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初回債権でもファクタリングは可能?|初回債権売却時の注意点と重要視される売掛債権のポイントを解説!
2024年11月24日
自社の所有する売掛債権を売却することで、早期現金化ができるファクタリング。
借入にはならない、利用会社の信用情報に左右されない、審査に通りやすい、などの理由から、近年利用者数が増加傾向にあります。
そんなファクタリングですが、一般的には「取引歴が長い売掛先の売掛債権」が有利とされています。
「初回取引の売掛債権は利用できないの?」
「初回取引よりなんで取引歴が長い方が有利になるの?」
「ほかに有利になる債権ってあるの?」
など、売却する売掛債権に関して疑問を抱かれる方もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事では
- 初回債権でもファクタリングは可能なのかどうか
- 売掛債権で重要視されるポイントとその理由
- 初回債権売却時の注意点
について解説します。
この記事を読むことで、ファクタリングにおける初回債権利用時の理解が深まりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
初回債権でもファクタリングできる場合もある
結論から言うと、初回債権でもファクタリングを利用できる可能性はあります。
一般的に初回債権は買取りが難しいとされていますが、買取条件や利用するファクタリング会社次第では、買取りに応じてくれる場合もあるのです。
ただし、初回債権でない通常の売掛債権と比べると買取条件が厳しくなったり、そもそも買取対応していないというファクタリング会社もあるため、注意が必要。
初回債権は必ずしも全例で利用できるというわけではないということは、理解しておきましょう。
初回債権とは
そもそも初回債権とは何なのでしょうか。
初回債権とは、取引先との初回の取引で生じる売掛債権のことを指します。
初めての取引であるため、初回債権は「売掛金の入金実績がない」債権という特徴を持ちます。
つまり、取引先が支払期日にきちんと売掛金を入金してくれる企業なのかどうかは、その期日を迎えるまで分からないということになるのです。
売掛債権で重要視されるポイントとその理由
ファクタリングは、利用会社が所有している売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、売掛金から手数料を引いた金額の早期現金化ができるサービス。
ファクタリング会社は、売掛債権を買い取る際にいくつかのポイントを見て買取可能かどうか、手数料設定をどうするかの判断をしています。
初回債権でも取引歴の長い債権でも審査の中で「売掛金の回収がきちんとできる」と判断されれば、ファクタリングの利用が可能となり、売掛債権を売却することができます。
ファクタリングの可否の判断をする審査において、以下のポイントが重要視されます。
確定債権であること
まず第一にファクタリングの買取対象は「確定債権」であるということ。
確定債権とは、商品やサービスの提供が完了しており、入金日が確定している売掛債権のことを指します。
確定債権のほかには、商品やサービスの受注のみ完了していて提供が完了していない「仕掛債権」や、継続取引の中で将来も定期的に発生するであろう「将来債権」などがありますが、これらは買取対象にはなりません。
また、確定債権であっても譲渡禁止特約(※)がついているものや、支払期日を過ぎている「不良債権」も買取対象にはなりませんので、注意が必要です。
ファクタリングは、支払期日前の売掛債権を早期に買い取り、支払期日になったら売掛金を回収するという仕組みのもと成り立っています。
ファクタリング会社は、契約時に発生するファクタリング手数料で利益を出しているため、売掛金が回収できなくては、損を被ることになります。
そのため、入金日が確定している債権、つまり、回収できる可能性の高い売掛債権の買い取りのみを対象としているのです。
(※)譲渡禁止特約:債権譲渡を禁止する契約
売掛先から譲渡禁止特約が交わされている場合、他者へ債権を譲渡することはできません。
取引先の信用度
売掛先の信用度も重要な審査ポイントとなります。
なぜなら、売掛先に十分な資本力があり、経営にも問題がなければ、売掛金がきちんと支払われる可能性が高いから。
また、創業年数の長さからも経営状況の判断は可能です。
創業年数が長ければ、それだけの期間倒産することなく事業を行うだけの資金があるという判断ができるのです。
その他、従業員数や事業実績などからも売掛先の信用力の判断は可能であり、これらは一般開示されている商業登記を見ることで比較的簡単に確認できます。
取引歴の長さ
利用会社と売掛先の取引歴の長さも重要です。
なぜなら、取引歴が長い場合、通帳から過去の取引の情報を確認することができるから。
これまでの取引の中で、売掛金が入金されなかったことや、入金遅れ等の問題がない場合、売掛金の未回収リスクが低いと判断しやすくなるのです。
初回債権の場合、このように過去の実績から売掛金の未回収リスクがあるかどうかの判断をすることができません。
「初回債権は買取対象外」としているファクタリング会社が多いのは、ここに理由があったのです。
入金期日までの期間
入金期日までの期間が長いか短いかもポイントとなります。
入金期日までが長い売掛債権の場合、その間に売掛先が経営難になったり、倒産したりと、売掛金が回収できなくなる可能性が高まります。
その反面、支払期日までの期間が短ければ、よほどのことがない限り倒産する心配はいりません。
そのため、入金期日までが短い売掛債権の方が有利になるのが一般的でしょう。
初回債権売却時の注意点
上でも述べたように、初回債権を売却して早期現金化すること自体は可能な場合もあります。
しかし、初回債権は通常の売掛債権よりも審査が厳しいのも事実であり、必ず売却できるものでもありません。
ここでは、初回債権を売却する際の注意点を紹介します。
有利な売掛債権を売却する
「売掛債権で重要視されるポイントとその理由」でも解説した通り、ファクタリングには有利となる売掛債権があります。
- 取引先の信用力が高い債権
- 取引歴が長い取引先の債権
- 入金期日までが近い債権
上記がファクタリングで有利とされている売掛債権です。
②に関しては初回債権の場合該当しませんが、手元にある売掛債権が①や③に該当する場合は、それを売却するのがおすすめ。
大手企業や国・地方自治体など資金繰り悪化や倒産の心配がないような売掛先の売掛債権や、入金期日が近い売掛債権は好条件で買い取ってもらえる可能性が高いです。
初回債権の場合は、可能な限り有利な売掛債権を売却できると良いでしょう。
自社の信用力を証明する
ファクタリングの審査は第一に売掛先の信用力を重要視しますが、利用会社の信用力や状況が考慮されないわけではありません。
ファクタリング会社とのやり取りの中で「信頼できる会社(経営者)だ」と、好印象を与えられればファクタリングを利用できる可能性も高まるでしょう。
そのためには、自社の経営状況をしっかりと把握し、それを堂々と嘘偽りなく伝えることが大切。
ファクタリングを利用して得た資金を何に使うのか、その資金でどんな問題が解決できるのかを明確に伝えることができる経営者は、ファクタリング会社側からしても信頼できます。
自社の信用力をプレゼンする機会を得るためにも、初回債権の売却を考えている方は、面談に対応しているファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。
利便性が高く、近年人気が増してきている「オンラインファクタリング」は、面談が割愛されることも珍しくありません。
面談がないと、提出書類の内容だけで審査することになるため、自社のプレゼンをする機会がありません。
それが故に初回債権の買取りを断られてしまったり、厳しい条件での契約を提案されてしまったりすることもあるでしょう。
ファクタリング条件が厳しくなる可能性がある
初回債権の買取を行っているファクタリング会社ももちろん存在しますが、初回債権の買取はファクタリング条件が厳しくなる可能性があることは理解しておくべきです。
というのも、初回債権は「売掛金の未回収リスク」の判断が非常に難しく、ファクタリング会社としても損をする可能性があるため。
ファクタリングは基本的に償還請求権のない契約を結ぶため、売掛金の回収ができなかった場合でも、利用会社へ弁済を求めることができません。
初回債権であるが故に、売掛金の未回収リスクの正確な判断ができず、ファクタリング会社が損をしてしまう可能性も十分あり得るのです。
そのリスクも込みで買取りをするため、手数料が割高になったり、買取額が少なかったり、条件を厳しくすることで対応せざるを得ないのです。
ファクタリング審査に時間がかかる
初回債権は過去に継続的な取引歴がないので、通常のファクタリングのようにスムーズな審査ができません。
本当に期日に売掛先から振り込みされるのか、初回債権では確信できません。そのため、追加書類などを求めて審査を行います。
そのため、通常「即日資金調達可能なファクタリング!」と謳っているファクタリング会社も審査に数日かかる可能性があります。
3社間ファクタリングになれば、即日資金化はどう考えても無理です。
迅速な資金調達を希望している事業主様は、初回債権のファクタリングではそれが叶わない可能性があることをご認識ください。
3社間ファクタリングで売掛先の評価が下がる
初回債権のファクタリングは、売掛金支払い実績がないので、3社間ファクタリングで売掛先の同意を得て、ファクタリング会社が直接売掛先から回収することが基本になります。
その場合、売掛先は一度も売掛金を支払う前に、取引先からファクタリングの打診が来ることになります。
いきなりそのようなファクタリングの提案をされれば、債権者(取引先)の資金繰りがとても悪いのでは?取引して大丈夫なのか?という疑念を持たれてしまいます。
通常の3社間ファクタリングでも売掛先の心証はマイナスになります。今回は初回債権ということで、何の実績ない取引先がいきなりファクタリングするというのは、その評価を大きく下げてしまいます。ひょっとすると「詐欺では?」と思われるリスクもあります。
2社間ファクタリングならばバレませんが、ファクタリング会社が引き受けるリスクが高くなります。初回債権を2社間ファクタリングできたとして資金調達できる金額はかなり少なくなることが予想されます。
いずれにしても初回債権のファクタリングはデメリットが多いです。それでも資金調達が必要な場合、覚悟を決めて少しでも良い条件のファクタリング会社を利用しましょう。
SoKuMoは初回債権の買取りも可能
私どもSoKuMoは、初回債権の買取りにも対応しております。
契約から取引完了まですべてオンライン上で完結するオンラインファクタリングを採用しているため、全国どこからでもご利用いただけます。
また、オンラインファクタリングでは珍しい「オンライン面談」にも対応しているため、利用者様と顔を合わせた相談・商談も可能となっております。
面談の中で利用者様のおかれている状況をより詳細にお聞きし、その内容を審査にも反映、なるべく利用者様のニーズにお応えできるよう心がけております。
その他にも、以下の様な特徴があり、利用しやすいサービスとなっていますので、資金調達にお困りの際は、ぜひSoKuMoへご相談ください。
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まとめ|初回債権でも条件によりファクタリングの利用は可能
この記事では、初回債権でもファクタリングの利用はできるのかどうか、ファクタリング審査で重要視されるポイントと併せて解説しました。
初回債権は、売掛金がきちんと入金されるかどうかの判断が難しく、買取に対応していないファクタリング会社も多いです。
しかし、信用度の高い売掛先であることや、入金期日の近い売掛債権であることなど、ファクタリングに有利な売掛債権を用いることで初回債権の売却も可能です。
多少ファクタリング条件が厳しくなる可能性はありますが、完全に資金調達ができないというわけではありませんので、安心してご利用ください。