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ファクタリング向きの業界とその特徴とは?利用をおすすめしたい状況も解説
2023年9月20日
短時間での売掛債権現金化が可能で審査通過も難しくないファクタリングは、多くの中小企業にとって利用しやすい資金調達方法です。
ですがファクタリングによる事業資金の確保には、特に向いている業界や業種が存在しています。
本稿ではファクタリング向きの業界とその特徴、そしてこの資金調達方法を利用すべき状況も併せて解説させていただきます。
目次
ファクタリングによる資金調達をおすすめしたい業界
世の中には幾つもの業界があり、多種多様な業種が存在しています。
その中にはファクタリングによる資金調達が他社よりも好条件で行える業界や、売掛債権を現金化する際に得られるメリットが会社運営に大きな恩恵をもたらすことができる業界があります。
まずはファクタリングによる資金調達をおすすめしたい4つの業界について、「おすすめしたい理由」を含めてご紹介させていただきます。
医療・介護業界
国民健康保険団体連合会が売掛先となる医療・介護業界は、債権回収のリスクがほぼゼロでありファクタリング会社からも売却を歓迎されやすい業界です。
審査に高確率で通過できるだけでなく、好条件での売掛債権の売却が期待できるなど得られるメリットは小さくありません。
また診療報酬や介護報酬は申請してから支払いが行われるまで二か月程度かかることが多く、特に開業して間もない時期は運転資金不足に陥りやすくなりますが、その間の資金繰りを安定させるためにもファクタリングは適しています。
建築業界
建築業界は天候の影響を受けやすく、作業のスケジュールが乱れると人件費の増加などが発生するリスクがあり、早急の資金調達の必要性も高まります。
そんな時にも最短であれば申込みを行った当日に現金調達が可能なファクタリングを利用すれば、急ぎの資金調達にも間に合わせることが可能です。
建設業界は一つの一つの案件の規模が大きくなることも多く債権も高額になることがあり得ますが、億単位の債権買取に対応可能なファクタリング会社も存在しています。
さらに公共事業に関係している場合は、自治体が売掛先となり支払いのリスクを考慮する必要がなくなるため、好条件での債権買取が期待できます。
アパレル業界
アパレル業界の企業は常に在庫を抱えておく必要があり、仕入れた商品が実際に売上となるまでに多くの時間を必要とし、資金繰りが悪化しやすいという問題を抱えています。
他にも季節商品の仕入を行う際に多くの資金が必要になったり、抱えていた在庫が売れ残ったりした時にも資金繰りへの影響は小さくありません。
経営状況が悪化してから融資を受けるのが難しいのは事実ですが、ファクタリングは経営状況が審査に影響しにくいため、高い確率で資金調達に成功することができます。
運送業界
支払サイトが他の業界より比較的長めの運送業界は、ファクタリングによる売掛債権の早期現金化で資金繰りが改善しやすい業界です。
他にも燃料費の高騰や特定のシーズンでの業務の増加が影響し、一時的に資金不足に陥りそうな状況も、売掛債権を売却できれば凌ぐことが可能です。
保有している車両の突発的な修理代の確保など、急ぎの状況にもファクタリングは役立ちます。
「売掛債権」を保有していればファクタリングは利用可能
ファクタリングによる資金調達に特に向いている業界が存在しているのは事実ですが、逆に「不向き」な業界が存在しているわけではありません。
売却が可能な売掛債権を保有している企業であればファクタリングを利用して現金を確保することは難しくはなく、ファクタリング向きとご紹介した業界の企業以外が利用した場合も、会社経営に様々なメリットを受けることができます。
ファクタリングを活用していただきたい業界・業種の特徴
・売掛先の信用力が高く好条件での買取が期待できる
・売掛金が資金繰りの負担になっている
・素早い資金調達の成功が売上向上や経営の安定に繋がる
上記したのは、運転資金の確保などにファクタリングを活用していただきたい企業の特徴です。
ファクタリング向きとご紹介した業界以外の企業であっても、これらの特徴に当てはまっているのであれば積極的にファクタリングを利用すべきかも知れません。
ここからは、上記した特徴を具体的に解説させていただきます。
売掛債権の信用力が高く好条件での買取が期待できる業界
ファクタリングは「信用力の高さ」が審査での重要なポイントであり、取引先の企業が支払いを問題なく行える信用できる企業と判断されるかどうかで、手数料が大きく変動する可能性があります。
これはファクタリングの手数料相場が「10%から30%」などと幅広くなっている理由の1つです。
たとえ相手先が業界大手でなくとも、「安定した経営を行っていて、取引実績も豊富な売掛先」であれば、手数料が低く設定される確率は高まります。
しかし最も高い信用力を得られる取引先とは、倒産などを含めた支払いに関するリスクがほぼない、「公的な機関」です。
信用力の高い売掛先との取引があるのであれば、ファクタリングに向いている企業と言えます。
売掛債権の支払いサイトが長く運転資金確保が難しい業界
売掛金には代金の締日から実際に支払いが実行されるまでに、取引先との間で決定した一定期間の猶予が存在します。
これを支払サイトと呼び、下請法で定められた60日以内となるのが一般的ですが、支払サイトが長くなると運転資金の確保が難しくなり、資金繰りが苦しくなりやすくなってしまいます。
しかしファクタリングを利用すれば決済日よりも早いタイミングで売掛金を現金に変えることが可能となり、支払サイトの長さに苦しんでいる企業の経営改善に大きく役立つのです。
運転資金の変動が大きく素早い資金調達が効果的な業界
何かのイベント時や特定の季節に大きく売上が伸びやすい業界や業種は、そのタイミングに間に合うように仕入れを行い人材を確保する必要があります。
しかし年中通して安定した売上を得ている状況と違い、その時期だけ多くの仕入費や人件費が発生してしまうと資金確保の負担が増大してしまう危険も発生してしまいます。
上手く融資を受けることができれば良いかも知れませんが、個人事業主や中小企業は融資を受けるのも簡単ではありません。
ですがファクタリングなら、売掛先が信用できる企業であれば資金を調達するのも難しくはなくなります。
仕入費や人件費の変動が大きくとも、スムーズに資金の確保に成功できる可能性が高くなり対応しやすくなるのです。
ファクタリングを利用すべき状況とは?
ファクタリングを利用するのに向いている業界や業種であっても、融資に頼り切った資金調達と同じく、絶えずファクタリングを利用し続ければ良いというわけではありません。
融資を受ければ利息の支払いが必要となるように、売掛債権を売却する際には手数料が発生することから、使わなくて済むならその方が良いのは確かだからです。
しかし以下にご紹介する状況では、ファクタリングはその特徴を発揮しやすくなりますので、ご利用をご検討されることをおすすめします。
つなぎ資金の確保
業界や業種に関わらず、金融機関からの融資は審査にかかる時間も長くなりやすく、申込みを行ってから長い時間待たされることにもなりかねません。
融資まで待っている間の「つなぎ資金」が必要であれば、審査通過の確率の高いファクタリングによる資金調達が向いています。
また手続きの流れも簡略化されていますので、融資と同時進行で手続きを進めても負担を大きくは感じにくいはずです。
機器の故障などによって急いで現金が必要な状況
資金調達の速さは、多くの業界でファクタリングを利用する際の大きなメリットになります。
突然の装置トラブルや仕入費の増加などによって現金調達を急がなければならない時、ファクタリングならば慌てることなく資金調達に成功できる可能性は充分にあります。
融資を選んだ場合でもビジネスローンなど急ぎの状況でも役立つ商品はありますが、必要書類が多く手続きの負担が大きくなってしまったり、限度額が低く期待したほどの額の融資が受けられなかったりすることも考えられます。
しかしファクタリングは少ない提出書類で利用可能で、相応の額の売掛債権を持っていれば大きな額の資金調達も可能です。
負債の増加を避けたい状況
融資による資金調達は負債額の増加に直結します。
負債が増えること自体は、それだけで企業に悪影響とは言い切れません。
しかし債務超過に陥ったり自己資本比率の低下などによって企業評価に影響が出始めてしまうと、融資が受けにくくなってしまうなど様々な悪影響が発生しかねず、融資に頼り切った資金繰りのリスクも考慮しなくてはなりません。
これに対して、ファクタリングは利用しても負債額を増やさずに済みます。
また債権を売却して手にした現金を借入の返済に充てることで、貸借対照表のスリム化などの効果も得られます。
後々の融資を受けやすくしたいとお考えの企業にとっても、ファクタリングは利用価値が高いのです。
売掛先の支払いの遅延
業界問わず中小企業や個人事業主にとって、売掛先からの支払いが遅れてしまうと資金繰りへの大きな影響が出かねません。
支払いが遅れてから融資の申込みを行っても、すぐに借り入れできるとも限りませんが、ファクタリングは他の売掛先の債権を利用して即座に資金調達を行うことも難しくありません。
これは支払いを遅らせた売掛先が後からでも決済を実行してくれるのであれば、支払いを受ける順番が入れ替わっただけとも考えられます。
手数料分の損失が発生するのは確かですが、上手く活用できれは受ける被害を最小限に出来るはずです。
貸倒れへの対策
一般的なファクタリングは融資に該当する行為は行われず、債権売却後に売掛先が支払いを実行できなくなっても代わりに支払いを求められない「償還請求権なし」となっているのが原則です。
償還請求権なしであることを活用すれば、貸倒れの対策にもなります。
もちろんファクタリングにも審査があり、倒産の危険が高い業界や企業の債権は買取が拒否される可能性が高くなります。
しかし「信用できるが万が一に備えて」という使い方であれば、貸倒れへの対策としてファクタリングを役立てることができます。
「ファクタリング向きの業界とは?」まとめ
・売掛先が公的な機関となる業界は、好条件でファクタリングが利用できる
・支払サイトの悩みを抱えている業界は、ファクタリングで経営状況が改善しやすい
・短時間での資金調達、負債を増やさない、貸倒れ対策などに売掛債権の現金化は役立つ
ファクタリングは、売掛債権の支払いまでの資金繰りに苦労している業界や企業にとっては資金繰り改善効果が大きく、地方自治体などが売掛先となれば安い手数料での買取が期待できます。
最短即日現金化・決算書の改善効果など、ファクタリングには様々な利用するメリットがあり、それらを上手く活用することでより頼りになる存在となります。