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2社間ファクタリング利用の流れとは?売掛金支払いできなくなった時の対処法を紹介

2024年6月24日

手持ちの売掛債権を売却することで現金化する資金調達法が、ファクタリングです。
ファクタリングには2社間と3社間の2種類に分類できます。

今回紹介する2社間は取引先の承諾なしに、債権をファクタリング業者に譲渡できるのが特徴です。
取引先に内緒で早めに現金を確保したい人におすすめです。
ここでは2社間ファクタリングの流れについて見ていきましょう。

2社間ファクタリングの流れについて解説

2社間ファクタリングの一般的な手続きの流れについてまずは見ていきます。
業者によって細かな手順に違いはあるかもしれませんが、基本的な流れは以下の通りです。

1.申し込む
2.必要書類の提出
3.審査・契約
4.指定する口座に入金
5.売掛金を回収
6.回収した現金を業者に支払う

以上、それぞれ具体的にどのような手続きをすればよいかについて解説します。
初めて2社間ファクタリングを利用する際の参考にしてください。

1.申し込む

まずは2社間に対応している業者に申し込みましょう。
多くのところでホームページに申し込みフォームが設けられているので、こちらに必要事項を入力する形です。

会社名や本社所在地、代表者の名前、電話番号、メールアドレスなどを入力します。
ファクタリング業者の中には、法人のほかに個人事業主向けの買取サービスを実施しているところも少なくありません。
この場合、法人か個人事業主か該当するところにチェックを入れるように求められるかもしれません。

画面の案内に従って入力するだけなので、マウスやキーボード操作の基本的なことができれば問題なく手続きできるはずです。
ただし入力ミスや誤変換のないように注意してください。

2.必要書類の提出

2社間ファクタリングに申し込む際に、必要書類がいくつかあります。
申し込みの流れの際に、必要書類もあわせて提出します。
提出方法は近年では、文書を撮影してその画像データをアップロードする形が一般的です。
郵送もありますが、やり取りに何日かかかってしまい、今すぐ現金調達を希望する法人向けではありません。

必要書類の内容は業者によってまちまちです。
しかし一般的には、以下のようなものが必要です。

1.身分証明書
2.売掛金を証明する書類
3.通帳
4.決算書
5.登記簿謄本
6.納税証明書
7.印鑑証明書

市町村役場や法務局から取り寄せる必要があるので、早めに準備しておきましょう。

身分証明書は、どの業者でもほぼ確実に必要になると思ってください。
なりすましや反社会的勢力による申し込みを防ぐためです。

通帳も必要書類の一つで、取引先と継続的な取引があるか、期日内での入金履歴があるか確認するのが目的です。
どの程度の履歴が必要かは、業者によって変わってきます。
しかし一般的には、3〜6か月程度の履歴が記載されていれば問題ないでしょう。

ファクタリング業者にとって気になるのは、売掛金が本当に実在しているかどうかです。
そこで売掛金が立証できる資料を提出するように求めてきます。
具体的には発注書や納品書、契約書などのいずれかを用意しましょう。
取引内容や請求金額、入金期日の書かれている資料を準備してください。

決算書や確定申告書が必要書類になっているのは、売り上げ規模を見るためです。
希望する金額が妥当な規模かどうか判断するための材料になります。
直近3期分用意するように求めてくる場合が多いようです。

納税証明書が必要なのは、きちんと税金を納めているかどうか確認するためです。
国税優先の原則により、ほかの支払いよりも税金の支払いが優先されます。
たとえ売掛債権を有していても税金滞納していると、優先的に納税のために差し押さえられてしまうからです。

3.審査・契約

必要書類を提出したら、次は審査という流れです。
審査の際、面談のある2社間ファクタリングも少なくありません。
指定された期日に店舗に赴き、担当者の質問に答えます。
たとえ不利な内容でもうそをつかずに率直に話してください。

最近では2社間でも、オンラインファクタリングも増えてきています。
Web完結なので、この場合原則来店不要で手続きできるのが魅力です。
法人代表者の中には、普段仕事で忙しくて来店できないケースもあるでしょう。

ただしオンラインでも、電話による問い合わせはあるかもしれません。
申し込み後は業者から連絡があるかもしれないと思い、見知らぬ番号でも出るようにしてください。

もし審査の結果買取可能であれば、契約の流れになります。
契約書に書かれている内容に問題なければ、署名・捺印しましょう。
オンラインファクタリングの場合、電子契約書に電子署名することで契約は成立します。

4.指定する口座に入金

契約が締結次第、買取代金が法人の口座に入金されます。
契約締結した当日に振り込まれる流れが一般的です。

買取代金は、売掛金が100%そのまま入金されるわけではありません。
業者の設定する手数料の差し引かれた額が振り込まれます。
2社間ファクタリングの場合、10〜20%前後が相場と考えてください。

5.売掛金を回収

2社間ファクタリングでは、取引先に通知することなく債権を譲渡する形になります。
よって従来通り、利用法人が取引先から売掛金を回収しなければなりません。

おそらく口座振込で支払われることが多いでしょう。
決められた期日までに入金があったか、取引履歴などで確認してください。

6.回収した現金を業者に支払う

売掛金の入金が確認できれば、速やかに業者に支払ってください。
売掛金全額を業者に返済して、2社間の取引は完了です。
ここまでが一連の手続きの流れです。

2社間ファクタリングで売掛金返還を忘れた場合の対処法

上で紹介した流れによりおわかりのように、2社間ファクタリングの場合自分で売掛金を回収しなければなりません。
そして売掛金が入金されれば、業者に返済する流れです。
ところがうっかり売掛金を別の支払いに充ててしまって、業者に支払えなくなる恐れもあります。

売掛金の返済を忘れてしまった場合どうなるかについて、ここでは見ていきます。
またどのように対処すべきか、返還忘れを防ぐためにどうすればよいかについても見ていくので参考にしてください。

返還しないとどうなる?

もし期日までに売掛金の支払いを業者におこなわないと、債権譲渡通知が取引先に届くかもしれません。
文字通り、債権者が譲渡によって変わった旨を通知する書類です。
2社間ファクタリングは取引先に知られることなく債権現金化できる流れのサービスですが、これでは取引先に知られてしまいます。

取引先は、先方の経営状況が悪化しているのではないかと思うかもしれません。
また自分たちに内緒でそのような手続きをおこなっていたとなると、信頼関係に亀裂が入りかねません。
その結果、今後の取引にマイナスの影響が及ぶ恐れもあります。

また損害賠償請求される可能性もあるので、注意してください。
とくに催促をしても一切対応してくれないような悪質なケースでは、裁判沙汰になりかねません。
損害賠償金を支払うと、さらに資金繰りが悪化するのは必至です。
また裁判沙汰になれば社会的な信用を失って、今後の経営が厳しくなるかもしれません。

返済期間の延長は不可

たとえ売掛金の支払いができなくなっても、原則返済の先延ばしはできないと思ってください。
2社間ファクタリングは売掛金の回収期日前に利用法人に現金を支払う流れのサービスです。
この時売掛債権の所有権は業者に譲渡されます。
よって貸付ではないので、売掛金を使ってしまったなどの自己都合で返済期限の延長は認められないわけです。

ただし自己都合ではない場合の支払い不能の状態は、また別です。
たとえば取引先が期日通りに入金してくれない場合には自己都合ではないので、延長などの対応をしてくれるかもしれません。

分割払いも不可

分割払いも認められないと思ってください。
というのも業者が分割払いを認めてしまうと、それは融資と同じ意味合いになってしまうからです。

融資になると貸金業登録は必要ですが、ファクタリング業者の多くは貸金業登録をしていません。
よって分割払いを認めてしまうと、貸金業違反に問われかねないわけです。
逆に言えば「分割払いOK」としている業者があれば、悪徳業者の可能性が出てきます。

ファクタリングの返還が難しくなった場合の対処法

上で紹介したように、ファクタリングの支払いは延長したり分割にしたりできません。
そうなると売掛金を使い込んでしまったら、別のところから返済資金を調達しなければなりません。
そのためにはキャッシュフローを見直しましょう。

とくに出の部分の流れを調べ直してみることです。
無駄遣いしているところはないか、節約できるコストはないか見直しましょう。

また現金払いしている経費をクレジット払いに変えてみるのも一つの方法です。
クレジット決済にすれば、支払いが1〜2か月先に延ばせるのでその分現金の消費を抑制できます。

また個人事業主など小規模事業であれば、売掛債権の額もそれほど大きくないでしょう。
少し頑張って売り上げを増やせば、まかなえるかもしれません。

またビジネスローンで借入するのも選択肢の一つです。
ビジネスローンは銀行融資と比較して審査スピードが速いですし、審査も甘めと言われています。
ただしビジネスローンは金利が高めとされるので、借り入れたらできるだけ早めに返済を進めてください。

ファクタリングの返済ができなくならないために

2社間ファクタリングで返済できない状況を回避するためには、できるだけ入金から回収まで期間の短い債権を利用することです。
業者からの入金があって、取引先から売掛金回収するまでの期間が長いと、うっかり業者への支払いを忘れてしまう可能性があるからです。

またスケジュール管理の徹底を進めましょう。
どの売掛金で2社間ファクタリングを利用したのか、いつ入金があって、いつまでに業者に支払わないといけないのかしっかり把握しておきましょう。
頭の中で覚えておくだけでなく、ファイルやデータなどで保存しておき、いつでも目を通せる状況にしておいてください。

2社間ファクタリングの流れに関するまとめ

2社間ファクタリングは取引先への通知や同意なしでも利用できるのが魅力です。
利用の流れの中で同意を取り付ける必要がない分、スピーディに現金化できます。
また取引先に内緒で現金化できるのも、法人によっては都合よく感じられるでしょう。

しかし2社間の場合、売掛金は自分で回収して業者に返還しなければなりません。
別の用途でうっかり売掛金を使ってしまって、支払いできないような状態を回避するように心がけてください。

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