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ファクタリングのサービスを一挙紹介!ファクタリングの概要からサービスの種類、注意点までを分かりやすく説明
2023年12月1日
近年では、ファクタリングとよばれる資金調達方法が中小企業や個人事業主の方々を中心に流行しています。
ファクタリング業界はその勢力を拡大し続けており、ファクタリング会社によって提供しているサービス内容も多種多様です。
ファクタリング利用者の状況に応じて、ファクタリングのサービスを使い分けることは非常に大切です。
今回の記事では、ファクタリング初心者の方でも分かるようにファクタリング概要を説明したうえで、ファクタリングのサービスの種類を紹介していきます。
目次
ファクタリングってどんなもの?
まず、ファクタリングの概要について初心者の方でも分かりやすいように解説します。
ファクタリングとは、「売掛債権(売掛金)を期日よりも早く現金化をすることのできる債権譲渡取引」です。
企業が商品・サービスを掛取引によって売却した場合、売掛債権が発生します。
売掛債権とは、商品を売り掛けた時点で発生する、後日その代金を受け取ることのできる権利です。
この売掛債権が現金に換わるまでには一定期間を経過しなければならないため、現金化のスピードは遅いといえます。この売掛債権が蓄積していくと、手元の資金だけが減少していくため、資金繰りが困難化する可能性が非常に高くなります。
こんな時に役に立つサービスが「ファクタリング」なのです。
ファクタリング会社に売掛債権を売却することで、額面から手数料が差し引かれた現金を最短即日で調達することができます。
ファクタリングを利用するメリット
ファクタリングを利用することでどんないいことがあるのか、ファクタリングによる資金調達のメリットを2つ紹介します。
①資金調達のスピード性
ファクタリングは前述したように、資金調達のスピード性に優れています。
利用条件をクリアしていれば、売掛債権を即日で現金化することもできます。
一般的な融資であれば、審査に時間を要しますが、ファクタリングはその部分を大いに省けています。
「いますぐに資金を補給しなければ」こんな状況にピッタリな資金調達手段です。
②審査に通過しやすい
ファクタリングは銀行融資等と比較すると、審査の通過が容易となります。
ファクタリングの審査の対象はあくまでも売掛先の信用度です。
利用者個人の信用情報(税金滞納や赤字経営など)はほとんど審査には関与しません。
銀行融資の審査の通過がアウトであっても、ファクタリングであれば審査に通過できる可能性が十二分にあります。
ファクタリングを利用するデメリット
では、逆にファクタリングを利用することで起こりえるデメリットを2つ紹介します。
①手数料がかかる
ファクタリングにはそのファクタリング会社によって定められた手数料がかかってきます。
サービスの形態によって手数料の相場は異なりますが(詳細は後述)、銀行融資等と比較すると手数料の割合が大きいといえます。
調達できる資金は「売掛債権の額面-手数料」です。
100万円の売掛債権を手数料2%で売却した場合、100万円-2万円=98万円となります。
手数料はファクタリング会社によって異なるため、多数の会社を比較することをオススメします。
②悪質業者が紛れ込んでいる可能性
ファクタリング業界は近年、事業規模を拡大しています。
新規参入が容易な市場である今、悪質業者も紛れ込みやすい状況です。
法外な手数料を要求していたり、償還請求権を設定していたりする場合は悪質業者である可能性が高いでしょう。
ファクタリング会社の選定は自らによって行わなければならないため、見抜くための知識をつけることも大切です。
以上がファクタリングの概要でした。
ファクタリングの内容について大まかに把握していただけたのではないでしょうか。
では、実際に提供されているファクタリングのサービスをみていきましょう。
ファクタリングのサービスの種類
ファクタリングは「融資」に分類されません。
融資であれば、銀行法や貸金業法といった法律に準じて取引を行わなければなりません。これらの法律を守ることで審査の難易度が高くなり、資金調達までに時間を要すことになります。
ですが、ファクタリングであれば一般的な売買契約を規定した民法が適用されます。
「契約自由の原則」「私的自治の原則」に則り、当事者間の合意が優先されます。そのため、ファクタリングでは融資とは異なり多種多様なサービスを提供することができるのです。
具体的なサービスは以下の通りです。
①2社間ファクタリング
②3社間ファクタリング
③オンラインファクタリング
④診療報酬ファクタリング
⑤介護報酬ファクタリング
⑥国際ファクタリング
⑦保証ファクタリング
それぞれのファクタリングサービスについて詳しく説明していきます。
①2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、一般的なファクタリングサービスのことです。
「2社間」とあるように、利用者とファクタリング会社の2社間で契約を結びます。
2社間ファクタリングを利用することで、即日でのファクタリングを実現することができます。また、売掛先に知られずに資金調達をすることも可能です。
ですが、利用者とファクタリング会社だけの信用取引となることから、ファクタリング会社にとっては「利用者が支払わずに逃げてしまう」といったリスクが高くなります。
そのため、2社間ファクタリングでは手数料が高めに設定されており、手数料の相場は10%~30%です。
②3社間ファクタリング
3社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社、さらに売掛先の企業も関与するファクタリングサービスです。
3社間ファクタリングの仕組みとしては、
(1) 利用者がファクタリング会社に申込
(2) ファクタリング会社による審査
(3) 審査通過後、債権の売掛先の承諾
(4) ファクタリング会社から利用者へ入金
(5) 売掛債権期日に売掛先からファクタリング会社へ支払い
2社間ファクタリングであれば、売掛債権期日に利用者自身で代金を振り込まなければならないという手間がありますが、3社間ファクタリングでは売掛先が期日に振り込む仕組みですので、この手間を省くことができます。
また、3社間ファクタリングは2社間ファクタリングと比較すると手数料が低めに設定されており、相場は1~9%となっています。
ですが、3社間ファクタリングでは売掛先に資金調達をすることの旨が通知されます。
資金調達は決して悪いことではありませんが、取引先にとって「資金調達」=マイナスなイメージ、これは拭いきれません。
資金不足なのか?と疑いのきっかけとなり、企業間の関係性悪化の原因にもなる可能性があるため、信用関係を構築しておくことも大切でしょう。
③オンラインファクタリング
近年、主流となっているファクタリングサービスがオンラインファクタリングです。
オンラインファクタリングは基本的に2社間ファクタリングと同じ仕組みなのですが、ファクタリング取引の工程をすべてオンライン上、つまり非対面で進めることが可能です。
オンライン上ですので、書類提出もすべてアップロードして専用フォームやメールなどで送信すれば完了します。
ファクタリング会社に出向く手間なども省け、非常に効率性に優れたサービスでしょう。
④診療報酬ファクタリング
診療報酬ファクタリングとは、医療機関が受け取る予定の診療報酬を期日前に受け取ることのできるサービスです。
通常であれば、診療報酬が実際に手元に入金されるのは2~3か月後といわれています。
ですが、診療報酬ファクタリングを利用することで、その入金を前倒しし、資金を調達できます。
このサービスは、開業直後で資金不足の場合や設備投資を行いたいが資金を補充したい場合のクリニックや病院に適しています。
⑤介護報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリングとは、介護において発生する介護報酬債権を期日前に現金化することのできるサービスです。
介護報酬も受け取るまでには時間を要し、介護事業者の悩みの種の一つといえます。
介護事業において、
「設備に不備が発生した」
「人手不足解消のために増員するための人件費を拡充したい」
こういった資金の悩みが発生した場合に対応するのが介護報酬ファクタリングです。
⑥国際ファクタリング
国際ファクタリングとは、日本において貿易業を営む企業が、海外の輸入企業から確実に代金を回収するためのサービスです。
海外との取引には不透明な部分も多く、代金の支払いに関しても不安な部分があります。
ですが、国際ファクタリングを活用し、海外のファクターと連携することで、資金を確実に回収することができます。
国際ファクタリングは、取引に関わる企業が通常のファクタリングと異なり、国内の輸出企業・海外の輸入企業・ファクタリング会社・海外のファクタリング会社の4社間で成り立っています。
⑦保証ファクタリング
保証ファクタリングとは、ここまでで紹介したファクタリングとは異なり「保険」的な内容のサービスです。
万が一売掛先が倒産してしまい、売掛金が回収できなくなったとしても、先に保証金を支払うことでその保証を受け取ることのできるファクタリングサービスが保証ファクタリングです。
経営におけるリスクヘッジを目的としたファクタリングであり、信用が不安定な売掛先に対して保証をかけることで売掛金の回収不能を未然に防ぐことができます。
ただし、売掛先がきちんと支払いを行った場合にはその保証料が返金されない点には注意しておきましょう。
以上7つのファクタリングサービスについて説明させていただきました。
「ファクタリング」も一概には表せず、サービスの種類が豊富であることがわかっていただけたのではないでしょうか。
資金調達もリスクヘッジも、使い方によって様々な効果を発揮するファクタリングですが、利用するときに気を付けなければならないポイントがあります。
ファクタリングのサービスを利用する際の注意点
実際にファクタリングのサービスを利用する際に注意するべき点を2つ紹介します。
これらの点にも気をつけておくことで、より安心にファクタリングを活用しましょう。
①自身が状況に適しているサービスかどうか
自分自身の状況に適しているファクタリングサービスであるかどうか、今一度確認しましょう。
ファクタリングは「期日前の売掛債権を所有している」ことが前提です。
所有している売掛債権の期日が過ぎている場合、その債権は対象外となります。
他にも、保証ファクタリングをかける売掛先の信用度が高い場合やファクタリングによる資金調達ではない方が適している場合など、状況を見極めることが大切です。
②給与ファクタリングには要注意!
給与ファクタリングのサービスを提供しているファクタリング会社は悪質な業者であると判断するべきでしょう。
給与ファクタリングとは、給料明細を買い取り、給料日よりも前に現金化することのできるサービスです。ですがこのファクタリングは、貸金業法に違反する行為です。
多くのファクタリング会社は貸金業登録の必要がなく、その認定を受けていないため、提供すること自体がアウトとなります。
給与ファクタリングを提供している会社は避けるようにしましょう。
ファクタリングサービスのまとめ
今回はファクタリングサービスについて説明させていただきました。
本日の記事をまとめますと以下の通りです。
ファクタリングとは・・・売掛債権(売掛金)を期日よりも早く現金化をすることのできる債権譲渡取引
●ファクタリングを利用するメリット
1.資金調達のスピードに優れている
2.審査に通過しやすい
●ファクタリングを利用するデメリット
1.手数料がかかる
2.悪質業者が紛れ込んでいる可能性
【ファクタリングのサービスの種類】
①2社間ファクタリング
②3社間ファクタリング
③オンラインファクタリング
④診療報酬ファクタリング
⑤介護報酬ファクタリング
⑥国際ファクタリング
⑦保証ファクタリング
【ファクタリングのサービスを利用する際の注意点】
①自身が状況に適しているサービスかどうか
②給与ファクタリングには要注意!
ファクタリングの概要とサービス内容についてご理解いただけたでしょうか。
ファクタリングとは、売掛債権を期日前に現金化するサービスです。ですが、業界によって適しているサービスが異なったり、保険がメインとなるサービスも存在します。
自分自身の状況を見極め、適切なファクタリングサービスを選択しましょう。