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ファクタリングの利用時にかかる費用一覧!手数料以外の費用は発生する?ファクタリングの費用について一挙解説
2024年1月16日
近年、ファクタリングとよばれる資金調達手段は中小企業や個人事業主の方を中心に流行しています。資金調達の手段としてファクタリングを検討している方は費用について考慮すると思います。
ファクタリングの費用といえば手数料を思い浮かべる方が多いと思いますが、確かに費用の大部分を占めるのは手数料ですが、それ以外の費用もかかることが多いです。
今回の記事では、ファクタリングにかかる費用について手数料からそれ以外のものまで、分かりやすく解説します。
目次
ファクタリングの費用といえば「手数料」
ファクタリングにかかる費用の大部分といえば、手数料が挙げられます。
まずは、簡単にファクタリングの概要を説明したうえで、手数料についてみていきましょう。
ファクタリングの概要
ファクタリングとは、売掛債権を業者に売却することで、実際の期日よりも早く現金化することのできるサービスです。
最短即日での入金も可能であり、スピード性や手軽さが特徴的な資金調達手段です。
ファクタリングによって資金調達できる額は「売掛債権額-費用」です。
債権満額ではなく、手数料やその他費用が差し引かれた金額になることを覚えておきましょう。
また、ファクタリングによる資金調達は負債として計上されないため、資金繰りの改善にも有効的であるといわれています。
ファクタリングには2種類の契約形態が存在し、それぞれで手数料の相場も異なります。
・2社間ファクタリング(利用者とファクタリング会社の2社間契約)…10~30%
・3社間ファクタリング(利用者とファクタリング会社、売掛先の3社間契約)…1~9%
簡単にファクタリングの概要について説明させていただきました。
次にファクタリングの費用の1つ、手数料について詳しくみていきましょう。
なぜ「手数料」が発生する?
ファクタリングにおいて手数料は必ず発生します。
これは、手数料がファクタリング会社にとっての利益部分となるからです。
主に手数料の内訳としては、
・ファクタリング会社が背負うリスク代
・ファクタリング会社の事務処理等の手間代
と言われています。
ファクタリングは基本的に貸金業として認可を受けていないサービスですので、償還請求権ありでの契約を結ぶことは違法となります。
通常、ファクタリングはノンリコース契約(償還請求権なしの契約)となりますので、もし仮に売掛先が支払い不能になった場合であっても、その負担はファクタリング会社が背負うことになります。
そのため、この債権の回収不能に対するリスクヘッジのために手数料を設定します。
また、売掛金の回収や事務処理等に使われるファクタリング会社の人件費など諸々の費用分の手数料が上乗せされているでしょう。
以上がファクタリングにおいて手数料が発生する理由でした。
実際には手数料以外にも様々な費用が発生する可能性があります。
どのような費用がファクタリングに発生するのか詳しく解説していきます。
ファクタリングの手数料以外の費用について
まだファクタリングを利用したことがない方は、ファクタリングを利用する際は手数料のみの負担であると思っている方も多いのではないでしょうか。
実際には、ファクタリングにかかる手数料以外にも費用がかかることがあります。
今回は5つの費用についてご紹介していきます。
①印紙代
ファクタリングにおける契約書は、領収証と同様に、金額に応じて印紙を貼らなければなりません。
ですが、印紙代の負担はそこまで大きくなく、5万円未満であれば非課税となります。
1000万円の債権を取引した場合であっても、印紙代は200円です。
このような費用もかかるということを覚えておきましょう。
②債権譲渡登記代
ファクタリングにおいて債権譲渡登記を求められることもあるでしょう。
債権譲渡登記とは、債権の第三者に対して権利を主張するもので、誰でも閲覧することができるものです。
この債権譲渡登記をすることによって、二重譲渡などを防ぐことができます。
主に2社間ファクタリングの場合に債権譲渡登記を求められることが多いですが、
この登記をすることによって、手続きに時間を要してしまいます。
債権譲渡登記を行う際は、司法書士への報酬なども支払わなければならなくなるため、費用がかさみます。
迅速な対応かつ債権譲渡登記に関わる費用を抑えたいという方は、債権譲渡登記の留保に対応しているファクタリング会社を探しましょう。
③振込手数料
ファクタリング会社に債権を売却しお金を受け取る場合、ほとんどが口座振込です。
直接現金が手渡されることはほとんどありませんので、基本的に振込手数料がかかると思っておきましょう。
振込手数料はかかったとしても数百円ですが、費用は費用ですので把握しておくようにしましょう。
④着手金
一般的な2社間ファクタリングや3社間ファクタリングでは着手金は発生しませんが、国際ファクタリングといった一部の特殊なファクタリングを利用した際に発生する費用です。
段々と着手金を請求しないファクタリング会社が増えてきたため、ほとんどのファクタリング会社が現在では着手金を請求していません。
ですが、一部のケースにおいて、着手金が請求される可能性があります。
⑤交通費や出張費用などの諸々
ファクタリングの契約において、交通費や出張などの費用がかかるケースがあります。
対面でファクタリング会社に足を運んでファクタリングの契約を結ぶことで、交通費がかかります。また、出張買取に対応しているファクタリング会社もありますので、その際に出張費用を請求するファクタリング会社もあります。
そのため、この費用を抑えるためにはオンラインファクタリングを利用することをお勧めします。
場所も時間にも捕らわれず、また、ファクタリング会社にとっても経費を削減できるオンラインファクタリングであれば、諸々の費用や手数料も抑えてファクタリングを利用することができます。
以上がファクタリングにかかる手数料以外の費用でした。
手数料の負担だけではなく、これらの費用もかかるということを知っておくことも大切でしょう。
ファクタリングの利用は「非課税」
ファクタリングの費用とは直接関係はありませんが、ファクタリングは非課税取引です。
ファクタリングは「有価証券の譲渡」に該当するため、消費税がかからないのです。
つまり、ファクタリングの取引に付随する手数料に対しても消費税が課せられることはありません。
逆に、ファクタリングの取引において消費税が発生し、請求された場合、そのファクタリング会社は悪質な可能性があります。
ですが、債権譲渡登記を行った際の「司法書士への報酬」やそれに関わる出張費用等は課税対象となりますので、気をつけましょう。
ファクタリング利用時の費用を抑えるためのポイント
ファクタリングを利用する際は、いくつかのポイントを注意しておけば、費用を抑えることが出来ます。
正直、手数料以外の費用を抑えることは難しいでしょう。
しかし逆に言えば、手数料であれば抑えることができます。
今回は手数料を抑える3つのポイントについてご紹介します。
①複数の会社の手数料を比較する
複数のファクタリング会社の手数料等の見積もりを比較するようにしましょう。
多くのファクタリング会社が無料の事前相談サービスを提供しているため、見積もりまでは無料です。
手数料だけではなく、それ以外の費用についても聞けるところは聞いておきましょう。
事前に費用を計算しておくことで、資金繰りにも影響を与えるでしょう。
ファクタリング会社を選ぶ際は費用の見積もりの比較も大切ですが、それ以外の部分でも見極めることを大切にしましょう。
従業員の態度や必要書類の数、即日入金に対応しているのかどうか、などさまざまな視点からファクタリング会社を検討し、自身のニーズに合った会社を選びましょう。
②乗り換えを検討する
ファクタリングの手数料を抑えたい場合はファクタリング会社の乗り換えの検討をオススメします。
ファクタリング会社によっては、他社乗り換えキャンペーンと称して乗り換えたお客様の手数料を安くしてくれることや、条件を見直す場合に非常に効果的です。
今の手数料に納得がいっていない場合や、買取可能額の幅を持たせたい場合などは、ファクタリング会社の乗り換えを考えましょう。
また、現状のファクタリング会社との取引歴があることで、乗り換え先のファクタリング会社からしても安心要素が多く、審査の通過もしやすくなるでしょう。
③ファクタリングを利用するタイミング
ファクタリングを利用するタイミングや回数を見極めましょう。
小口の債権を複数回に分けて売却するよりかは、大口の債権を一回で売却するほうが手数料以外の費用もかさまない為、意識するとよいでしょう。
また、売掛債権の支払期日にも注目しておきましょう。
審査に通りやすい債権は支払期日までの時間が短い債権です。
つまり、3か月後に現金化される債権より、1か月後に現金化される債権のほうがファクタリング会社も買い取りやすく、手数料も安くしてもらえるかもしれません。
ファクタリングにおいて債権を売却する時期を考えるといいでしょう。
ファクタリングの費用まとめ
ここまででファクタリングの費用について解説させていただきました。
ファクタリングといえば手数料のイメージが強く、実際に手数料以外の費用を請求しないところもありますが、中にはそれ以外の費用もかかっていることを理解していただけたでしょうか。
手数料は抑えることができますが、印紙代や登記代などはかかってしまうものですので、必要な費用として頭に入れておきましょう。
今回の記事を参考にしていただき、ファクタリングの利用を前向きに検討していただければ幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。