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ファクタリングは高額債権でも利用可能?買取上限について解説

2024年8月22日

ファクタリングはお手持ちの売掛債権を売却することで資金調達する方法です。
ところで高額債権を抱えている場合、買取してもらえるのかと思うでしょう。

業者によって対応はまちまちで、買取可能な上限枠を決めているところもあります。
一方で買取上限を設定することなく、無制限で引き取っている業者も少なくありません。
ここではファクタリングにおける高額債権の取り扱いや、買取上限を中心に見ていきます。

ファクタリングの買取上限について

ファクタリングで買取上限がいくらになるのか、まずはチェックしましょう。
とくに高額債権を譲渡する場合、自分たちの債権額に対応しているか確認しておきましょう。
各業者の買取上限を見てみると、対応はまちまちです。

数千万から数億円まで対応はまちまち

ファクタリングの買取上限額は、業者によってピンキリと思ってください。
4,000〜5,000万円を上限としているところもあれば、数億円単位の買取に対応しているところも見られます。
高額債権を保有しているのであれば、2〜3億円など大口債権でも買取対応している業者に申し込みましょう。

またファクタリング会社の中には、買取上限を設けていないところもあります。
これなら5億円や10億円のような超大口債権でも利用できるでしょう。
青天井で買取対応しているところは、それだけ財務基盤がしっかりしていて安心して利用できる側面もあります。

売掛債権の金額で買取上限が決まる

ファクタリングの場合、法人が保有している売掛債権の金額が買取上限です。
これが銀行融資のようなほかの借入による資金調達方法との大きな違いです。

借入の場合、法人の経営状況や企業規模などをベースに返済能力を審査します。
その上で返済可能な範囲内により貸し出しを行います。

一方ファクタリングは売掛債権を譲渡し、その代金で資金調達する方法です。
企業規模や返済能力に関係なく、売掛金を持っていれば利用可能です。

売掛債権がなければ利用できない

当初よりも前倒しで売掛債権を現金化するのが、ファクタリングの特徴です。
つまり売却する売掛債権を保有していなければ、ファクタリングは利用できません。

どれほど規模が大きく経営状態も良好で、財務基盤がきちんとしていても売掛債権そのものを持っていないとファクタリングの対象外です。
このあたりも従来の法人向けの資金調達方法との大きな違いです。

全額現金化できるわけではない

ファクタリングは法人の保有する売掛債権の買取サービスを指します。
しかし全額額面通りに買取していれば、業者に儲けがありません。
そこで一定の割合を手数料として差し引いた額が現金化されます。

ファクタリングの手数料は2社間と3社間で異なります。
2社間が20%、3社間の場合5%前後が相場です。

手数料に関して、実例で見ていきましょう。
1億円の高額債権を現金化するとして、手数料20%のサービスを利用したと仮定しましょう。
すると1億円の20%である2,000万円は、業者が手数料として持っていきます。

そして法人が手にできるのは残りの8,000万円です。
これが手数料15%のところで現金化すれば、8,500万円手にできるので500万円多く資金を確保できます。
高額債権の場合、ちょっとした手数料の違いでも手にできる額が大きく変わってくるので注意しましょう。

高額債権でファクタリングする際の注意点

買取上限以内のものであれば、高額債権でもファクタリングの利用は可能です。
しかし高額債権の現金化をする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
主な注意点として、以下の項目を意識してください。

1.買取上限額を忘れずに確認する
2.審査スピードをチェックする
3.事前に問い合わせするのがおすすめ
4.手数料をチェックする

なぜ以上で紹介したポイントに注意すべきか、以下で詳しく見ていきます。

1.買取上限額を忘れずに確認する

買取上限額がいくらかは、申し込む前に必ず確認してください。
小規模で営業している業者の場合、高額債権の買取対応不可の場合も珍しくないからです。

また業者によっては、少額債権をメインにサービス提供しているところも見られます。
個人事業者や小規模法人の場合、あまり大口の売掛債権を持っていないからです。
ファクタリングを探す際には事業規模と保有する高額債権とバランスがとれているかどうか確認することです。

2.審査スピードをチェックする

高額債権の取り扱い可な業者を見てみると、銀行系列のファクタリングも少なくありません。
銀行が運営母体であれば、資金力が潤沢なので買取上限も高め、もしくは無制限のところも見られます。
しかし銀行系の場合、資金調達できるまで多少時間のかかる可能性があります。

銀行系は時間がかかるのは、3社間サービスが主流だからです。
3社間は売掛先の了解を得なければならないので、どうしても時間がかかります。

ほかの業者を見れば、最短即日で現金化できるような商品も見られます。
高額債権を保有していて、キャッシュフローの問題などでできるだけ早く現金化したければ、銀行系以外で買取上限の高めのところを見つけましょう。

3.事前に問い合わせするのがおすすめ

高額債権の譲渡を検討しているのであれば、事前に相談するのがおすすめです。
実際に申し込む前に、高額債権に対応可能か問い合わせておくとその後の手続きもスムーズだからです。

高額債権の買取をするには、ファクタリング業者も相応の金額を現金で準備しなければなりません。
もし数億単位の債権であれば、それだけの現金を用意するにはそれなりに時間がかかります。

またお手持ちの高額債権の金額次第では、対応できないところも出てくるでしょう。
前もって問い合わせて無理と言われれば、そこで手続きをする無駄も回避できます。

4.手数料をチェックする

ここでも何度か紹介しているように、ファクタリングを利用する場合手数料が発生します。
この手数料がいくらになるか確認しておきましょう。
高額債権になると手数料の少しの違いでも、手にできる現金が何百万円や何千万円単位で変わってくる可能性もあるからです。

手数料の相場は2社間で8〜20%程度、3社間で1〜9%が相場と言われています。
また複数の業者で見積もりを取ってみると良いでしょう。
より低い手数料率で利用できるところがわかれば、効率的にお手持ちの債権を現金化できるからです。

高額債権でファクタリングを円滑に進めるコツ

高額債権を譲渡してファクタリングする場合、できることなら手続きに戸惑うことなくスムーズに手続きを進めたいところでしょう。
円滑に手続きを進めたければ、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

1.面談のあるサービスを利用する
2.3社間契約を目指す
3.何度も繰り返し利用する
4.信頼性の高い債権を準備する
5.口コミを確認する

以上のポイントがなぜスムーズに現金化するために必要なのか、詳しく見ていきます。

1.面談のあるサービスを利用する

最近ではオンライン完結タイプのファクタリングも少なくありません。
しかし高額債権を譲渡する際には、来店して面談のあるところを利用するのがおすすめです。

Web完結であれば、たしかに来店する必要がないので普段本業で多忙な法人代表者にとっては重宝するかもしれません。
しかし対面形式でないと、業者も申込人の人となりがわかりません。
対面の面談があれば、法人代表者の人間性もある程度わかります。

高額債権を引き取るのは、業者にとってもリスキーです。
本当に債権回収できるのか、もしデフォルトになれば業者の受けるダメージははかりしれません。
だからこそ、しっかり面談で話をして信頼できるかどうか見極める必要があるわけです。

2.3社間契約を目指す

ファクタリングには2社間と3社間のあることはここでも何度か紹介しました。
もし可能であれば、3社間契約を目指すのがおすすめです。
3社間は業者にとってローリスクだからです。

業者自らが売掛先から債権回収できるので、回収しそこなう事態を回避できます。
2社間の場合、利用者がいつも通り回収して業者に支払う流れです。
直ちに支払う義務があるものの、キャッシュフローが悪化してしまうとほかの支払いに充ててしまうなどのリスクはどうしても付きまといます。

3社間は取引先に通知して、了承を取り付けなければなりません。
もし了承が得られそうなら、多少時間がかかっても3社間契約を希望したほうが承認される可能性も高まります。

3.何度も繰り返し利用する

特定のファクタリングサービスを利用したら、次回も同じところを利用することです。
そうすることでお互い理解し合え、信頼関係を構築できるからです。

高額債権を現金化して、きちんと債権回収できれば、業者も「ここなら安心して買取できる」と判断するでしょう。
高額債権でもあまり時間をかけずに現金化ができるはずです。

逆に言えば、安心して利用できる業者を初回利用時慎重に選ぶ必要があります。
買取上限額などさまざまな視点から比較して、繰り返し利用しても問題なさそうな業者を見つけてください。

4.信頼性の高い債権を準備する

ファクタリング会社が高額債権を買い取るかどうか判断する際に、重視するのは売掛先の信頼度です。
そこで信頼度の高い高額債権を使って、申し込むように心がけてください。

具体的には誰もが知っているような有名法人や大手の法人の売掛金です。
その他にはここ数年継続的にビジネスをしている法人のものもおすすめでしょう。
これまで期日通りに入金されていれば、これからも同じようにトラブルなく入金が期待できるからです。

また最強なのは、国や自治体が取引先の場合です。
国や自治体が経営破綻する可能性はほぼゼロで、債務不履行に陥る可能性は極めて低いでしょう。
さらに公的機関と取引している信頼できる法人と判断され、高評価が得られるはずです。

5.口コミを確認する

個別のファクタリングに関する口コミもいろいろと投稿されています。
気になる業者が見つかったら、口コミの評判がどうか確認しておきましょう。
買取可能額はいくら程度か、現金化できるまでどのくらいかかるかもわかります。

また口コミサイト以外にも注目してほしいのが、SNSです。
法人代表者もアカウントを持っていて、気になることがあればSNSにつぶやいている人も結構多いようです。
「#ファクタリング会社名」で検索にかけてみると、いろいろなつぶやきがヒットするかもしれません。

高額債権とファクタリングの買取上限に関するまとめ

数千万や数億円単位の高額債権を譲渡する場合、ファクタリングの買取上限額はチェックしておきましょう。
業者によって数百万から1,000万円程度の小口債権をメインにしているところもあれば、制限なしで買取しているところもあるからです。

高額債権でファクタリングする際には、面談して自分が誠実できちんと債権回収できるところをアピールしましょう。
また同じところを繰り返し利用することで、信頼関係を構築することも大事です。

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