オンラインファクタリングで高額債権の現金化は可能？手続き時の注意点について解説

ファクタリングはお手持ちの売掛債権の買取により、現金を確保する手法です。
融資ではないので負債を抱えることはありませんし、返済の義務もないので注目されています。

売掛債権を抱えている法人の中には、高額債権を抱えているところもあるでしょう。
ファクタリングで高額債権の現金化は可能か、利用する際の注意点について紹介します。

ファクタリングへ高額債権は売却できる？

そもそもファクタリングサービスで高額債権の買取は可能なのか、まずは見ていきます。
また近年ではオンラインファクタリングサービスも最近しばしば見られる営業スタイルです。
申し込みから入金まで、すべてWebで完結するのが特徴です。
オンラインファクタリングに対しても高額債権を売却できるのかについても、あわせてみていきましょう。

高額債権の買取に対応している

結論からいうと、何千万や1億円のような高額債権の買取に対応しているファクタリングはあります。
ファクタリングは銀行法や貸金業法をはじめとした法律には適用されません。
よって、法的には買取金額の上限なしなので高額債権の売却が可能です。

大型の資金借り入れの方法として銀行融資もありますが、業界的な上限があるといわれています。
たとえば運転資金の場合、月商の3カ月分が上限とされます。
年商5,000万円規模の企業でも、銀行から借入可能な運転資金は1,200〜1,300万円程度が上限です。

しかしファクタリングなら、高額債権を持っていればまとまった資金を確保できるかもしれません。
このため、新たな資金調達方法として注目を集めているわけです。

オンラインファクタリングでも高額債権は売却できる？

オンラインファクタリングは、申し込みから入金まですべてのプロセスをWebで完結できるサービスです。
パソコンもしくはスマホがあれば、来店不要でその場にて手続きできるので日本のどこからでも利用できます。
また営業時間を気にすることなく、いつでも申し込みできるのも魅力です。

オンラインファクタリングは高額債権の買取を受け付けているか、結論からいえば可能です。
実際オンラインファクタリングのサービス内容を見てみると、買取可能額を無制限としているところも少なくありません。
上限を設けているところでも最高5,000万円や1億円と、ある程度の高額債権の買取に対応しているところも見られます。

一方で上限が数十万円や数百万円と、小口の売掛債権買取がメインのオンラインファクタリング会社もあります。
高額債権の買取を希望してオンラインファクタリングを利用する際には、買取可能額は確認してから申し込んでください。

ファクタリングは高額債権の申し込みを歓迎する傾向

高額債権の現金化の話が持ち込まれると、ファクタリング業者では基本的に歓迎する傾向が見られます。
ファクタリングに限らず、高額取引はビジネスチャンスなので歓迎されるわけです。

ファクタリングの場合、物の売買ではないのでストックを気にする必要はありません。
キャッシュさえあれば、何億円でも高額債権を買取してくれるはずです。

ファクタリングは債権を買い取る際に一定の手数料を差し引いて、顧客に現金を支払います。
手数料はパーセンテージにしているところが多いので、高額債権であればより多くの手数料収入が期待できます。

高額債権の買取では、顧客にとっても条件が良くなるでしょう。
元々も金額が大きいので、手数料が低くても十分な利益が期待できるからです。
手数料を低くしてできるだけ多く還元することで、優良顧客をリピーターにもできるわけです。

ファクタリングの審査のポイント

高額債権でも、ファクタリングでは審査を実施します。
高額債権の場合、とくに売掛先の信用力を重視します。

もし高額債権を回収できなければ、大きな損失を計上してしまうからです。
とくに5,000万円や1億円などの高額債権が回収できなければ、下手するとファクタリング会社も倒産してしまう恐れがあります。

そこで売掛先の信用力を審査の中でも重視するわけです。
きちんと債権回収できるか、経営は安定しているかなどを審査するでしょう。
もし取引先に十分な信用力がなければ、いかに高額債権でも買い取ってもらえない恐れがあります。

高額債権の売却先としてオンラインファクタリングがおすすめな理由

高額債権の買取をお願いするにあたって、オンラインファクタリングがおすすめです。
先ほども紹介したように、買取額の上限を設けていないオンラインファクタリングもあるからです。

なぜオンラインファクタリングがおすすめなのか、主な理由として以下のようなポイントが挙げられます。
1.すべてオンラインで完結
2.審査がスピーディ
3.手数料も低い
4.日本全国どこからでも利用できる
5.余計なコストがかからない
以上の理由がなぜ高額債権の買取でおすすめなのか、これから詳しく見ていきます。

1.すべてオンラインで完結

「オンライン」ファクタリングというだけあって、すべての手続きがインターネットで完結するのは大きなメリットです。
いちいち来店する必要はなく、スマホやパソコンを使ってその場で申し込めます。

基本的なやり取りは、メールもしくは公式ホームページの申し込みフォームになります。
またファクタリングに申し込むためには売掛債権に関する情報など、必要書類がいくつか必要です。
オンラインファクタリングの場合、必要書類を撮影した画像データはアップロードする形で提出します。

オンラインなので、店舗の営業時間を気にする必要もありません。
24時間好きな時にいつでも申し込めるので、いち早く高額債権を現金化できるわけです。

2.審査がスピーディ

オンラインファクタリングの場合、審査がスピーディなので迅速に高額債権の現金化も可能です。
もし店舗にて面談が必要だったり、必要書類を郵送でやり取りしたりする場合どうしても審査が完結するまである程度の時間がかかります。

しかしオンライン完結のファクタリングであれば、申し込み後スムーズに審査手続きに移行します。
最短即日審査結果のわかるケースもあるので、高額債権をできるだけ現金に換えたいと思っている法人にはおすすめです。

3.手数料も低い

オンラインファクタリングは従来のファクタリングと比較して、手数料が低めに設定されているのもおすすめの理由です。
売掛先に知られることなく現金化できる2社間ファクタリングの場合、手数料10％を超えるものが多いといわれます。
しかしオンラインファクタリングであれば、10％を切るような手数料で利用できるところも少なくありません。

高額債権の場合、手数料がどうかで現金化できる金額も違ってきます。
元々の額が大きいので、たった1％の違いでも手数料の額が大きく変わってくることも十分ありうる話です。
少しでも多くの資金を手にしたければ、手数料の安いオンラインファクタリングを利用すべきです。

4.日本全国どこからでも利用できる

オンライン完結するファクタリングであれば、場所関係なくどこからでも申し込みできます。
地方の法人だと、ファクタリングを利用したくても近くに店舗がないというケースも少なくないでしょう。

しかしオンラインファクタリングであれば、Webですべての手続きが完了します。
現金も法人の口座に入金されるので、一切来店せずに現金化できるわけです。

5.余計なコストがかからない

従来のファクタリングの場合、契約手続きでは来店する必要がありました。
また審査時、面談しなければならずお店に行かないといけません。
もし遠方にあるお店であれば、交通費も時間もかかります。

郵送で契約書類などのやり取りのできるところもあります。
郵送の場合でも切手などの郵送費が必要です。

オンラインファクタリングの場合、Webでのやり取りで手続きが完結します。
よって移動の際の交通費や郵送費をカットできます。
高額債権の現金を有効活用したければ、余計なコストのかからないオンラインファクタリングの利用も検討してみてください。

高額債権をオンラインファクタリングにて買取する際に注意すべきポイントは？

高額債権をお持ちの法人が、オンラインファクタリングを利用するのはおすすめです。
一方で手続きするにあたって、注意しなければならないポイントがあります。
債権買取の条件について、きちんと確認して契約しないと後になって「聞いていない！」とトラブルになる恐れもあります。

最終的な金額を確認すること

最終的な金額がいくらになるかは、契約する前に確認してください。
買取手続きの中でかかるコストは、手数料だけではない可能性があります。

債権譲渡登記に関する費用、印紙税など諸費用が別途発生する場合もあります。
一方でこれら諸費用を手数料にもろもろ込みにしているところも見受けられるので、内訳は確認しましょう。

手数料が安いからといって安心していると、別途の費用で差し引かれてしまう可能性はあります。
その結果、せっかくの高額債権にもかかわらず思うような金額で現金化できなかったという事例も発生しかねません。
オンラインファクタリングでも、契約までにいくら現金化できるのか、画面上で提示されるはずです。
こちらの確認を怠らないようにしてください。

買取の条件を確認すること

オンラインファクタリングでも電子署名という形で、契約書を作成します。
この契約書の内容は、必ず確認してください。

中には「専門用語だらけで読んでもどうせわからない」と、ろくに内容を確認せずに署名してしまう法人代表者もいるようです。
しかしその後になって、実は顧客にとって不利な条項が盛り込まれていたといったこともあり得ます。

契約内容はすべて目を通してください。
もしわからない点があれば、担当者に問い合わせて確認するように心がけましょう。

オンラインファクタリングで高額債権の現金化のまとめ

何千万や1億を超えるような高額債権でも、オンラインファクタリングの利用は十分可能です。
買取額の上限を特別設けていないところも少なくありません。

オンラインファクタリングは従来の業者と比較して、手数料を安くしているところも多いといわれています。
店舗運営していないので、運営費や人件費のコスト圧縮に成功しているからです。

債権額に対して何％かで、手数料を決めるファクタリングの場合、高額債権であれば少しのパーセンテージ差でも手数料の金額は大きく変わります。
少しでも低い手数料率を提示している業者に申し込むといいでしょう。