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有利子負債が多いのはデメリット?ファクタリングで対策するのも一考

2024年6月18日

法人運営するにあたって、自らの財務状況を正確かつリアルタイムで把握することは重要です。
財務状況を知るにあたって、有利子負債も大切な要素の一つです。
「有利子負債」という言葉は耳にしたことがあるけれども、詳しいことは知らない人も案外多いのではありませんか?
そこでここでは有利子負債について解説しましょう。

また有利子負債が過度に溜まっているのは決して好ましくありません。
有利子負債対策の一つとして、ファクタリングの利用はおすすめです。
なぜおすすめなのか、その理由についてもあわせて紹介します。

有利子負債とは何か?

まずはそもそも有利子負債とは何かについて見ていきましょう。
文字通り、利息をつけて返済義務の伴う負債のことです。
銀行融資やビジネスローン、社債などが該当します。
貸借対照表では「負債の部」で計上しなければならない項目です。

負債との違い

貸借対照表における負債とは、固定負債と流動負債の2種類に分類できます。
両者の境界線は「1年」です。
1年以内に支払うものを流動負債、1年を超えて支払うものは固定負債に割り振ります。

「ワンイヤールール」という言葉を聞いたことはありませんか?
これこそ、固定負債と流動負債に分類する基準です。

有利子負債は固定負債のも流動負債にもなりうるものです。
その中でも利息の支払いが必要な合計金額を指します。

ただし買掛金はこの中には含まれません。
買掛金は利息の支払いが不要です。
よって「有利子」負債にはならないという解釈です。

資金調達方法と有利子負債

法人運営を続けるためには、資金繰りは欠かせない重要課題になるでしょう。
手持ち資金が足りない場合には、外部から資金調達する必要があります。

資金調達方法はいろいろとありますが、すべてが有利子負債につながるわけではありません。
法人の資金調達方法として、アセットファイナンスとデットファイナンス、エクイティファイナンスの3種類に分類できます。

アセットファイナンスとは自社の資産を売却などして現金化する資金調達方法です。
不動産を保有していればこちらを売却する、債権回収などが該当します。
手持ちの売掛債権を買い取ってもらうファクタリングも、このアセットファイナンスの一種です。

デットファイナンスとは、借入金融のことです。
銀行融資や自治体などの手掛ける公的融資、ビジネスローン、社債の発行などが含まれます。

エクイティファイナンスとは他社をはじめとして、第三者の出資を受けることで資金調達する手段です。
新規公開株を使ったIPOや第三者配当増資などがこれに当たります。
近年注目を集めている新しい資金調達手段である、クラウドファンディングもエクイティファイナンスの一種です。

この中でも有利子負債につながる資金調達方法は、デットファイナンスです。
デットファイナンスを乱発すると経営を圧迫することにつながりかねません。
そこで資金調達する際には、ほかの2つの方法も駆使してバランス良く活用すべきです。

有利子負債でわかることとは?

有利子負債とは簡単に言ってしまうと借金です。
借金が多いことイコール悪と思っている人も多いかもしれません。
しかしそうとも言い切れません。
たとえば製造業や医薬品メーカー、インフラ系の法人は莫大な設備投資をしなければ、法人が回っていかなくなります。

設備投資を自前で行うのは難しいので、借金に頼らざるを得ません。
設備投資で借金が膨らんでいるのであれば、会社の成長に積極的なところと解釈できます。

有利子負債の少ない法人ももちろんあります。
そのような法人は設備投資をする必要があまりない法人と言えるでしょう。
安定かつ着実な成長の期待できる法人でもあります。

適正な有利子負債とは?

有利子負債を抱えていることは、決してデメリットばかりとは言えません。
適切な有利子負債であれば、むしろ法人は健全に運営できていると言えます。
では適正な有利子負債の目安とは何かについて紹介しましょう。

有利子負債のメリット

法人運営にとって、有利子負債を抱えることはメリットの一つです。
というのも信用性が高いと判断されるからです。

主要な有利子負債の一つに銀行融資があります。
銀行から融資を受けている、すなわち銀行の厳しい審査をクリアしている証でもあるわけです。
銀行は経営基盤が安定していて、将来性があると見込まれているわけで会社としての信用度は高いと言えます。

また先ほど見たように、設備投資に積極的だからこそ、有利子負債が増えている場合もあります。
ということは、今後設備投資による収益が期待できる将来性のある会社となるわけです。

有利子負債比率を確認する

有利子負債を抱えていることは決して悪いことでもありません。
しかし過剰に負債を抱えていることも決して好ましくありません。
会社における有利子負債の状況を確認したければ、有利子負債比率をチェックしてください。

有利子負債比率とは自己資本に対する有利子負債の比率を数値化したものです。
有利子負債/自己資本×100で算出できます。
この数値が大きいと利息負担が大きくなります。

中小企業の場合、100%が一つの基準です。
100%を超えてくると、自己資本では有利子負債を賄いきれない状態です。
これでは銀行に融資のお願いをしても、引き受けてもらえないかもしれません。

理想は80%前後と言われています。
ただし100%を超えていても、慌てる必要はありません。
2013年と少し前のデータですが、商工総合研究所という一般財団法人の調査によると中小企業の平均は190%程度でした。
中小企業であれば、若干多めの借金を抱えている状況です。

有利子負債月商倍率

1か月当たりの売上に対して、有利子負債がどの程度あるのかを数値化したものです。
有利子負債/(売上高/12か月)で算出できます。
売上に対して有利子負債が大きければ、返済の負担が大きくなっているわけです。
資金繰りが厳しくなりつつある状況と解釈できます。

こちらの数値の目安は3か月が基準とされます。
これを超えてくると、有利子負債の割合が多めとなるでしょう。
5か月を超えてくると、経営はイエローカード状態と考えてください。

債務償還年数

債務償還年数も有利子負債をベースに、法人の経営状態を推し量るバロメーターです。
現在抱えている有利子負債をあと何年で完済できるかの目安になる指標になります。
(有利子負債-運転資金)/(税引後利益+減価償却費)で計算できます。

10年以内であれば、良好な経営状態と判断されることが多いようです。
10〜15年であれば黄色信号、20年を超えてくると経営危機すなわち赤信号と考えてください。
銀行融資の可否の判断材料として、しばしば使われる指標なので申し込む前に計算しておくと良いでしょう。

有利子負債問題を改善するにはファクタリングがおすすめの理由

もし有利子負債を過剰に抱え込んでいる状態であれば、ファクタリングで現状打破するのも一つの方法です。
なぜファクタリングがおすすめなのか、いくつか理由があります。

1.有利子負債を減らせるから
2.オフバランスがはかどるから
3.決算書の内容も改善できるため

なぜ以上の理由が、有利子負債の過剰状態からファクタリングで脱却できるのか詳しく見ていきましょう。

1.有利子負債を減らせるから

ファクタリングは別項で触れましたが、アセットファイナスの一つの手法です。
つまり有利子負債には該当しない資金調達法です。

ファクタリングは法人が抱えている売掛金を売却する資金調達方法になります。
売掛金という債権の一種、すなわち法人の資産を売却するので有利子負債にはなりません。
もちろんサービスを利用した後でも、返済義務は生じません。

ファクタリングを利用すれば、必要な資金を確保できます。
なおかつ有利子負債そのものは増えないので、上で紹介したような各種経営指標を悪化させずに済むわけです。

法人の資金調達方法ではデットファイナンス以外に、他にもエクイティファイナンスもあります。
しかし大企業ならいざ知らず、中小企業がエクイティファイナスで資金調達するのは困難でしょう。

たとえば新株発行は非上場企業の場合、出資してくれる人や法人を見つけるのはなかなか大変です。
また株式発行は個人事業主やNPO法人が取れない手段です。
ファクタリングであれば、売掛金を抱えているところなら、中小企業でも個人事業主でも活用できるでしょう。

2.オフバランスがはかどるから

ファクタリングがおすすめの理由として、経営のオフバランス化が図れる手法である点も見逃せません。
オフバランスとは、貸借対照表のスリム化を図る手法のことです。

ファクタリングは売掛金を売却することで、現金を確保する手段です。
ということは、売掛金の項目が貸借対照表から消える形になります。
項目が少なくなることで、法人運営がスリム化されます。

オフバランスすることは、対外的な法人の評価をあげる結果につながるでしょう。
機動的な経営を行っていると判断されるからです。

売掛金とは、売上にはなる半面キャッシュではありません。
取引先の経営状態によっては、回収できない恐れもあります。
すると不良債権扱いになってしまって、負債よりも評価は悪くなります。
不良債権が多いと今後経営悪化する恐れがあると判断され、資金調達などにもマイナスの影響を与えるでしょう。

ファクタリングにすれば、売掛金勘定が外せます。
なおかつ売却することで現金も確保できるので、自己資金の増額にもつながっていきます。

またファクタリングで手に入ったお金をどう使うかによって、さらなるオフバランス化につなげられるかもしれません。
それは、現在抱えている借金を返済していく方法です。

もしファクタリングにより確保できた現金をほかの支払いに充当して、なおかつまだ残っているのであれば、借金返済へ優先的に回しましょう。
そうすれば、有利子負債が減ります。
有利子負債を返済すれば、経営のスリム化につながっていきます。

経営状態が厳しいと、お金を借り入れて、それで別の借入先に返済するケースも出てくるでしょう。
いわゆる自転車操業状態で、早晩倒れる可能性が高いでしょう。
しかしファクタリングであれば借金ではありませんし、有利子負債も減らせるのでオフバランス化を進めるにあたって有効な施策です。

3.決算書の内容も改善できるため

ファクタリングを活用すれば、貸借対照表から売掛金を消せます。
オフバランス化も図れますが、それだけでなく決算関係の書類が改善されます。
決算書の内容が改善すれば、今後資金調達する際にもプラスです。

たとえば今後銀行融資をお願いする際に、稟議も通りやすくなるでしょう。
有利子負債が増えるので適度な借り入れを心がけることですが、設備投資もやりやすくなるはずです。
ファクタリングを進めることで資金繰りが改善し、法人の運営も円滑に進んでいくでしょう。

ファクタリングと有利子負債に関するまとめ

有利子負債を抱えていること自体は、決して悪ではありません。
融資を受けなければ、法人を回していくのも難しくなるからです。
また有利子負債があるのは、銀行からの信用も厚いことにもなります。

ただし会社の資本に対して有利子負債が過剰に多いのは考えものです。
そこでおすすめなのが、ファクタリングによる資金調達です。

ファクタリングは売掛債権の譲渡による資金調達なので、有利子負債には該当しません。
借金が膨らむことはありませんし、オフバランス化も図れます。
これまで資金調達で有利子負債を行ってきたのであれば、ファクタリングの利用に切り替えてみるのも一考です。

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