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ファクタリングでの資金調達成功には「相見積もり」が効果的!メリットと注意点も解説
2023年6月23日
複数の業者に対して見積もり依頼を行う「相見積もり」は、高額な商品を購入する際や、相場の判断が難しい状況で大きな効果を発揮します。
そして相見積もりは、売掛債権の早期売却によって資金調達を行う、「ファクタリング」にも非常に有効です。
本稿ではファクタリングを利用する際に相見積もりが効果的な理由とメリット、そして知っておいていただきたい注意点についても解説させていただきます。
目次
「相見積もり」が資金調達成功を近づける理由とは?
普段生活する中でも、保険料や引っ越し費用などについて相見積もりを取った経験のある方は少なくないはずです。
また相見積もりという意識がなくとも、自動車を売却する際に役立つ一括査定なども同様の行為と考えることができます。
このように相見積もりは生活の中でも利用する機会がありますが、複数のファクタリング会社に買取申込みを行ない相見積もりを取ることで、資金調達の成功を近づけることができるのです。
ここからは相見積もりがファクタリングに与える、3つの効果と注意点をご紹介します。
手数料が比較できる
債権の売買契約であることから、融資とは違いファクタリングでは利息の支払いは不要です。
ですが債権売却時には、審査において決定される手数料を支払う必要があります。
このファクタリングの手数料相場は「2%から30%」と言われてはいるものの、範囲が広く審査基準も各社同じとは言えないため、提示された手数料が妥当な数値であるかを判断するのは簡単なことでありません。
しかし複数のファクタリング会社に対して相見積もりを依頼することで手数料を比較しやすくなり、どの程度の額が妥当なのかの判断基準にすることができるようにもなります。
ファクタリング手数料を規制する法律はない
貸付の場合は、借入金額に応じ金利は15%から20%の間で制限されますが、ファクタリングの手数料に関しては上限を制限する法律はありません。
ですから高額な手数料請求が行われたとしても、違法行為であるとは言い切れないのです。
もし相場を遥かに超えた請求を行なってきた場合にも、悪質ファクタリング会社側はもっともらしい理由を付けてくるはずです。
しかし通常であれば、高額過ぎる手数料請求が必要な債権は、買取側のリスクも高いため審査に通過できない可能性が高まります。
また手数料が高いとなれば手元に入る現金が少なくなり、資金繰りの改善も期待しづらくなります。
例え資金調達を急いでいても、相場を超えるような手数料提示を行ってくるファクタリング会社の利用は推奨できません。
買取条件などの交渉がスムーズに行える
相見積もりを取っていることを申込時や面談時に伝えておけば、ファクタリング会社との交渉がスムーズに行ないやすくなります。
もちろん無理な条件提示を行うことはおすすめできませんが、買取側も他社を意識した条件の提示が必要になるため、多少の条件向上は期待できるかも知れません。
相見積もりを取るのは手続面での負担を増やすことになってしまいますが、手数料への好影響が若干でも期待できるとなれば、相見積もりを行う意味も増すのではないでしょうか。
上から目線での対応はNG
他社と買取条件の比較を行っている状況は、債権の売却を希望する企業にとって有利な状況と言えるかも知れません。
しかし上から目線であったり横柄な態度での交渉は、好条件での買取を遠ざけ債権売却にかかる時間も伸ばしかねません。
最悪の場合には、買取を拒否されてしまう危険もありますので、相見積もりを取ることで立場的に有利になれるとは考えず、企業間の取引として相応しい言動を心がけることが大切です。
悪質ファクタリング会社からの被害を未然に防げる
相見積もりを取り手続を進める中で、ファクタリング会社が信用できるかの判断材料を手に入れることができます。
担当者の対応力やサービス内容などを比較するには相見積もりが効果的であり、頼りになる場所を見つけるためにも役立ちます。
何より高額手数料の請求や貸金業登録を行わずに貸付に該当する行為を行う、闇金融を見抜きやすくなるのもポイントです。
このように安心安全にファクタリングによる資金調達を行うためにも、相見積もりは効果的なのです。
悪質ファクタリング会社の特徴
・契約書がない、契約書に債権の譲渡や売買契約であることの記載がない
・担保や保証人が必要など貸付に該当する契約内容である
・手数料の分割払いが可能
高額な手数料の請求以外にも上記したような項目に当てはまる場合には、悪質ファクタリング会社であることを疑うべきかも知れません。
契約書がないというのは問題外ですが、その他については貸金業登録を行うなどした金融機関であれば違法とは言い切れません。
ですが現実的には、貸金業を行う許可を得ていない闇金融である可能性が高いため注意が必要です。
ちなみに手数料の分割払いが可能であれば利用者にとってメリットともなりますが、貸付に該当する行為と判断されますのでご注意ください。
複数のファクタリング会社から相見積もりを取る際の注意点
相見積もりを取ることで、手数料の妥当性が判断しやすくなり、悪質ファクタリング会社からの被害を受けるリスクも大幅に低下させることができます。
しかし相見積もりを行うことで発生する負担や、注意点も存在していないわけではありません。
複数のファクタリング会社を対象に相見積もりを取る前に、知っておいていただきたい注意点をご紹介します。
時間的な余裕を確保しておく
ファクタリングは最短であれば即日での債権現金化も可能な、スピード面でも優れた資金調達方法です。
相見積もりを取って資金調達を行う際にも、そのスピードを活かすことは可能ですが、手続の手間が増加するのは避けられず資金調達に時間がかかってしまうかも知れません。
また申込みを行ったファクタリング会社の中の一社だけが手続に時間がかかった場合も、待ち時間が発生することになりかねません。
相見積もりを取る際には、できる限り時間的な余裕を持って手続を開始することが大切です。
条件を一定にする
相見積もりを目的にファクタリング会社への申込みを行なう際には、売却希望の債権を同一にするなど、条件を一定にすることが大切です。
ファクタリングによる資金調達で発生する手数料は売掛先の状況や債権の額、決済日までの残り日数などの様々な条件を総合的に判断し決定されます。
またファクタリング会社によって少額債権の買取を得意としている場所もあれば、数千万円など高額債権に対応できる場所も存在しています。
売却希望の債権を申込先ごとに変えてしまった場合には、対応を含めて比較しづらい状況になるため、希望条件を含めて条件を一定にして申込みを行っていただくことをおすすめします。
貸付に該当しないことを確認する
ファクタリング会社に対して相見積もりを行った結果、その内の1社が他社よりも好条件であったとしても、すぐに申込先を決定してしまうのは危険かも知れません。
特に手数料などの費用が他社よりも明らかに安い場合は、貸付に該当する契約内容ではないかを慎重にご確認ください。
ファクタリング手数料は買取を行うリスクが低いと判断されれば安くなる傾向がありますが、債権が回収不可能になった際の保証を資金調達を希望する企業に求める契約内容となっていれば、買取側はリスクを背負わなくて済むようになります。
償還請求権ありなどとなっている場合がこれに該当し、貸付に該当する行為と判断され資金調達後のリスクを高めることに繋がりかねませんのでご注意ください。
債権の二重譲渡を行わない
もし相見積もりを取った結果として、甲乙つけがたい好条件での売却先が複数見つかったとしても、「債権の二重譲渡」だけは絶対に行ってはなりません。
債権の二重譲渡とは同一の債権を複数の相手に譲る行為を指し、詐欺行為に該当します。
状況によっては横領罪に問われる可能性もあるなど、魔が差したでは済まないダメージを、行為を行った本人や会社が受けることになりかねません。
好条件を提示したファクタリング会社のうちの1社に絞り、正しく債権売却を行うことが大切です。
3社から4社への相見積もりが理想
相見積もりは、たくさん取るほど比較検討できる情報が増えるのは確かです。
しかし複数社への相見積もりは、手続の負担や資金調達までにかかる時間を増やしてしまう可能性が高く、申込先が増えることで発生するデメリットも考慮する必要があります。
何社への手続を行うかは経営者様や担当者様の判断次第であり参考情報となりますが、少な過ぎず大過ぎず十分な情報収集ができる数は、3社から4社程度と言われています。
乗換えを行う際は慎重に
すでにファクタリングを利用されている場合でも、相見積もりを行ない乗り換え先を探していただいて何ら問題はありません。
ただしファクタリングは同じ売却先を繰り返し利用することで、手数料の引き下げなど買取条件が向上することが珍しくありません。
つまり初回利用時の条件に不満があった場合でも、二度目の利用時には納得できる条件が提示される可能性があるということになります。
このような事態を考慮し、相見積もりで乗り換え先を探す際には、大きな不満がない限りは、すでに利用している場所を含めることをおすすめします。
『ファクタリングでの資金調達成功には「相見積もり」が効果的!』まとめ
・相見積もりを取ることで手数料などが比較しやすくなり、好条件での債権売却が近づく
・複数申込を行なった場合に発生する、手間や必要時間の増加を考慮する必要がある
・好条件が提示されても、貸付に該当しないかなどを慎重に判断することが大切
複数のファクタリング会社に債権買取の申込を行ない相見積もりを取ることで、手数料などが比較できるだけでなく、悪質ファクタリング会社に騙されるリスクも大きく軽減できるようになります。
ただし好条件の場所を見つけたいと考えるあまり、数多くのファクタリング会社に申込みを行うと、手続の手間が負担になる可能性や必要なタイミングに資金調達が完了できないリスクを高めかねません。
しかし注意点を理解し適切な数の申込みを行うことができれば、資金調達成功は近づきます。
経営者様や担当者様には、時間的余裕などを考慮しながら相見積もりを行うことを、おすすめいたします。