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銀行口座でファクタリングはバレる?偽造通帳で申し込むことのリスクも解説

2024年10月24日

ファクタリングの利用を知られたくないと思う方は少なくないかもしれません。
特に借入取引のある金融機関には、資金繰りが苦しいことを知らせたくないと思う方もいらっしゃるでしょう。

銀行口座から金融機関にファクタリングがバレるケースはあるのでしょうか。

この記事では銀行口座からファクタリングがバレる可能性を解説すると同時に、最近増えていると言われる偽造通帳を使ったファクタリング申込のリスクについて検証します。

銀行口座からファクタリングが金融機関にバレる?

ファクタリングをしていることを取引のある金融機関に知られたくないとお思いの場合もあるでしょう。
ここでいう取引というのは単に口座を開いているか否かではなく、銀行融資がある場合を指します。

融資を受けている先には資金繰りが厳しいと思われたくはないものです。
では銀行口座からファクタリングが金融機関にバレることはあるのでしょうか。
ファクタリングが金融機関に知られるかもしれないケースを見てみましょう。

ファクタリングの入金が振込で行われている場合

ファクタリング会社からの債権買取代金の入金が振込である場合は、ファクタリング会社の社名が通帳に記載されます。そのため銀行口座からファクタリングの事実が金融機関に知られてしまうでしょう。

ファクタリング会社からの入金先口座は基本的に申込者が任意の口座を指定することができます。
しかし経理の都合などにより、入金はメインバンクである取引金融機関の口座を指定することが多いでしょう。
つまり借入取引のあるメインバンクに、貸付先の口座にファクタリング会社から入金があったという事実が残ることになります。
そのため、取引のある金融機関に銀行口座からファクタリングがバレるケースが出てきます。

決算書からファクタリングがバレることもある

もう一つ取引金融機関にファクタリングがバレるケースとして、決算書の提出を求められた場合が考えられます。決算書を提出すると、貸借対照表と損益計算書の2つからファクタリングの利用が読み取られてしまいます。

貸借対照表の場合、売掛残の減少が確認できるためファクタリングの利用が判明します。また損益計算書では、営業外費用によってやはりファクタリングの利用がわかるのです。

ファクタリングがバレるのはマイナスになる?

では取引のある金融機関にファクタリングがバレると具体的に何かデメリットがあるでしょうか。
実はファクタリングが知られたとしても、特段不具合はありません。

ファクタリングは売掛債権の売買契約であり、「借金」ではありません。
ですのでファクタリングは金融機関が最も重く見る貸付先の負債増加とは見なされないのです。
ファクタリングを利用しているからといって信用情報に傷がつくわけではなく、ファクタリングを問題視する金融機関もそう多くはないと考えられます。

さらにファクタリング取引自体は新たな資金調達方法として日本でも認知されており、ファクタリング取引を利用する企業も増加傾向です。
また、中小企業庁は不動産担保に過度に依存しない資金調達の方法として、売掛債権の利用促進を国の施策としています。
これらのことから、金融機関にとってファクタリングはけして不安要素ではなく、バレたからといって悪影響を及ぼすものでもありません。

ファクタリングの常態化に注意

しかしファクタリングの利用が金融機関から問題視される場合もあります。
それがファクタリングの常態化です。

ファクタリングはスポット的に使うのなら何の問題もありません。
しかしファクタリングの利用が常態化するということは売上が常に減少しているということを示します。

ファクタリングを利用すると手数料が発生します。本来入って来るべき金額よりも実際に入ってくる金額が、手数料分少なくなるのです。

そしてその手数料は、2社間ファクタリングならおよそ8~18%。3社間ファクタリングでは2~9%が相場といわれます。
ファクタリングの一般的な利用金額は数十万円単位から多い時は数千万円単位になりますが、それだけの金額から一定の手数料分が毎回減っていくことになります。

毎月かそれに近い状態で売上が手数料分減少し続けていれば、取引金融機関が何らかのチェックをする可能性が、ないとは言い切れないでしょう。

ファクタリングで通帳の偽造が増えている

ファクタリングの申込時には通帳(銀行口座の取引記録)の提出が必要ですが、その際審査で落とされないように、通帳を偽造して申し込みをするケースが増えているといいます。
これは紛れもない犯罪行為なのでけしてやってはいけません。

ファクタリングで通帳偽造をする危険性と罰則について以下でみてみましょう。

ファクタリングで通帳偽造はバレるのか

ファクタリングで申し込みをする場合には必ず通帳を提出しなくてはなりません。本当に売掛先から継続して入金があるのかを確認するために必要だからです。

売掛先からの定期的な入金を確かめるための提出ですので、通帳の残高は一切関係がありません。たとえ赤字が続いていてもそのためにファクタリングの審査が不利にはなりません。

にもかかわらず通帳偽造をしてしまった場合、バレる可能性はどのくらいあるのでしょうか。

まず3社間ファクタリングの場合はほぼ確実にバレます。
3社間ファクタリングの契約の際は、売掛先も通帳を提出し、きちんと入金していることを証明します。
通帳偽造をしている場合売掛先の履歴と突き合わせても合わないため、偽造がすぐに発覚します。
売掛先が協力してくれれば口裏合わせはできるかもしれませんが、そんなことはまずありえないでしょう。

2社間ファクタリングならどうでしょうか。
2社間ファクタリングでは売掛先の通帳提出は求められませんし、ファクタリング会社が通帳の記帳内容が事実かどうか調査することもありません。
その点では3社間ファクタリングのようにはバレないかもしれません。

しかしファクタリング会社の審査担当者は、毎日さまざまな通帳をチェックしています。何らかの違和感を感じれば詳しく調査しますから、犯罪組織が精巧に行ったものでもない限り通帳偽装はまずバレるでしょう。

また通暁偽装をした上で何か契約に反するような行為を行えば、その時点で通帳に対してさらに厳しい検査が行われます。
そうすればまず確実にバレると言っていいでしょう。

そもそもバレるバレない以前に、通帳偽造は犯罪です。
その上にバレる可能性が高くハイリスクでもあります。
審査が心配だからといって通帳偽造をするのは絶対にやめましょう。

偽造私文書行使罪

それではもし通帳偽造をしてしまいバレた場合に問われる罪をみてみましょう。
まず偽造私文書行使罪があげられます。

通帳の金額を書き換えるなどした場合は銀行が発行した書類を改ざんしたことになりますので、その時点で「有印私文書変造罪」が適用されます。
さらにその偽造通帳を使ってファクタリングを申し込むと「偽造私文書行使罪」となるでしょう。

偽造私文書行使罪の法定刑は、有印私文書の場合、偽造罪・変造罪と同じく「3ヵ月以上5年以内の懲役」となります。罰金刑はありません。

詐欺罪

通帳を偽造してファクタリングを申し込んだ場合は詐欺罪も適用されます。
契約が締結してしまえば詐欺罪ですが、申し込んだだけでも詐欺未遂罪は成立します。

詐欺未遂罪と詐欺罪の法定刑は同じく10年以下の懲役です。
ただし未遂罪では未遂減免が適用される場合があるため、詐欺罪よりも刑が軽くなる可能性はあります。
いずれにせよ罰金刑はありませんので、有罪となれば執行猶予がつかない限り刑務所に収監される罪です。

犯罪収益移転防止法違反

通帳偽造の方法として、記帳内容の改ざん以外に、申し込み企業ではなく他社の通帳で申し込むというケースもあります。
自社の取引相手ではファクタリングができないと思われた場合、より信用度の高い取引先を持っていると見せかけるための手段です。

他社名義の通帳でファクタリングの申し込みをした場合は、犯罪収益移転防止法違反の罪に問われます。
有償譲渡でも無償譲渡でも犯罪になります。

犯罪収益移転防止法違反の刑罰は1年以下の懲役刑もしくは100万円以下の罰金刑または併科です。
この犯罪は譲り受けた方にも譲り渡した方にも犯罪が成立します。
もし協力してくれた人がいるなら、その人も犯罪を犯したことになります。

銀行口座でファクタリングがバレる?のまとめ

ファクタリング会社からの入金が取引金融機関にある場合、その事実は通帳に記載されますので、金融機関が調べればファクタリングを利用していることはバレてしまいます。

また金融機関に決算書の提出を求められた際にもファクタリングはバレるでしょう。

しかしファクタリングは売掛債権の売買契約であり、借金ではありません。
そのため信用情報に影響することはなく、金融機関にバレたからといって不具合が起こることはほぼありません。

ファクタリングの申し込みの際には銀行口座の取引記録である通帳の提出が必要ですが、審査に通るために通帳を偽造して申し込むケースが増えています。

しかし偽造通帳による申し込みは高い確率で不正がバレます。
3社間ファクタリングでは容易にバレますし、2社間ファクタリングでも専門の審査担当の目をごまかすのは難しいものです。
また、入金が遅れるなど契約に反する行為をすれば詳細に調査が入り、その時点でもバレる確率が上がります。
何より通帳偽造は犯罪ですので、けしてやってはいけない行為です。

ファクタリングの審査では、定期的な売上の入金があるか取引先に信用があるかが重視されるのであって、たとえ赤字の状態でも審査にはそれほど影響しません。
ファクタリングを申し込む際はけして犯罪行為などせず、正しい手続きを踏んでください。

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