お知らせ

Message

ノンバンク系ファクタリングの特徴とは?メリット・デメリットについて解説

2024年7月31日

売掛金を有しているけれども手持ち資金が不足して、キャッシュフローが悪化しているのならファクタリングを利用するのも一考です。
売掛債権を売却して、通常よりも早く現金化できるのが特徴です。

このファクタリング、運営会社によっていくつかの系統に分類できます。
その中の一つが、今回紹介するノンバンク系です。
ノンバンク系はほかの系列にはない特徴があります。

ここではノンバンク系の特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
どのような時に利用すれば良いかの参考にしてください。

ファクタリングの運営会社について

ファクタリングは、その運営会社によって3タイプに分類できます。
3タイプとは以下の通りです。

1.銀行系
2.独立系
3.ノンバンク系

それぞれ異なる特徴があるので、ケースバイケースで使い分けましょう。

1.銀行系

銀行系とは文字通り金融機関が提供しているファクタリングです。
メガバンクから地域密着している地銀まで、多様な金融機関でサービス提供しています。

金融機関の提供する商品なので、安心感があるでしょう。
ファクタリングは法人向け資金調達手段としては、比較的後発です。
この記事を執筆している2024年時点で、まだ法整備が進んでいません。

貸金業者登録のような許可制でもないので、悪徳業者が営業している可能性も否定できません。
しかし銀行の提供している金融商品であれば、少なくても騙されて自分が損を被ることはないでしょう。

2.独立系

独立系とは銀行系や次に紹介するノンバンク系のいずれも属さない事業者が行っているファクタリングです。
審査の難易度が低く、比較的だれでも利用できるのが特色です。
手続きもスピーディで、最短即日買取が可能なところも見られます。

少額債権の買取にも積極的なので、小口取引がメインの零細企業やフリーランスでも利用できるでしょう。
ただし手数料がやや高めに設定されているので、思うように現金化できないかもしれません。

3.ノンバンク系

ノンバンクとは、預金を行っていない金融業者が運営しているファクタリングのことです。
消費者金融や信販会社、カード会社などが該当します。

ノンバンク系は先に紹介した銀行系と独立系の中間の立ち位置と思ってください。
手数料は独立系と比較してやや低めで、銀行系よりは高めです。
現金化までの時間は、およそ1週間程度が目安と考えてください。

これは銀行系より早いけれども、独立系のような即日現金化はできない感じです。

ノンバンク系を利用するメリット

ノンバンク系ファクタリングを利用するのも、場合によっては有力な選択肢の一つになるでしょう。
では具体的にどのようなメリットがあるか、簡単に紹介すると以下の通りです。

1.大手の安心感
2.守備範囲が広め
3.銀行より審査は早め

具体的にどのようなところがメリットなのか、以下で解説します。

1.大手の安心感

ノンバンク系ファクタリングの運営母体を見てみると、大手のところが多いのはメリットです。
大手グループの傘下に入っているなど、企業の素性がはっきりしているのはとくに初めて利用する際に安心感があるはずです。

独立系の場合、あまり世間に知名度の高くない事業所が運営しているサービスも少なくありません。
中小でも優良でコンプライアンスを意識したところももちろんあります。
しかしよく知らない会社の運営するファクタリングを利用するのは、しり込みするかもしれません。

ノンバンク系の場合、大手企業が中心です。
「ファクタリングに興味があるけれども実際に利用するのは怖い…」と思っている法人代表者は、ノンバンク系を利用すると良いでしょう。

2.守備範囲が広め

先ほどの大手中心と連動していますが、大規模企業がメインなので資金力が潤沢です。
このため、大口債権でもしっかり買取してもらえるのがメリットです。
ノンバンク系ファクタリングを見てみると、1億円程度の債権買取に対応しているところも少なくありません。

中には上限なしで買取可能なところも見られます。
機械の納入などを行っている法人であれば、数億円単位の債権を抱えている場合も少なくないでしょう。
このような多額の売掛金も額面に近い金額で引き取ってもらえるのは魅力的です。

売掛債権と言っても、その種類は多岐にわたります。
建築系や医療報酬、薬剤報酬、介護報酬といった特殊な債権も見られます。
このような特殊な債権の場合、買取が難しい場合もあるでしょう。

しかしノンバンク系であれば、このような特別な債権でも買い取ってくれるところもあります。
幅広い業種が利用できるとなれば、初めて申し込む際でも安心でしょう。

またプラスアルファのサービスに対応しているところが多いのも、メリットの一つです。
すべてのところで対応しているわけではないですが、経営コンサルティングサービスをしている事業所も見られます。

ファクタリングを利用するのは、資金繰りが悪化しているからでしょう。
一時的ならいざ知らず、慢性的に悪化して何度もサービスを利用しているなら、運営方法に問題があるかもしれません。
専門家に相談して、キャッシュフローを改善するためにできることを相談してみると良いでしょう。

3.銀行より審査は早め

銀行系と比較して、ノンバンク系は審査がスピーディなところもメリットです。
ノンバンク系の場合、かかっても1週間程度で必要な現金を確保できるでしょう。
一方銀行系なら、2〜3週間程度かかる可能性があります。

少し早めに資金確保する必要がある場合には、ノンバンク系ファクタリングを利用するのも一考です。
しかし今日明日にでもお金が必要な時には、適していないかもしれません。
最短即日調達も可能な独立系を利用するのがおすすめです。

ノンバンク系を利用するデメリット

ノンバンク系ファクタリングにはメリットがある半面、利用する前に注意してほしいデメリットもあります。
考えられる主要なデメリットとして、以下の項目が想定できます。

1.手数料がわからない可能性
2.即日現金化は難しい
3.小口債権には対応していないかも
4.3社間ファクタリングである

それぞれどのようなところが問題か、以下で解説するので利用前の参考材料にしてください。

1.手数料がわからない可能性

初めてファクタリングを利用する際には、公式ホームページを見て詳しい概要を確認するでしょう。
しかしノンバンク系のWebサイトを見てみると、詳細な情報が記載されていない可能性もあります。
すると電話で問い合わせる必要があり、手続きが面倒になるかもしれません。

たとえば手数料です。
手数料を見ると「1〜12%」のように幅を持たせているところも少なくありません。
この枠の中でどの利率が適用されるのか、審査結果を待たないといけません。

また利用可能額も記載がないサイトも見られました。
もしいちいち問い合わせるのが面倒であれば、ほかのサービスの利用も検討してみると良いでしょう。

2.即日現金化は難しい

ノンバンク系は銀行系と比較して、審査スピードは速いかもしれません。
しかしそれでも即日現金化は難しいと思ってください。
早くても現金を手にできるまで1週間くらいはかかるとシミュレーションしておきましょう。

なぜならオンライン完結ではないからです。
手続きのプロセスの中で面談が必要なところも少なくありません。
そのため、審査にどうしても時間がかかってしまいます。

もし今すぐに現金がないと資金ショートしてしまうといった切迫した状況なら、独立系ファクタリングの利用がおすすめです。
最短即日、3日以内で入金可能なサービスも見られるからです。
またWeb完結で面談のために来店する必要もないので、本業が忙しくて店舗を訪問する時間がない人向けと言えます。

3.小口債権には対応していないかも

ノンバンク系の中には、小口債権の引き取りに対応していないところもあるので注意してください。
小口債権の場合、事務手続きなどにコストがかかりコスパも良くないので対象外にしているわけです。

とあるノンバンク系のサービスの場合、100万円からを対象にしているところもありました。
100万円の売掛金を有している法人は限定されます。
小規模事業者や個人事業主は、なかなか利用できないでしょう。

ただしすべてのノンバンク系ファクタリングで小口債権を対象外としているわけではありません。
中には数万円や数十万円単位の売掛金でも引き取っているところもあるので、インターネットなどで情報収集してください。

4.3社間ファクタリングである

ノンバンク系は3社間ファクタリングが主流です。
これはデメリットであり、メリットにもなりえます。

デメリットなのは、取引先にサービス利用を通知し、了承してもらう必要がある点です。
了承してもらうのに手間取る可能性があり、すぐに現金を確保できないかもしれません。

また誤ったメッセージが取引先に伝わってしまうかもしれません。
「お金に困っていて経営状態がよろしくないのでは?」といった誤解です。
すると取引を見直される危険性もあり、経営危機に拍車をかける恐れもあります。

もし先方の理解を得るのが難しそうであれば、売掛先に知られることなく債権譲渡できる2社間ファクタリングの利用も検討しましょう。
しかしもし了承を得られそうなら、3社間はむしろメリットと言えます。
というのも2社間と比較して、手数料が低いからです。

3社間の場合、ファクタリング事業所が直接売掛金を回収します。
先方の経営状態が悪化して支払い不能になることを除き、未回収リスクは考えにくいでしょう。
債権を譲受してもリスクが低いので、手数料を低く設定しても問題ありません。

ノンバンク系の手数料を見てみると、利率が一桁のものも珍しくありません。
一方2社間の場合、10〜20%が相場で手数料は高めです。
効率的に売掛金を現金化したければ、ノンバンク系はおすすめです。

ノンバンク系ファクタリングに関するまとめ

ファクタリングはその運営会社によって、銀行系と独立系、ノンバンク系の3タイプに分類できます。
ノンバンク系はサービス内容が広範で、大手企業が行っている安心感もあります。
しかし即日現金化のようなスピードはないので、注意も必要です。

もし大口債権を抱えていて早期の現金化が必要であれば、ノンバンク系の利用も検討してください。
サービスも多様なので、自らの希望する内容をカバーしているかチェックしてから申し込みましょう。

その他「ファクタリング」記事

   ©2021 即日オンラインファクタリング「SoKuMo」, Inc.