お知らせ
Message
ファクタリングは他社利用中でも利用できる?使えるケースと使えないケース、ファクタリング会社の乗換について徹底解説
2023年12月23日
ファクタリングを利用されている方々からのよくある質問の1つが、
「他社のサービスを利用中であっても新たにファクタリングを契約することができるのか?」
といった内容です。
常識的な考えであると、複数の会社から同じようなサービスを受けることは想像しにくいかもしれません。ファクタリングも然りです。
複数のファクタリング会社の利用、または、変更したいと考えている方もいるかもしれません。
今回の記事では、1つのファクタリング会社だけではなく、複数のファクタリング会社を併用し、資金調達を試みたいという中小企業や個人事業主の皆様の疑問を解決します。
さらに融資との違いを説明したうえで、他社を利用中であってもファクタリングが使えるケースと使えないケース、また、ファクタリング会社を変更するポイントについても解説します。
目次
融資とファクタリングは何が違う?
他社を利用中である場合の融資とファクタリングはどのような違いがあるのでしょうか。
融資による資金調達はそもそも審査のハードルが高いです。さらに他社利用中であれば、審査のレベルはさらに上がります。なぜなら他社を利用し資金調達している事実を知られてしまうからです。
融資の場合、信用情報照会をするため、他社を利用していることが確実に知られてしまいます。そのため、「資金調達を他社で行っているのに新しく利用しようとしているってことは、相当資金調達に困っているのだろう」という印象を与えてしまいます。
この印象は、審査に悪影響を与え、通過がしにくくなるでしょう。
対して、ファクタリングには、信用情報照会がありません。
他社からの融資を複数受けていたとしても、それが審査に影響を与えないのです。
ファクタリングであれば、法的にも制度的にも他社を利用中であっても新規サービスを利用することが可能です。
他社利用中であってもファクタリングが利用できるケース
では、他社を利用中であってもファクタリングが利用できるケースについて説明します。
これらのケースは以下の通りです。
・他社のビジネスローンを利用中
・申込者が個人的な借金を抱えている
それぞれについて詳しく説明します。
①他社のビジネスローンを利用中
ビジネスローンとは、事業資金確保のためのローン商品です。対象は法人であり、事業資金以外の用途は認められません。
このビジネスローンとファクタリングは併用が可能です。
ファクタリングはあくまでも売掛債権の譲渡取引であり、負債になることもありません。
ビジネスローンを複数利用していると、審査に通過しにくくなる可能性はありますが、「新規でファクタリングを利用する」という点においては、問題はありません。
②申込者が個人的な借金を抱えている
融資であれば、個人的に他社のカードローンなどの借金を抱えている場合、審査に通過できません。ですが、ファクタリングでは自社の信用情報はほとんど影響を与えません。
なぜなら、ファクタリングの審査対象は売掛先の企業であり、申込者本人ではないからです。
仮に申込者が多大な借金を抱えていたり、税金を滞納していたりという信用情報にキズがあったとしても、ファクタリングは利用できるのです。
他社利用中にファクタリングが利用できないケース
対して、他社を利用中にファクタリングができないケースにはどういったものがあるのでしょうか。
・銀行融資を受けている
・二重譲渡になるケース
・将来債権しかない
それぞれの場合について詳しく説明します。
①銀行融資を受けている
銀行融資を受けている場合はファクタリングが利用できない可能性があります。
それは、ファクタリング会社側の制約ではなく、融資を契約する際に、融資以外の資金調達をしてはならないという約束を結んでいるかもしれないからです。
この場合、ファクタリングを利用するべきではないでしょう。
不安な場合はそれぞれの会社と連絡を取り、確認をしましょう。
②二重譲渡になるケース
他社利用中の場合、売掛債権の二重譲渡になる場合はもちろん契約は出来ないでしょう。
例えば、A社が持っている1つの売掛債権をファクタリング会社2社に対してそれぞれ譲渡してしまった状態を二重譲渡といいます。
二重譲渡は犯罪行為にあたりますので、当然他社利用中での二重譲渡は絶対にしてはなりません。
③将来債権しか用意できない
将来債権とよばれる将来に発生しうる売掛債権しかない場合は他社利用中であれそもそもファクタリングを契約することは難しいでしょう。
不確かな未来しか約束できない売掛債権の請求書を提出したとしても、2社目のファクタリング会社はもちろん、既に利用中のファクタリング会社の審査にも通らない可能性がでてきます。
最近では将来債権の買取をするファクタリング会社もいるようですが、ファクタリング会社にとってもリスクが大きくなるため、まだまだその数は少なくおおむね利用できないと思っておいた方がいいでしょう。
ファクタリング会社を他社へ乗り換える?乗り換えない?
では、ここまでは融資やカードローン、ファクタリングといった他社の資金調達を利用中であっても、新たにファクタリングを使えるのか否かについて解説しました。
次にどういったタイミングでファクタリング会社の移行を考えるべきなのかを説明します。
・手数料に違いが判明したとき
・手数料以外の経費が発生したとき
これらの状況について説明します。
①手数料に違いが判明したとき
手数料の相場は的確に把握しましょう。
・2社間ファクタリング…10%~30%
・3社間ファクタリング…1%~9%
これらの相場から逸脱しているような手数料を請求してきた場合には、他社への乗り換えをオススメします。
手数料からコスト削減を目指しましょう。
②手数料以外の経費が発生したとき
ファクタリング会社にとって、手数料が基本的な収入源です。
多くのファクタリング会社の場合、手数料以外を請求されることはありません。
ですが、継続的に利用しているうちに印紙税や審査手数料といった費用を請求してくる場合には、他社を検討した方がいいかもしれません。
ファクタリングの他社利用中のまとめ
みなさま、他社のファクタリング会社を利用中であってもファクタリングのシーン別に利用可否や、利用するファクタリング会社の変更のタイミングについてご理解いただけたでしょうか。
今回の記事をまとめますと、以下の通りです。
≪融資とファクタリングの違い≫
融資…他社を利用していることが知られる
ファクタリング…個人情報が一切知られない
≪他社利用中であってもファクタリングが使えるケース≫
・他社のビジネスローンを利用中
・申込者が個人的な借金を抱えている
≪他社利用中でファクタリングが使えない可能性があるケース≫
・銀行融資を受けている
・二重譲渡になるケース
・将来債権しかない
≪ファクタリング会社を乗り換えるタイミング≫
・手数料に違いが判明したとき
・手数料以外の経費が発生したとき
今回ご紹介したなかでも二重譲渡は犯罪にあたりますので絶対にしないようにしてください。
今すぐ他社でファクタリングをさらに活用したい!と考えている方々にとって今回の記事が参考になり、さらなる資金繰りの向上に繋がれたら幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。