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ファクタリングの手数料は高額?債権の高額売却へのポイントも解説

2023年10月17日

ファクタリングを利用し資金調達を行うには、審査によって決定される手数料の支払いが必要となります。
しかしファクタリングに必要な手数料は融資と比較して高額であると言われることがあり、利用前の経営者様の中には不安を感じる方もおられるかも知れません。
ですが高額な支払いになるという話は本当に正しいとは言えず、仕組みを正しく理解することができれば正確な判断が行えるようにもなります。
本稿では、ファクタリング手数料は本当に高額なのかという疑問への回答とともに、安い手数料で債権を高額売却する近道もご紹介させていただきます。

ファクタリング手数料が高額と言われる理由

ファクタリング手数料が高額だと言われてしまうのには、2つの大きな理由が考えられます。
1つ目はファクタリングの買取手数料の相場が幅広く、上限の数値のみを見てしまうと高額な手数料に見えてしまうという点です。
そしてもう1つは、ファクタリングの需要が増加する中で被害が稀に発生するようになってしまった、悪質業者の存在です。
これらが、ファクタリングによる資金調達は手数料が高いと言われてしまう大きな原因となりますが、これだけの理由でファクタリングの利用を諦めるのは勿体ないと言わざるを得ません。

手数料相場の範囲が幅広い

買取時に必要となるファクタリング手数料の相場は、「2%〜30%」と言われています。
この手数料は債権の額面に対しての割合ですので、100万円の債権を売却した場合には相場の範囲内でも最大30万円が必要になるということになります。
しかしあくまで相場の中での上限であるという点には注意が必要であり、審査結果次第では下限に近い支払いになる可能性もあります。
ですから上限ばかりを見て高額な支払いになると判断するのは、あまり良い考えとは言えません。
また手数料の中には債権譲渡登記の費用や出張対応を受ける際の交通費なども含まれていることがあり、それらが不要となれば高額買取も近づきます。

悪質業者の存在

事業者の資金調達の1手段として金融庁も認めているファクタリングですが、金融庁は高額な手数料請求や、不明な費用の高額請求、貸金業を営む許可を得ずに貸付を行う闇金融に関しての注意喚起も行っています。
悪質業者は相場を遥かに超える高額の請求を行ってくる危険があり、そのような場所を利用してしまうと資金繰りのさらなる悪化など様々なトラブルに巻き込まれかねません。
ただし、手数料の額や貸付に該当しない契約内容であるかを契約書などでしっかりと確認すれば、悪質業者からの被害を受ける危険は大幅に減らすことができます。

ファクタリング手数料は融資と比較して高額?

インターネット上で見つかる記事の中では、債権売却を行う際に必要となる「手数料」と融資を受けた場合の「利息」を比較した場合、ファクタリングの方が非常に高額となると解説されていることがあります。
融資の場合では利息制限法によって最大でも年利は20%までとなっており、さらに借入の元本額が大きくなるほど上限は下がり、100万円以上では年利15%が上限となります。
これに対してファクタリングは相場内の上限が30%であり、上限を制限する法律もありません。
しかし、この数字だけを比較してファクタリングの方が高額な支払いが求められると判断するのは危険です。

融資と比較する際の注意点

  • ファクタリング手数料—買取時に「一度だけ」支払う
  • 融資を受けた場合の利息—「完済まで継続的」に支払う

ファクタリングと融資で支払う手数料と利息には、上記したように支払う回数にも違いがあります。
ファクタリングの場合は買取時に一度支払うだけで済みますが、融資の場合は完済までに支払う期間と回数によって最終的な利息総額は大きく変動します。
極端な話で言えば、借入当日に完済すれば利息は0円で済ませられますが、延々と利息だけを支払うことになれば、利息の額は高額になり際限なく増えることになってしまうのです。
つまり、手数料と金利だけを比較する意味はあまりなく、融資の返済期間や毎月の返済額を設定しなければ、どちらの支払いが高額になるかは比較できないということになります。

買取手数料と金利が同じ「10%」なら?

手数料と金利を数字としては同じ「10%」として、100万円の債権売却と借入を行った場合に発生する費用を比較してみます。
今回の融資に関する支払額の試算は、完済までの借入期間は1年・5年・10年として計算し、元利均等返済方式を採用しています。
また、その他の手数料や利息以外の費用が発生することも考えられますので、この試算もあくまで参考とお考えください。

  • ファクタリング手数料—10万円(債権の額面の10%)
  • 1年間で完済した場合の利息—54,980円(総返済額1,054,980円)
  • 5年間で完済した場合の利息—274,820円(返済総額1,274,820円)
  • 10年間で完済した場合の利息—585,800円(返済総額1,585,800円)

試算の結果は上記したようになりました。
やはり融資を受けた場合には返済期間が長くなるごとに総支払額が大きくなることがわかります。
もちろん融資での金利とファクタリング手数料が同じ数字になること自体あまり考えられることではなく、低金利での利用も考えられることから、長期の返済であっても高額な支払いになるとは限りません。
しかし、単純にファクタリングの方が高額請求が行われるとは言い切れないのも事実です。

特にファクタリング手数料が高額であると解説しているサイトに掲載されている「1回辺り数十%の手数料は年利にして考えると数百%にもなる」という考えについては、疑問を感じると言わざるを得ません。

ファクタリングを利用するメリットにも注目

単純にファクタリング手数料は高額と言えないとしても、本来の債権の決済日に受け取れる額よりも、早期に現金化を行って受け取れる額の方が少なくなるのは間違いありません。
しかしファクタリングには「即日資金調達可能・負債を増やさない・融資の審査落ちをしていても利用可能」など幾つものメリットがあります。
支払いを高額と感じるかどうかは、それらファクタリングのメリットに魅力を感じるかどうかも大きく影響するはずです。

ファクタリング手数料が高額になる条件と対策

提示される手数料の額は審査を受けてみないとわかりませんが、ファクタリングの審査基準をある程度理解していれば、高額な手数料が請求される可能性の高い条件が予想できるようになります。
これからご紹介する条件に該当している場合、高額買取が遠ざかることになりかねませんので、対処方法を意識して高額買取が期待できる債権を選ぶことをおすすめします。

売掛先の倒産リスクが高い

ファクタリング会社が何より恐れるのは、債権の回収ができなくなることです。
売掛先の経営状況が悪化しており倒産のリスクが高まっているとすれば、債権の買取が断られてしまっても不思議はありません。
今すぐに倒産するほどの状況ではなくとも、倒産リスクの高さは手数料の高額化に直結する要素となりますので注意が必要です。
原則的に償還請求権がないファクタリングは、「売掛先の倒産リスク回避に役立つ」のは事実ですが、倒産の恐れがある企業の債権をファクタリング会社が高額買取することは考えにくいということも、理解しておくべきかも知れません。

信用力の高い売掛先の債権を選択する

「信用力の高さ」が審査では何より重視され、経営状況が安定しており支払い能力があると判断されるだけでなく、取引実績自体も豊富であるほどに審査では高く評価されます。
信用力が高い売掛先の債権は安い手数料での高額買取が期待できますので、ファクタリング向きの債権となります。
また社保や国保が売掛先となる診療報酬債権のように、売掛先が公的な機関に該当する債権は、最大限に高い信用力があると判断されやすくなります。

ファクタリング会社にとっての「リスク」となる要素が多い

売掛先が倒産するほどに危機的な状況でなくとも、債権回収においての「リスク」となる要素が増えるほどに、手数料が高額になる可能性が高まります。
債権の額が大きいほど、ファクタリング会社にとっての儲けが大きくなりやすいのは事実ですが、債権が回収できなかった場合のリスクが高まるのも事実です。
また会社経営では、突如トラブルが発生する危険はゼロではなく先行きに関しての不安は付き物です。
決済日が遠くなるほどにトラブルが起きる確率も増加すると考えられ、手数料が高額になる要因にもなるかも知れません。

債権の額や決済日前の残り日数にも注目

ファクタリング会社のサイトには、買取可能な債権額の範囲が提示されていることがあります。
その範囲内であれば手数料が高額になる危険は低く、あまり心配せず買取の申込みを行うことができます。
決済日までの残り日数に関しては、60日以内であれば基本的に影響はないと言われています。
ですが決済日が近いほど審査への好影響が期待されますので、少しでも安い手数料(高額買取)を希望していたり、確実な審査通過を目指していたりする場合は、決済日までの残り日数が少なめの債権を選ぶのも効果的です。

「ファクタリングの手数料は高額?」まとめ

  • 「手数料相場が幅広い」ことや「悪質業者の存在」がファクタリング手数料が高額と言われる理由の1つ
  • ファクタリング手数料と融資の利息は単純には比較できず、ファクタリングのメリットを考慮することも必要
  • 債権の買取側にとっての「買取リスク」を下げることが高額での債権売却への近道

ファクタリングの手数料は高額であるという考えは正しいとは言えず、審査次第では債権の額面に近い高額買取も期待できます。
また融資を受けた際の利息との比較を行うのは簡単ではなく、返済シミュレーションなどを行ってみた上での比較が必要となります。
高額な手数料の支払いを避けるだけでなく少しでも高値での売却を目指すのであれば、信用力の高い売掛先の債権を選び、債権の額や決済日前の残り日数にも注目することで、債権の高額売却が近づきます。

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