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ファクタリングはバランスシートに良い影響を与える!仕組みとメリット

2024年1月20日

資金調達の際は、実際に入る金額や手数料、入金スピードといった面に気を取られがちですが、実はどのように資金調達をするかによって、バランスシートの見え方が変わるのはご存じでしょうか。

財務諸表の一つであるバランスシートは、経営状態が良好かどうかをチェックできるものです。これから銀行融資を控えていたり、新規取引先を開拓する時など、バランスシートを見せる機会がある場合、なるべく良い印象を与えたいですよね。

今回は数ある資金調達の中でも、ファクタリングを利用した際にバランスシートにどのような影響を与えるのか解説します。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、所持している売掛債権(請求書)を専門の業者に売却して、額面から利用手数料を引いた分を資金調達する方法です。

ファクタリングの特徴として、以下のようなものがあります。

・最短即日で資金調達ができる
・売掛先にバレずに資金調達ができる(2社間のみ)
・赤字決算や税金滞納でも利用OK
・金融ブラックは審査に加味しない

資金調達には他にも銀行や公的機関の融資、ビジネスローンがありますが、いずれも代表者の信用情報がチェックされるため、滞納がある場合は利用できません。
入金スピードにおいてもファクタリングが優勢です。

また、法人に比べて信用度が下がる個人事業主やフリーランスでも利用しやすいといったメリットもあります。最近では個人に特化したファクタリングも登場しているため、個人で事業を展開する人の強い味方にもなっています。

ファクタリングは会計上においてもメリットがあります。次の項目でどのように効果を発揮するのか見ていきましょう。

ファクタリングのオフバランスで経営状態をよく見せる

経営をしている上で欠かせないのが会計です。日々の取引や年度末の決算時など、さまざまな記録が必要になります。オフバランスとはバランスシート(B/S、貸借対照表)に記載されない取引のことを言います。

オフバランスをする目的は、会計上のリスクである取引を切り離すことで企業価値を高めることです。この後のメリットの部分でも解説しますが、企業価値を高めることで、総資産利益率の向上や、自己資本比率の改善につながります。

貸借対照表についておさらい

貸借対照表は、期末時点における財政状態を明らかにするためのもので「バランスシート」とも呼ばれます。
「資産」「負債」「資本」の3つを表し、その会社の資金調達状況やその資金を利用してどのように運用しているかがわかるようになっています。

ファクタリングでオフバランス化するメリット

ファクタリングを利用して会計をオフバランス化するメリットは企業価値の向上です。
● 経営状態がよく見える
● ROAの改善につながる
● 自己資本比率の改善

経営状態がよく見える

バランスシートを見ることによって、その企業の経営の健康状態を知ることができると言っても過言ではありません。
オフバランスをすることにより貸借対照表がスリム化でき、経営状態を良く見せられます。

もし融資で資金調達した場合はバランスシートが逆に肥大化してしまいます。
後にファクタリングと融資のバランスシートの記載を比較してみますが、会計上の金額が変わるため、今後バランスシートを含む財務諸表をチェックされる機会がある場合は、なるべく資金調達はファクタリングを利用して、会計をスッキリ見せるのが良いでしょう。

総資産利益率(ROA)の改善

総資産利益率(ROA)とは、会社の持つ資本からどのくらい利益を生み出しているかを表す数値です。経営においては、少ない資本で効率的に利益を生み出していることが評価され、総資産利益率(ROA)の数値が高いほど効率的に経営していると見なされます。

【計算方法:総資産利益率(ROA)=当期純利益率÷総資産×100】

ファクタリングでオフバランス化をすると総資産が減るため、総資産利益率の数値が高くなります。ROAは数値が高いほど効率的に経営していると見なされ、企業価値が高まります。

自己資本比率(ROE)が改善

資本には「自己資本」と「他人資本」があり、このうちの「他人資本」は借入金を指します。
自己資本比率(ROE)とは、自己資本と他人資本を合わせた総資本から、自己資本でどれだけ利益を生み出したかを表す数値です。
数値が低いほど不安定な経営をしていると判断されます。無借金経営であれば自己資本比率(ROE)は100%、負債の金額が大きければ数値が低く算出されます。

【計算方法:自己資本比率(ROE)=当期純利益÷自己資本×100】

融資を利用すれば他人資本が増えるため、自己資本比率は下がってしまいます。
一方、ファクタリングは売掛債権という資産が早期に現金化されますので、バランスシートの左側(借方)にあたる資産が増えます。負債は何も変わらないため、自己資本比率に影響が出ません。
つまり、同じ金額を資金調達する場合、融資よりもファクタリングの方が自己資本比率に影響しないということになります。

ファクタリングがバランスシートに与える影響

ファクタリングをしたときのバランスシートの影響を解説します。
ここでは比較対象として、同じ金額を融資した際のバランスシートの記載を挙げて比べてみましょう。

・売掛金100万円を10%の手数料でファクタリング
・100万円を融資で資金調達

同じ金額での資金調達が、バランスシートにおいてどのような影響があるのでしょうか。

ファクタリングを利用した際のバランスシート

まずはファクタリングを利用した際のバランスシートです。
(借方)現金500万円 売掛金100万円 借方合計600万円
(貸方)借入金100万円 資本金500万円(うち利益100万円) 貸方合計600万円

上記は現金が500万円あり、売掛金が100万円、負債が100万円、資本金が500万円あるうちの100万円が利益(=売掛金)という内容です。
これを10%の手数料で売掛金100万円をファクタリングします。
諸々過程はありますが、最終的に売掛先から入金があり、ファクタリングに弁済した時点でのバランスシートを見てみましょう。

(借方)現金590万円 借方合計590万円
(貸方)借入金100万円 資本金490万円(うち利益90万円) 貸方合計590万円

100万円から10%の手数料を引いた90万円が現金化されたので、資産の部にあたる借方は現金が590万円になりました。
負債と純資産を表す貸方では、純資産に変動があります。「うち利益90万円」がファクタリングした売掛金の部分です。
このように、借方と貸方の合計はともに590万円となります。

融資を受けた際のバランスシート

では借入をした際のバランスシートはどのようになるでしょうか。
以下のバランスシートは100万円を借りる前のものになります。

(借方)現金500万円 売掛金100万円 借方合計600万円
(貸方)借入金100万円 資本金500万円(うち利益100万円) 貸方合計600万円

融資で100万円を資金調達した後は以下のように変わります。

(借方)現金600万円 売掛金100万円 借方合計700万円
(貸方)借入金200万円 資本金500万円(うち利益100万円) 貸方合計700万円

融資で100万円を資金調達すると借方の現金に100万円が追加されます。
一方、貸方の負債の部にあたる借入金にも100万円が追加されました。売掛金や資本金のうち利益はそのままです。
ファクタリングで資金調達した部分と変わるのは借方貸方の合計金額です。融資をすると借方と貸方は700万円になりました。

ファクタリングの注意点

バランスシートに良い影響を与えるファクタリングですが、注意点があります。
デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

手数料が負担になる

ファクタリングの利用には手数料が発生します。
利用者とファクタリング会社で取引をする2社間ファクタリングは手数料相場が5%〜20%。
さらに売掛先を加えた3社間ファクタリングでは手数料が1%〜9%程度となります。

手数料は高いほど負担になり、その分、総資産利益率(ROA)や自己資本比率が下がってしまいます。

ファクタリング会社によって手数料は変わりますので、利用する際はあらかじめ複数のファクタリング会社に見積もりを取ってもらって比較するようにしましょう。

悪徳業者に注意する

最短即日で資金調達ができる便利なファクタリングですが、中には悪徳業者がいる可能性も否めません。
「融資の審査に落ちてしまった」「とにかく急ぎで資金調達をしたい」このようにこちらの弱みにつけ込んだ悪徳業者がファクタリングのみならず、いろんな場所に存在しているものです。

悪徳業者を見分けるためのコツはいくつかあります。

・手数料が相場よりも高すぎないか
・償還請求権がある契約になっていないか
・担保や保証人を要求してこないか
・不明な手数料が加算されていないか
・会社情報が不透明ではないか

償還請求権のある契約は、もし売掛先が倒産してしまった場合に、利用者側がその金額を弁済する内容です。「ウィズリコース」ともいい、基本的にファクタリングは償還請求権のない契約です。

担保や保証人を立てない契約もファクタリングの特徴です。
もし担保や保証人を要求するようなことがあれば、それはファクタリングではなく融資の契約と見なされてしまいます。
融資は貸金業の登録がないと取り扱いができません。
その他、会社情報もチェックしましょう。
代表者の名前、会社の所在地などくわしい情報が明るみに出ているかなど、あらかじめ調べておくことをおすすめします。

ファクタリングはバランスシートに良い影響を与える!のまとめ

ファクタリングがバランスシートに与える影響を見ていきました。
同じ資金調達でも、融資とファクタリングではバランスシート上で変わることがお分かりいただけたでしょうか。
ファクタリングはオフバランス化ができますので、バランスシートをすっきり見せることができます。これから銀行融資の審査を控えていたり、新規取引の際に財務諸表を見せる機会があるなど、自社の経営状態をよく見せたい時に有効です。

便利なファクタリングですが、手数料がかかることと、悪徳業者には注意しましょう。
政府が中小企業に推奨する資金調達としてファクタリングを推奨していることもあり、ここ数年でファクタリング会社は急増しています。
こうした資金調達絡みでは悪徳業者が出てくるケースがあります。不利益を被らないためにも、事前に会社情報や口コミを調べるようにしましょう。

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