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ファクタリングの審査通過率は?確実に法人契約するためのコツについて紹介
2024年8月10日
未回収の売掛債権を抱えていて、資金繰りに苦しんでいる法人のためにファクタリングと呼ばれるサービスがあります。
売掛債権を譲渡することで通常よりも早く現金化できる法人契約です。
ほかの資金調達手段同様、ファクタリングでも法人契約を締結するにあたって審査があります。
そうなると審査通過率がどのくらいか気になるでしょう。
そこでファクタリングの審査通過率について、詳しく見ていきます。
またこちらの工夫次第で審査通過率を高めることも可能です。
審査通過率を高めるにはどうすれば良いかもあわせて解説するので、参考にしてください。
目次
ファクタリングの審査通過率について紹介
ファクタリング事業者と法人契約を交わすためには、審査に通過する必要があります。
ファクタリングの審査は簡単に言えば、買い取った売掛債権を確実に回収できるかどうかの考査と思ってください。
ここでは一般的な審査率とその他の法人向け資金調達手段との比較について見ていきます。
70%強が相場
見出しで紹介したとおり、ファクタリング全般の審査通過率は70%を少しオーバーする程度と考えておきましょう。
しかしこの審査通過率が高いかどうか、これだけでは判断できません。
ほかの法人向け審査調達手段と比較してみます。
法人向けの資金確保の方法として、銀行融資を連想する方も多いでしょう。
銀行融資で法人契約するためには、審査通過率の平均は50%を切ると思ってください。
つまり銀行融資を申し込んだ法人の過半数が、融資を断られる計算です。
低金利で1億円以上の貸し出しにも対応しているので、審査はどうしても厳しくなりがちです。
日本政策金融公庫という政府系の金融機関でも、法人を対象にした各種融資を準備しています。
日本政策金融公庫の審査通過率は、50〜60%程度が平均と言われています。
法人への救済を目的としているので、銀行融資と比較してやや高めです。
ビジネスローンを活用する方法もあります。
ビジネスローンは事業者によってピンキリで、審査通過率は40〜70%です。
ノンバンク系は審査通過率が高めで、銀行系は低めになる傾向が見られます。
審査に通過しやすいビジネスローンは、金利は高めに設定される傾向がある点も留意してください。
こうしてみると、ファクタリングの審査通過率は高めと言えるでしょう。
すなわち、より確実に信金調達できるアプローチとも解釈できるわけです。
この手段を覚えておいて、法人代表者にとって損はないでしょう。
90%を超える審査通過率も
ここまで紹介したのは、あくまでも一般論です。
個別のサービスについて見ていくと、審査通過率の非常に高いファクタリングも見られます。
90%超を売りにしているところもいくらでもあるほどです。
90%超であれば、かなりの確率で法人契約を結べると思って良いでしょう。
92〜93%の審査通過率と公表しているところが中心です。
しかし中には「95%超」や「98%」といったところに申し込めば、ほぼ確実に法人契約を交わせるようなファクタリング事業所もいくつかあります。
もし今すぐかつ確実に現金を確保したければ、審査通過率で比較してみると良いでしょう。
上で紹介した90%超の審査通過率をキャッチコピーに掲げているところであれば、かなりの割合で法人契約を交わせるはずです。
ファクタリングの審査通過率が高い理由とは?
ほかの資金調達方法と比較して、ファクタリングの審査通過率が高めなのはここまで紹介した通りです。
なぜ高確率で法人契約を締結できるのか、それにはいくつか理由があります。
まず売掛金は債権の中でも回収できる確率が高いためです。
継続的に売掛契約でビジネスをしていて、期日まできちんと支払われていれば、今後も振り込まれる確率は高いでしょう。
ほかの資金調達方法の場合、申し込んだ法人の資金繰りが厳しくなると債権回収も難しくなります。
しかしファクタリングは申込先ではなく、その取引先の支払い能力を重視するので審査は甘くても問題ないわけです。
また審査基準がほかの融資とは異なるのも、審査通過率の高い理由です。
銀行融資やビジネスローンの場合、ほとんどのところが信用情報機関に照会を行います。
するとどこに申し込んでも、審査基準は平均化されてしまいます。
また融資に関する法律が制定されているので、そのルールにのっとった運用が必須です。
しかしファクタリングにはそのような関連法規がありません。
法人契約を結ぶかどうかは、それぞれの事業者の自由意思にゆだねられています。
よって他のところで借入を断られても、ファクタリングなら資金調達できる可能性があるわけです。
審査通過率を高めファクタリング事業所と法人契約するには?
ここまで紹介してきたように、ファクタリングはほかの資金調達手段と比較して法人契約を交わしやすいと言えます。
しかしこちらの工夫次第で、審査通過率を高め、より確実に法人契約を交わす対策もあります。
その方法とは、以下の通りです。
1.売掛債権を厳選する
2.必要書類の準備を怠らない
3.3社間ファクタリングがおすすめ
4.中堅どころの事業所を狙う
5.正直に情報公開する
6.同じ事業所を利用する
なぜ以上で紹介した6つのポイントが、審査通過率を上げるのかについてこれから見ていきましょう。
1.売掛債権を厳選する
同じ法人が申し込んでも、どの売掛債権を譲渡するかで法人契約を交わせるかどうか違ってくる場合があります。
対象の売掛債権が確実に回収可能なものか、不良債権化するリスクが低いかで買取の可否を判断するからです。
そこでより確実に回収が見込める売掛債権で申し込めば、審査通過率もぐっと高まります。
具体的には大企業や公的機関の売掛債権です。
資本力があり経営基盤も強固な大企業や有名企業、親方日の丸の公的機関の債権であれば、未回収リスクは限りなく低いでしょう。
中小企業でも信用力が高ければ、法人契約を交わして譲渡もお願いできるはずです。
業歴の長い老舗の法人なら、規模は中小でも信用力は高いと判断されます。
また継続してビジネスを行っている得意先の売掛債権を提出しても、審査通過率は高くなるでしょう。
長期にわたって取引を続けていて、きちんと期日通りに売掛金を入金してもらっているのなら、相手も買い取りやすくなるからです。
このように「この債権なら納得してもらえる」と思える売掛金で手続きを進めてください。
2.必要書類の準備を怠らない
ファクタリングで審査落ちをする事例の中で、必要書類に不備があったためという理由は珍しくありません。
不備があると「売掛債権が実在しないのでは?」と、事業所に疑われてしまうからです。
審査落ちしなくても再度申し込みをやり直すことになるので、法人契約を交わし現金化するまでに時間がかかります。
そこで必要書類がフルセットそろっているか、手続きする前に確認しておきましょう。
中でも売掛債権のあることを立証できる書類はしっかり準備してください。
審査通過率の高いところだと、請求書だけで審査が可能な場合もあります。
しかしその他にも受領書や発注書、契約書などほかの書類で肉付けできると債権の実在することをより納得してもらいやすくなります。
事業所によって必要書類の内容は異なるので、ホームページなどで確認してから手続きしてください。
3.3社間ファクタリングがおすすめ
ファクタリングには2社間と3社間の2系統あります。
審査通過率が高いのは、3社間と言われているのでできることならこちらで申し込みましょう。
2社間とはファクタリング事業所と利用法人のみが法人契約して手続きを進めます。
一方3社間の場合、売掛先もかかわる法人契約のスタイルです。
2社間の場合、利用法人が従来通り売掛金を回収して事業所に支払う形になります。
すると利用法人が回収した売掛金をほかの支払いに充てるなど、ファクタリング事業所が回収できないリスクも発生します。
3社間では事業所が売掛先から直接回収するので、未回収リスクが低くなるわけです。
手数料も2社間と比較して低めに設定されているので、利用できるのであればおすすめです。
ただし3社間の場合、事前に取引先にファクタリングを利用する旨通知して同意を得なければなりません。
同意してもらえなければ、利用できません。
しかも「ファクタリングを利用するのはよっぽどお金に窮しているのでは?」と思われ、これまでの信頼関係にひびの入る恐れもあります。
このような懸念があれば、取引先に内緒で利用できる2社間サービスを利用した方が良いでしょう。
4.中堅どころの事業所を狙う
事業所の中にはランキングサイト上位の常連である大手のほかにも、知名度はそこまで高くない中堅どころもあります。
もしより確実に法人契約を交わしたい、売掛債権の信頼性に自信がなければ、中堅どころをメインターゲットにして契約するのも一考です。
中堅の事業所は大手よりも審査条件を緩くしているところが多いためです。
同じ難易度でサービス提供すれば、大手に淘汰されてしまいます。
このため、多少リスキーな債権でも買い取ってくれるわけです。
ただし知名度のあまり高くないところの中には、悪徳業者も潜んでいる可能性があります。
コンプライアンス重視の経営を行っている、信頼できる事業所かどうかはしっかり確認して申し込んでください。
5.正直に情報公開する
ファクタリングの審査では、売掛先が信頼できるかをメインに考査します。
しかし申込法人をまったく考慮しないかと言えば、そのようなことはありません。
この時審査通過率を少しでも高めるために、嘘をつく法人代表者もいるようです。
しかしたとえ不利な条件でも聞かれたことには正直に答えることが、むしろ審査通過率を上げます。
嘘をつけば、信用力に難ありと判断されて否認される恐れもあるからです。
6.同じ事業所を利用する
もしこの先何度も繰り返しファクタリングを活用しようと思っているのなら、特定のところに繰り返し申し込むと良いでしょう。
クレジットヒストリーを積み重ねられるので、事業所からの信頼を得られやすくなるからです。
過去に利用したところ、しかも前に申し込んだ債権で手続きすれば、審査通過率は高まります。
前に債権回収できれば、今回も同様に回収見込みが立つと判断されるからです。
もし前に利用経験があれば、よほどサービスや手数料などの条件に不満がない限り同じところを利用するのがおすすめです。
ファクタリング法人契約における審査通過率に関するまとめ
ファクタリングで法人契約を交わし、売掛債権を売却する手法は確実に資金調達するために活用すると良いでしょう。
なぜなら銀行融資や日本政策金融公庫の融資と比較して、審査通過率が高めに推移しているからです。
また申し込む際にどのような債権をチョイスするかによっても、審査通過率は変わってきます。
より確実に法人契約を締結し現金化したければ、大手など信頼性の高い売掛債権で申し込むよう心がけてください。