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100%審査に通るファクタリング会社はある?通過の可能性も高めるコツも解説

2023年10月6日

融資を受けるには審査通過しなくてはなりませんが、ファクタリングによる資金調達を行う際にも審査を受け通る必要があります。
ファクタリングは融資を受けるのが難しいと言われる規模の小さな企業や、赤字経営など経営状況が悪化している企業でも審査に通ることが可能です。
ですがそんな多くの企業にとって利用しやすいファクタリングであれば、「100%審査に通る」ことは可能なのでしょうか?
本稿では審査に100%通るファクタリング会社の有無と存在する場合の危険性を中心に、審査に通る可能性を100%に近づけるコツも併せて解説させていただきます。

「100%審査に通るファクタリング会社」はあり得ない

まず現実的に考えて、「100%審査に通るファクタリング会社」がまっとうに営業を続けられる可能性はあり得ません。
原則的に利用する際に審査が行われているのが証拠とも考えられますが、何のために審査が行われるのかを理解していただくことで、100%審査に通る場所が存在するはずがないということがおわかりいただけるはずです。
ファクタリング会社によって審査基準には違いがあり、審査通過率も同じではありません。
しかし審査が行われる役割については大差はなく、債権買取を業務として行う上で審査を欠かすことはできないのです。

債権回収におけるリスクを判断するため

ファクタリング会社が債権買取を行う際に最も恐れるのは、「債権回収不能」という状態に陥ることです。
「償還請求権なし(ノンリコース)」での契約が原則であるファクタリングでは、担保や保証人も必要なく、債権回収に関するリスクはファクタリング会社が背負うことになります。

そして、もし売掛先が倒産するなどして支払い能力を失ってしまった場合には、債権を買取り現金化した際に支払った現金や人件費などを併せた、大きな額の被害を受けることになりかねないのです。
そのため、売掛先の状況や過去の取引実績などが慎重に調査され、債権回収に関するリスクが低いと判断されなければ審査に通ることはできないのです。

適切な手数料を設定するため

多くのファクタリング会社のホームページには、手数料に関する情報が掲載されています。
「○%〜」や上限下限の手数料がホームページで確認でき、申込先選びの参考になりますが、実際に提示される手数料は審査によって決定されます。
審査に通ることができても、債権買取のリスクが高いと判断されれば手数料は高くなり、リスクが低いと判断されるほどに各社の下限の手数料に近づきます。
審査は適切な手数料を設定するためという、重要な役割も果たしているのです。

詐欺行為が行われるのを避けるため

赤字経営や負債額などを理由に融資の審査に通ることができなかったとしても、審査基準が大きく違うファクタングであれば審査に通ることができる期待はあります。
ですが利用者の情報が審査で全く見られないわけではなく、ファクタリング会社は債権の二重譲渡や請求書の偽造などが行われないかを審査によって見抜き、危険を回避しようとします。

申込内容や提出書類の不備、面談やヒアリング時の対応などが審査に影響する可能性もあります。
このような理由から、どんな企業であっても審査に通ることができるとは言えません。

結論「100%審査に通るのは現実的に不可能」

ファクタリングの審査では、ここまでにご紹介した3項目を主な目的として審査が行われており、買取った債権が問題なく回収できると判断されなくては審査に通ることはできません。
もし100%審査に通ることができるとすれば、債権回収に関するリスクを全く無視していることになりかねません。
そして、そのようなファクタリング会社が経営を続けることは、現実的には不可能と言わざるを得ません。

100%審査に通るファクタリング会社が危険な理由

経営においてのリスクを考慮しない「100%審査に通るファクタリング会社」がもし存在するとすれば、そのリスクをカバーできるほどの何かがあるということになります。
この場合の「何か」とは、利用する側にとっては非常に危険な要素である可能性が高いため、例え「100%通る」ということが事実であったとしても、利用すべきではありません。

高額な手数料請求が行われる

ファクタリングは債権の回収リスクの高さが提示される手数料に大きく影響を及ぼし、ある程度以上のリスクがあると判断されてしまうと審査落ちに直結します。
しかし審査に100%通るファクタリング会社があるとすれば、債権回収に関しての被害に備えるという名目で、通常ではあり得ない高額請求を行ってくる危険が高まります。
他社では審査に通ることができない状態の債権であれば、ある意味では高額手数料の請求も仕方ないかも知れませんが、実際にはほぼ債権を売却する意味はなくなります。

またそのようなファクタリング会社は買取リスクの高くない債権に対しても、適切な審査を行う場所より高額な手数料や不要な諸費用の請求が行われる危険が遥かに高くなってしまいますので、ご注意ください。

債権回収時のリスクを背負わされる

法的には「売掛債権の売買契約」に該当するファクタリングでは、債権回収に関してのリスクはファクタリング会社が背負うことになります。
しかし100%審査に通ることができるファクタリング会社が全てのリスクを背負うことは不可能であるため、債権回収に関してのリスクを利用者側に背負わせようとしてくる可能性があります。

具体的には「償還請求権あり(ウィズリコース)」での契約や、担保・保証人の設定を求めてくるなどです。
しかしこれらが必要な場合には債権の売買ではなく、貸付に該当すると判断されます。
ファクタリングを装いながらの違法貸付については金融庁も注意喚起を行っているため、100%通ることができるとしても、利用を推奨させていただくことはできません。

恫喝や暴力による取り立てが行われる

100%の確率で審査に通ることができると宣伝しているファクタリング会社は、自社が抱えるべきリスクを利用者に背負わせるなど、通常のファクタリングではあり得ない行為を求めてくるはずです。
実際にファクタリングを装いながら貸付を行ったり、法外な手数料請求を行ってきたりする場所は、闇金融が関係している危険が高いため注意が必要です。

闇金融が関係する悪質業者を何かの間違いであっても利用してしまうと、恫喝や暴力による取り立てが行われる危険があり、経営者様や従業員、そして家族にも大きな負担を与えてしまいかねません。

審査に通る可能性を100%に近づけるコツ

融資よりも中小企業や個人事業主向きの審査基準と言われているファクタリングであっても、100%審査に通ることは不可能であり、100%通る場所がもし見つかってもリスクを考慮し利用をすべきではありません。
しかしファクタリングが多くの企業にとって利用しやすく、融資の審査に通ることができなかった企業も数多く資金調達に成功しているのは事実です。

そしてこれからご紹介するコツを活かしていただければ、審査通過の可能性が100%に近づくだけでなく、手数料も安くなりやすいなど多くのメリットを受けられる期待が高まります。

売掛先が上場企業や公的機関

ファクタリングの審査に通るためには「社会的信用の高い売掛先の債権」を売却することをおすすめいたします。
審査において重要なのは「決済を問題なく行える」ということであり、売掛先にとっては通常通りの支払いを行うだけですので、経営状況は格段に悪化していなければそれほど問題にはなりません。

大企業や公的機関など社会的信用の高い企業は、経営が安定しやすいのはもちろんですが、取引先に対して支払いトラブルを起こす可能性は低いと考えられるため、ファクタリングの審査に高い確率で通ることができるのです。

取引実績豊富な売掛先

審査において「過去の取引実績」も重要視されるポイントの一つです。
これまでに複数回の取引があり、支払いの遅延などを起こしていないことが求められます。
定期的な取引があると審査に好印象を与えますが、何よりもスムーズな決済を行ってきたという実績が重要です。
取引先が大企業や公的機関でなくとも過去の取引実績が十分にあれば、ファクタリングの審査に通るのは、それほど難しいことではありません。

決済日が遠くない債権

経営者様の多くは先を見越した資金繰りをされているはずですが、会社経営は様々な要素の影響を受けるため半年や1年先にどうなっているかを予想することは容易ではありません。
そんな会社経営を安定させるためにも、短時間での資金調達を可能とするファクタリングは役立ちますが、「決済日までが遠くない債権」を用意していただくことで審査に通る可能性が高まります。

決済日が近いほど審査で評価されやすいのは確かですが、一週間後など直近である必要はなく、概ね60日以内であればファクタリングの審査に悪影響は無いと言われています。
逆に支払サイトが60日を超える延現金を即座に売却する際には、少し注意が必要です。

ファクタリング会社からの信用を得る

同じファクタリング会社を継続的に利用することで、買取側にとって信頼できるお客として信用を得ることができ、買取条件向上や審査に通る確率が高まりやすくなります。

売掛先の情報が審査で重要視され、利用者の情報はあまり重要ではないと言われているファクタリングですが、債権売却の実績が十分にある企業は「債権の二重譲渡などのトラブルを起こさない」や「取引先も信用できる」と思われやすくなるのが、その理由です。

「100%審査に通るファクタリング会社はある?」まとめ

・審査によって債権の回収リスクが判断され適切な手数料が決定されるため、100%通るファクタリング会社は現実的には存在できない
・もし100%審査に通る場所があったとしても、「高額な手数料請求」や「債権回収のリスクを背負わされる」「闇金融からの被害を受ける」など、非常に危険な存在である可能性が高い
・売掛先の社会的信用や過去の取引実績、決済日までの残り日数を意識することで、審査に通る可能性は100%へ近づいていく

100%の確率で審査に通ることができるファクタリング会社があれば、頼りになるかも知れません。
しかし債権の回収リスクを全て背負っての経営は現実的ではなく、100%通ることができる場所があるとすれば、債権の回収リスクを利用者に押し付けたり高額な手数料請求を行なってくる危険があります。
必ず審査に通ることはできなくとも、ファクタリングは多くの企業にとって利用しやすい審査基準であることは事実です。
さらに本稿でご紹介したコツなどを意識していただくことで、審査に通る確率は100%へと近づいていくはずです。

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