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ファクタリング手数料を金利計算すると法外に!手数料を下げる方法を解説
2024年1月15日
ファクタリングには金利というものはどうなっているのしょうか?結論をいえばファクタリングに金利は存在せず、手数料を取る仕組みです。ただファクタリングの手数料を融資の金利に換算すると非常に高い金利になるので手数料を抑えることが大事です。ここではファクタリングの手数料の仕組みと要素を知った上でファクタリング手数料を下げる方法を紹介します。加えて金利に換算してもそれほど高くない手数料で取引する方法や注意点について解説しましょう。
目次
ファクタリングは金利ではなく手数料
本来、ファクタリングには金利という考え方は存在しません。金利と言っているのは、手数料を金利に換算して得た数字のことです。ファクタリングは売掛債権の金額から手数料を引いた額が現金化されます。その手数料の割引分が、条件によっては法律で利息の上限が禁止されている金利を上回っているとされているからです。
ファクタリング手数料の内訳とは
ファクタリングの手数料にはどういったものが含まれているのでしょうか?ファクタリングの手数料にはファクタリング会社の利益が含まれていますがそれだけではありません。一般的には次の費用が加わります。
・債権譲渡登記に必要な費用
・登記に必要な印紙代
・紹介料や交通費など
・その他必要な諸経費
ただし、ファクタリング会社の違いや契約内容によっては必ずしも必要ではない費用があります。
ファクタリングを金利に計算すると異常な数値が
ここでファクタリング会社の手数料と様々な融資の金利とを見比べてみましょう。ファクタリングの手数料を金利に換算する方法は次のように行います。
・手数料(%)÷2=月当たりの金利
・月当たりの金利*12=年利 ※手数料3%を年利で考えると18%の年利
政府系金融機関:0.6~1.9%
銀行の融資:1~15%
消費者金融:3~18%
手形割引:4~15%
3社間ファクタリング:6~54%(手数料1~9%)
2社間ファクタリング:60~150%(手数料10~25%)
2か月程度でやり取りするファクタリング手数料と融資の年利を一緒にするのは少し無理がありますが、ファクタリングを続けると結果的に法律で定められた利息制限法を大きく上回る年利に該当する手数料を払うことになります。
2社間ファクタリングの手数料は高めである
ファクタリングには2社間と3社間があります。2社間ファクタリングとはファクタリングの利用者とファクタリング会社との間だけで行なわれるファクタリングで、債権譲渡登記制度が成立したことにともない行われるようになりました。売掛先に承諾を得る必要がないので、現金化を急ぎたいときにはとても便利ですが、その分手数料は高めです。売掛債権の金額から手数料を引いた90%〜75%分が現金として手元に入ります。
3社間ファクタリングの場合は低めの手数料
3社間ファクタリングは従来より行なわれた制度で、利用者とファクタリング会社に売掛先の3社がかかわって行われる方法です。この場合はファクタリングについて債権譲渡の承諾を売掛先から得なければ成立しません。その分時間がかかるデメリットがありますが、手数料が低めに設定されており、売掛債権の金額から手数料を引くと99%〜91%程度の額が売却代金として手元に入ります。
金利が高額でもファクタリングにはメリットがある
融資の金利(年利)と比較すると明らかに不利に感じるファクタリングですが、それでも利用したいと考えるメリットがあります。最大のものは融資の場合は、資金を調達すると負債となり。返済が必要ですが、ファクタリングは持っている資産(売掛債権)の現金化なので負債にはならず、追加の返済などは必要ありません。
ファクタリングの手数料を決める要素とは
ファクタリングの手数料は一定ではなく、以下の要素によって変わります。条件次第で手数料が高くなったり低くなったりします。詳しく見ていきましょう。
1. 売掛金の額
2. 契約の内容
3. 売掛先の信用
4. 利用回数
5. 2社間の場合は申込企業の信用
6. 支払期日までの日数
1. 売掛金の額
ファクタリングの手数料は売掛金の金額が高いほど手数料が低くなる傾向にあります。ファクタリング会社の利益分はともかく、そのほかの登記手数料などの諸費用は金額によって変わる性質ではないため、結果的に高い金額で依頼したほうが手数料を払う比率が安くなります。ファクタリング会社としても利益が出やすいため、高額の売掛債権のほうがありがたいわけです。
2. 契約の内容
ファクタリング会社との契約内容によって手数料が変わります。上でも紹介した通り2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが手数料を低めに設定されています。
3. 売掛先の信用
売掛先の信用度は手数料に影響を及ぼします。売掛先から本当に債権を回収できるかどうかはファクタリング会社にとっては非常に重要なことです。特に設立間のない会社の場合は、最悪の事態を想定してくるので信用力の審査が行われます。当然リスクを避ける意味でも手数料は高めとなってしまいます。逆に大手企業や公的機関などが売掛先の場合は信用度が高まるので手数料が低めになります。
4. 利用回数
ファクタリング会社との取引実績があればあるほど申込者との信頼関係が高まるので、手数料が低めに抑えられる可能性があります。はじめての取引だとどうしてもファクタリング会社はリスクを回避する観点から手数料を高めに設定せざるをえません。
5. 2社間の場合は申込企業の信用
2社間ファクタリングの場合は申込企業の信用も大きくなります。申込企業から売掛を回収する必要があるためです。一般的に信用保証がブラックだったり、税金の滞納があったりしても利用できるファクタリングですが、そういう場合は売掛債権の回収ができなくなる恐れがあるためどうしても手数料は高めに設定されます。
6. 支払期日までの日数
売掛債権の支払期日までの日数がわずかな場合ほど手数料は低く抑えられる傾向があります、支払期日までの日数が長いと、期日までに突発的な事象で売掛債権の回収が難しくなる恐れがあるからで、ファクタリング会社としてはどうしても手数料を高めに設定してリスクを回避することを考えるからです。
ファクタリングの手数料を安くする方法とは
ファクタリングの手数料は申込者との関係やファクタリングの対象となっている売掛債権の性質や契約内容によって大きく変わってきます。ここではどうすれば少しでもファクタリングの手数料を安くできるのか紹介しましょう。方法としては次の3点です。
1. ファクタリング会社の複数比較で判断する
2. 2社間ではなく3社間のファクタリング
3. ファクタリング会社のキャンペーン利用
1. ファクタリング会社の複数比較で判断する
ファクタリング会社は多数存在しています。いきなり見つけたファクタリング会社にすぐ依頼するのではなく、対象となりそうなファクタリング会社をいくつかリストアップします。それぞれのファクタリング会社の特徴などを冷静に比較しながら、今自分が持っている売掛債権を現金化するのに最も適したファクタリング会社なのかを判断してから申し込みましょう。そうすると手数料を安くできるでしょう。
2. 2社間ではなく3社間のファクタリング
上でも紹介した通り、ファクタリング会社とだけのやり取りとなる2社間ファクタリングは手続きや現金化が早いものの、手数料が高額になります。3社間ファクタリングの場合は売掛先の会社の承認や現金化に時間がかかるかもしれませんが、手数料が安いので緊急時でなければ3社間ファクタリングのほうが有利です。
3. ファクタリング会社のキャンペーン利用
ファクタリング会社も多数あり、それぞれが顧客獲得のために奔走している関係上、キャンペーンを実施している場合があります。売掛債権の現金化を検討している時に、キャンペーンを実施しているファクタリング会社を探してそこに申し込めば、キャンペーンと会って手数料がいつもよりも安く済む可能性が高まるでしょう。
ファクタリングの手数料で注意すべき点
ファクタリング手数料を安くしようと、ファクタリング会社を申し込む際に注意すべき点があります。注意点を怠ると、手数料を安くするどころか帰って損害を被る恐れがあります。以下の3点が注意点なので詳しく見ていきましょう。
1. 契約書を確認し疑問があえばすぐに問いわせる
2. 闇金業者がファクタリング会社を装う場合もある
1. 契約書を確認し疑問があえばすぐに問いわせる
ファクタリング会社を申し込んだ場合は、まず契約書を確認しましょう。例えば本来不要な消費税を求めてくる場合もあります。契約書を見た時に明らかにおかしい点があればすぐに問い合わせるようにし、それに対してあいまいな回答するようなファクタリング会社は危険なので契約しないようにしましょう。
2. 闇金業者がファクタリング会社を装う場合もある
ファクタリング会社は、金融機関のような法的規制が少ない分、闇金業者のような悪質な業者がいます。一例として2社間ファクタリングで30%を超えるような手数料率を提示する業者もいて、この場合年利に換算すると180%となってしまいます。悪質業者の場合は手数料の高さだけでなく、大きなトラブルに巻き込まれる恐れがあり危険です。
ファクタリングの手数料を金利として計算した場合のまとめ
ファクタリングには金利という考えはなく、あくまで手数料が請求される仕組みです。ただ年利に換算すると融資よりも高くなる場合があるので、ファクタリングを利用する際には手数料を抑える方法を考えるべきで、ファクタリングの手数料が上がってしまう仕組みと提げる方法を理解しながら、悪質業者に惑わされないようにしましょう。