選ぶときには、売掛先の規模や安定性を視野に入れておきましょう。
2.売掛債権の支払いサイトが短いものを選ぶ
売掛債権の支払いサイトが短いものを選ぶようにしましょう。
この期間が短ければ短いほど、ファクタリングの審査には有効的です。
支払いサイトが1か月と3か月の売掛債権がある場合、一か月の方が売掛先の倒産する可能性は低くなりますよね。
このようにしてファクタリング会社もリスク管理をしています。
複数の売掛債権を所有している場合は、支払期日が近いものを優先して売却すると審査に通りやすいでしょう。
3.提出書類を事前に用意する
ファクタリングの審査には、いくつかの提出書類をもとに行われます。
ファクタリング会社によって提出を求める書類の種類は異なりますが、大抵はホームページに記載されてあります。もし記載がない場合は電話などで問い合わせしておくといいでしょう。
求められる書類を不備なく事前に用意しておくことで、審査に通過しやすくなります。
4.ファクタリングの契約形態を選ぶ
ファクタリングの契約形態を今一度確認しましょう。
冒頭で述べた通り、ファクタリングには2種類の契約形態があります。
2社間ファクタリングか、3社間ファクタリングか、どちらを利用するのかによって審査の難易度は高くなります。
2社間ファクタリングでは、支払期日に利用者がファクタリング会社に直接売掛金を支払うため、リスクが高くなります。そのため、審査の難易度は高くなる傾向にあります。
対して、3社間ファクタリングであれば、支払期日になったら売掛先がファクタリング会社に支払うため、債権未回収リスクが低くなります。よって審査の難易度も低くなる傾向にあります。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは、メリット・デメリットが異なるので利用者の状況にもよりますが、審査の通りやすさでいうと3社間ファクタリングを利用するとよいでしょう。
以上がファクタリングの審査に通りやすくなるコツでした。
このコツを踏まえたうえで、審査に通りやすいファクタリング会社を利用すれば、審査に通過する可能性は抜群に上がります。
では、実際にはどのような特徴を持っているファクタリング会社が審査に通りやすいのでしょうか。
審査に通りやすいファクタリング会社の特徴
ファクタリング会社も多種多様ですが、その中でも審査に通りやすい会社があります。
審査に通りやすいファクタリング会社の特徴は以下の通りです。
1.少額取引にも対応している
2.必要書類が少ない
3.独立系のファクタリング会社である
4.ホームページなどに記載されている審査通過率を確認
それぞれについて詳しく説明します。
1.少額取引にも対応している
ファクタリング会社が少額取引にも対応しているのかを確認しましょう。
少額取引に対応している場合、審査が緩い傾向にあります。
少額取引を行いたい場合は、債権譲渡登記を留保できるかどうかを確認しておきましょう。
基本的には手数料の中に債権譲渡登記に関する事務手数料が含まれていますが、少額である場合、手数料だけでは賄いきれず上乗せされて請求される可能性があります。
債権譲渡登記を留保できる場合であれば、利用しても問題ないでしょう。
2.必要書類が少ない
必要書類が少ないファクタリング会社ほど審査に通りやすいです。
ファクタリング会社によって要求する審査の種類は違います。
審査に要する書類が少ないということは、目を通すのにも時間がかかりません。
ですが、その分、1つ1つの重要度が高まりますので不備があると審査に落ちる可能性があります。
最低限必要な書類としては、
・本人確認書類
・通帳のコピー
・請求書
これらはマストで必要となりますので、用意しておきましょう。
提出書類が少ないファクタリング会社を利用する場合は、書類の不備をなくし、精度を上げておくことが大切です。
3.独立系のファクタリング会社である
ファクタリング会社が独立系であると審査に通りやすいです。
ファクタリング会社には3種類あり、銀行系・ノンバンク系・独立系があります。
銀行系・ノンバンク系は大手銀行や信販会社が運営するファクタリング会社です。
入金までに1~2週間程度の時間を要し、審査の難易度も高めです。
また、個人事業主の方をサービス対象外にしていることもあります。
対して、独立系ファクタリング会社とは、銀行やノンバンク以外が運営する民間のファクタリング会社です。
独立系であることで、審査は緩く、入金までのスピード性に長けていることが特徴です。
また、個人事業主の方でも利用できることがほとんどですので、審査に通りやすくしたい場合は独立系ファクタリング会社を選びましょう。
4.ホームページなどに記載されている審査通過率を確認
それぞれのファクタリング会社のホームページなどに記載されている審査通過率を参考にしましょう。実際にどれくらいの企業が審査通過しているか複数のファクタリング会社を比較することで、よりファクタリングの審査通過率が高い会社を利用することができるでしょう。
以上がファクタリングにおける審査が通りやすい会社の特徴でした。
ですが、これらを網羅したとしても審査落ちしてしまう場合があります。
そういったケースの改善点をご紹介します。
審査に通過できない場合の改善点
「どうやってもファクタリングの審査に通過できない」
こういった状況を改善するためには、以下のポイントを見直してみてください。
1.売掛先の与信管理を見直す
2.新しいファクタリング会社を探す
それぞれについて詳しく説明します。
1.売掛先の与信管理を見直す
売掛先の与信管理を見直してみましょう。
ファクタリングの場合、審査において自社の状況はそこまで影響を与えないので、審査に通過できない要因は売掛先にあると考えるとよいでしょう。
まず、与信管理とは、信用取引におけるリスクを小さくするために、取引先の情報を管理することです。
売掛先の経営状況を評価したり、口コミなどの情報を判断材料に取引限度額などを算定したりします。
これらを見直し、また、回収サイトの短縮を交渉するなどして、審査に有効的になるようにしましょう。
2.新しいファクタリング会社を探す
新しいファクタリング会社の利用を検討してみてもいいかもしれません。
ですが、適当に何社の利用を検討するのではなく、売却する売掛債権やファクタリング会社の特徴などをしっかりと見直したうえで利用する会社を選びましょう。
ほとんどのファクタリング会社が無料の事前相談サービスを設けていますので、そちらも利用してみるといいでしょう。
ファクタリングの審査に通過できない場合に意識すべきポイントについてご理解いただけたでしょうか。
これらのポイントも意識することで、審査に通りやすくなるのではないでしょうか。
審査に通りやすいファクタリングについてのまとめ
ここまででファクタリングの審査に通りやすくするための方法について解説させていただきました。
今回の記事をまとめますと、以下の通りです。
・審査における重要項目4選
1.売掛先の信用
2.売掛債権の期日
3.売掛先との取引期間
4.利用者の信用
・ファクタリングの審査に通るコツ
1.売掛先の信用度が高い債権を選ぶ
2.売掛債権の支払いサイトが短いものを選ぶ
3.提出書類を事前に用意する
4.ファクタリングの契約形態を選ぶ
・審査に通りやすいファクタリング会社の特徴
1.少額取引にも対応している
2.必要書類が少ない
3.独立系のファクタリング会社である
4.ホームページなどに記載されている審査通過率を確認
・審査に通過できない場合の改善点
1.売掛先の与信管理を見直す
2.新しいファクタリング会社を探す
ファクタリングの審査において、今回紹介した要点を意識することで、大幅に通過率があがることが分かっていただけたのではないでしょうか。
ただ適当に売掛債権やファクタリング会社を選択するだけでは、審査には通りにくくなります。
今回の記事を参考にしていただき、ファクタリングの審査を突破できることを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。